貨物鉄道
[Wikipedia|▼Menu]
貨物列車専用の尻手短絡線

貨物線(かもつせん)とは、貨物列車が主に運行される鉄道路線である。
日本における貨物線

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。
出典検索?: "貨物線" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年3月)

日本においては鉄道路線は一般に旅客列車を中心に運行されることが多いが、創業時の鉄道は一般に貨物輸送が主体であった路線が多い。

特に、臨海鉄道と呼ばれる臨海工業地帯等に敷設する鉄道では、日本国有鉄道国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物))と地方自治体・大口荷主である沿線工場立地企業が合同出資し、旅客列車が運行されず貨物列車のみを運行する路線が多い。

なお、都市部においては一般に旅客列車の本数が多いため、別路線を建設して比較的速度が遅くなる貨物列車をその新路線に移す工事が行われたことがある。この一例として、武蔵野線京葉線は、貨物列車のバイパス線である東京外環状線の一部として建設された。

また、これ以前には山手線東海道本線等において旅客列車を運行する線路と分離して複々線化されたことがある。

しかし、山手線では湘南新宿ライン埼京線、東海道本線の場合はSM分離に伴う横須賀線列車の乗り入れなどで、現在では「貨物線」とされた軌道にも旅客列車が定期的に運行されることから、あまり意識されていないことが多い。山手線の場合は「急行線」または「列車線」、東海道本線の場合は「緩行線」または「電車線」的役割が強くなっている。

名古屋臨海高速鉄道あおなみ線も、元々は名古屋港西側への貨物支線だったのを地元の要望で旅客化したものである。また、おおさか東線西日本旅客鉄道(JR西日本)の片町線の貨物支線である城東貨物線を改良し、新大阪駅から久宝寺駅の間で旅客営業する鉄道路線で、このうち南側の放出駅から久宝寺駅までが2008年3月15日に、北側の新大阪駅から放出駅までが2019年3月16日に開業した。

貨物線の旅客化(完全転換や日常的な併用)だけでなく、貨物専用線に旅客列車を臨時的に乗り入れさせるツアーも、首都圏で実施されている[1]

以下ではJR・各私鉄直営の路線について掲載する。

臨海鉄道鉱山鉄道森林鉄道、その他各工場などの専用鉄道は関連項目の各項目を参照。


なお、これらには貨物列車が主に運行される鉄道路線だけでなく、歴史的経緯から貨物線と呼ばれる路線が含まれている。

現用路線

※廃止はしていないが列車の運行が全くなくなった休止路線・区間については#廃止・休止路線を参照。
JRグループ

路線名(正式名称)路線名(通称)区間営業キロ管轄電化方式複線単線主な貨物駅操車場信号場旅客列車運転実績区間備考
一種二種
函館本線藤城線[2]七飯大沼13.2km非電化単線全区間2016年3月に北海道新幹線新函館北斗駅が開業したことにより、当区間を通過していた下り特急列車は全て新函館北斗駅経由となった。そのため、現在は下り貨物列車の他には下り普通列車の一部(1日3本)のみとなっている。
海峡線中小国木古内87.8km北貨交流25000V 50Hz(中小国新中小国信号場間 20000V)新中小国信号場 - 木古内間複線〃新中小国信号場 - 木古内間で北海道新幹線と施設を共用。
旅客列車は2016年3月まで運行。それまでは津軽線江差線函館本線とともに通称「津軽海峡線」(青森 - 函館)の一部を構成していた。
奥羽本線秋田港線[3]土崎 - 秋田港1.8km貨-非電化単線秋田港〃秋田博'86開催期間に、臨時旅客列車「アッキー号」が当線を経由して秋田臨海鉄道南線へ運行された。
2017年8月、秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客専用として、秋田港駅から秋田駅までの旅客列車が運行された。その際、JR東日本に対し、期間を限定した土崎駅-秋田港駅間の第二種鉄道事業が許可された。
新青森 - 青森信号場4.8km貨交流20000V 50Hz〃滝内信号所〃第一種鉄道事業者のキロ数設定なし。
2006年3月から2012年3月の間、夜行列車「北斗星」「トワイライトエクスプレス」は青森駅スイッチバックをせず、この区間を通過していた。
羽越本線酒田港線[3]酒田 - 酒田港2.7km貨-非電化〃酒田港
仙石線陸前山下 - 石巻港1.8km貨-〃〃石巻港
東北本線宮城野貨物線[4]長町 - 東仙台6.6km東貨交流20000V 50Hz複線仙台貨物ターミナル全区間仙台駅で夜間工事が行われた際(特に東北新幹線工事の行われた1970年代後半が中心)に、旅客列車として仙台駅を臨時に迂回する夜行列車が運行された。
信越本線越後石山 - 新潟貨物ターミナル2.4km東貨直流1500V〃新潟貨物ターミナル〃第一種鉄道事業者のキロ数設定なし。
2013年9月、夜行列車「あけぼの」が、羽越本線水原駅付近の安野川橋梁切換工事の関係で、上下とも臨時に信越貨物支線、白新線経由で運転されたことがある。
2018年4月14日、新潟駅付近連続立体交差事業の切り替え工事に伴い、日中全ての白新線上り列車は東新潟駅を停車せず、貨物支線を通過した。[5]
信越本線・信越本線貨物支線・白新線により、デルタ線を形成している。
上沼垂信号場 - 焼島2.1km貨-非電化単線焼島
常磐線三河島 - 南千住5.7km東貨直流1500V〃隅田川
▽三河島 - 田端1.6km東貨〃複線全区間1995-2002年頃まで行楽シーズンに「ホリデー快速ときわ鎌倉」が運行されていた。
武蔵野線武蔵野貨物線[6]鶴見 - 府中本町28.8km東貨〃〃梶ヶ谷貨物ターミナル武蔵野貨物線とも言う。
区間の大半はトンネル。旅客列車は「ホリデー快速鎌倉」がおおむね通年の土休日に運転されている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:89 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef