貞享
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貞享(じょうきょう)は、日本元号の一つ。天和の後、元禄の前。1684年から1688年までの期間を指す。この時代の天皇霊元天皇東山天皇江戸幕府将軍は徳川綱吉
改元

天和4年
2月21日グレゴリオ暦1684年4月5日讖緯説に基づく甲子革令に当たるため改元

貞享5年9月30日(グレゴリオ暦1688年10月23日) 元禄に改元

朝廷は当初、「文長」と「天明」を候補として決めたが、江戸幕府が両方の案に反対したために紛糾し、最終的に朝廷が「天明」と差し替える形で提案された「貞享」で両者が折り合う形となった(「貞享」は最終案から落選した候補であり、朝廷が強く推していた「文長」とともに再提案の候補とされたが、幕府は再び「文長」を拒否して「貞享」を選択した)[1]
出典

周易』の「永貞吉、王用享于帝、吉。(永貞なれば吉、王用って帝に享す、吉。)」から。

「末長く正しい道を守るのがよろしい。天の神を祀り、神はこれをお受けになって、幸運を得る。」という意味である。
貞享年間の出来事

2年
で開発され日本では平安時代から使われていた宣明暦を、国産の貞享暦に改暦

3年 信濃国で貞享騒動

誕生

元年
徳川吉宗(江戸幕府第8代将軍)

2年 石田梅岩(倫理学者)

3年 松平乗邑(江戸幕府老中)

死去

元年
堀田正俊(江戸幕府大老)

2年 山鹿素行(軍学者)、後西上皇(第111代天皇)

西暦との対照表

※は小の月を示す。

貞享元年(甲子)一月※二月三月四月※五月六月※七月八月※九月※十月十一月※十二月
グレゴリオ暦1684/2/163/164/155/156/137/138/119/1010/911/712/71685/1/5
ユリウス暦1684/2/63/64/55/56/37/38/18/319/2910/2811/2712/26
貞享二年(乙丑)一月※二月三月※四月五月六月※七月八月※九月十月※十一月十二月※
グレゴリオ暦1685/2/43/54/45/36/27/27/318/309/2810/2811/2612/26
ユリウス暦1685/1/252/233/254/235/236/227/218/209/1810/1811/1612/16
貞享三年(丙寅)一月二月※三月閏三月※四月五月※六月七月八月※九月十月※十一月十二月※
グレゴリオ暦1686/1/242/233/244/235/226/217/208/199/1810/1711/1612/151687/1/14
ユリウス暦1686/1/142/133/144/135/126/117/108/99/810/711/612/51687/1/4
貞享四年(丁卯)一月二月※三月※四月五月※六月七月八月※九月十月十一月※十二月
グレゴリオ暦1687/2/123/144/125/116/107/98/89/710/611/512/51688/1/3
ユリウス暦1687/2/23/44/25/15/316/297/298/289/2610/2611/2512/24
貞享五年(戊辰)一月※二月三月※四月※五月六月※七月八月※九月十月十一月十二月※
グレゴリオ暦1688/2/23/24/14/305/296/287/278/269/2410/2411/2312/23
ユリウス暦1688/1/232/213/224/205/196/187/178/169/1410/1411/1312/13

脚注[脚注の使い方]^ 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』(岩田書院、1998年) ISBN 4-87294-115-2 P235-236











日本の元号
注1:前の数字は番号。南北朝時代の「南」は南朝、「北」は北朝の元号を指す。慣例に従い南朝を正統とする。
注2:後の数字は元年と末年。源氏政権の「寿永」は元年でなく使用開始年を記し、「正平」は南北統一の年と再分裂の年、「観応」は復活の年、「明徳」は統一の年も記す。
注3:月日を含む換算では赤背景の西暦に1を加算する。
飛鳥時代

1 大化 645 - 650

2 白雉 650 - 654

-

3 朱鳥 686 - 686

-

4 大宝 701 - 704

5 慶雲 704 - 708

6 和銅 708 -

奈良時代

和銅 - 715

7 霊亀 715 - 717

8 養老 717 - 724

9 神亀 724 - 729

10 天平 729 - 749

四字元号

11 天平感宝 749

12 天平勝宝 749 - 757

13 天平宝字 757 - 765

14 天平神護 765 - 767

15 神護景雲 767 - 770



16 宝亀 770 - 781

17 天応 781 - 782

18 延暦 782 -

平安時代

延暦 - 806

19 大同 806 - 810

20 弘仁 810 - 824

21 天長 824 - 834

22 承和 834 - 848

23 嘉祥 848 - 851

24 仁寿 851 - 854

25 斉衡 854 - 857

26 天安 857 - 859

27 貞観 859 - 877

28 元慶 877 - 885


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