貝形虫綱
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2022年4月)

貝虫
Cylindroleberididae の1種
地質時代
古生代オルドビス紀(約4億5,000万年前[1])- 現世
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
亜門:甲殻亜門 Crustacea
上綱:貧甲殻上綱 Oligostraca
:貝虫綱 Ostracoda

学名
Ostracoda
Latreilla, 1806
和名
貝虫
貝形虫
貝形類
英名
seed shrimps
Ostracods
上目


ミオドコパ Myodocopa

ポドコパ Podocopa

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貝虫(かいむし、学名: Ostracoda)または貝虫類(かいむしるい)[2]は、甲殻類を大きく分けた節足動物分類群の1つ。分類学上は貝虫とされる。貝形虫、カイミジンコ類[2]などとも呼ばれ、カイミジンコウミホタルなどが含まれる。全身が二枚貝のようなで覆われ、一般に約1mmの小型甲殻類である[2]

外見的には同じ甲殻類のミジンコ類カイエビ類に似ているが、これらは鰓脚類で、甲殻類の中で貝虫類とは別系統である[3]
概論

貝虫類は外見的には二枚貝類のように、左右に分かれた殻に全身が包まれ、附属肢の一部以外はその外に出てこない。その点で、カイエビ類や様々なカンブリア紀化石節足動物に似たものが多く、特に後者は貝虫類と誤解釈されることもあった[4][5]。またそのために体制や構造がわかりにくいが、中の本体は体節の癒合が激しいため、実は殻をあけてもわかりにくい[6]

見かけではミジンコ類に形と大きさが似るため、淡水産のものはカイミジンコと呼ばれる[7]。ただし一般にミジンコ類が浮遊的な遊泳に特化しているのに対して、カイミジンコ類は匍匐的に底生生活的な活動が可能になっている。
特徴
外部形態

深海には30mmに達するものも知られるが、一般的には0.5?2mm程度の小型の甲殻類である。

外面は完全に二枚のに覆われる。これは左右に分かれた背甲で、二枚貝ののように開閉できる。殻の背面には蝶番状の関節がある。原始的とされるパレオピコダ目では、背甲は完全には分離せず、その幼生では背甲が一枚になっている。殻は程度の差はあるが石灰化している。表面は滑らかなもの、様々な突起や凹凸を持つものと様々である。

それ以外の外部形態は殻の中にあってなかなか見ることが出来ない。安易に殻をあけても、殻と体が癒合しているため、細部の区別が難しい。区別できるのは、頭部と、胴部・尾部くらいである。胴部の体節構造が不明瞭であり、ポドコパ類は最多11節、ミオドコパ類は最多7節の胴節が確認できる[6]殻の内側の構造

頭部にはノープリウス眼があり、複眼を持つものは少ない。第1触角は分枝がなく、第2触角は二叉型。これらは感覚器だけでなく、群によって遊泳用や這う、掘るなどの機能を持ち、その形も様々である。それより後方、胴部の下面には大顎小顎といくつかの附属肢、あるいはそれに由来する構造があるが、それらが何に相当するのかについては議論があり、意見の一致を見ていない。それらは殻から出て活動に使われるものもあるが、殻の中にあって掃除に使われるものや、性的役割を担う例もある。胴部の後端からは尾部が伸び、その先端は葉状肢となっている。この部分は前後にうごかすことが出来て、殻の外に出て蹴るように使える。
内部構造

消化管は、口・食道・中腸・終腸・肛門が区別できる。また肝脾嚢がよく発達する。

消化管の背面側に心臓があるが、淡水産の種では欠くことが多い。

特にはっきり区別できるはない。附属肢に薄膜状の外肢があって、これがその役割を担うと見られるものもあるが、多くは体表で呼吸が行われる。

また、二枚貝類の貝柱に似た、閉殻筋があって、左右の殻を閉じるのに使われる。
発生

ポドコパ類では、多くのものが卵を体外に産み落とす。そこから孵化した幼生は、外部を二枚の殻で覆われているが、その内部には第一、第二触角と大顎を持ち、ノープリウス幼生に相当すると考えられている。多くのものでは、このあと次第に附属肢を追加しながら八回の脱皮を行い、成体になる。

ミオドコパ類の場合、胴部の後方に当たる貝殻内に卵は保護され、ここで孵化する。最初の幼生は第五肢までを持つ成体に似た姿で、その後少数回の脱皮を経て成体となる。
分布と生息環境

世界に広く分布し、淡水から海水に生息する。現生種では淡水域に生息するものの方が多い。深海に生息するものもいる。陸上でも、水を多く含むコケの間に生息するものもある。

一部はプランクトンとして浮遊生活するが、多くは底生に近く、水中を遊泳することも出来て、しかし基盤の上を這い回ることも出来る。水中の懸濁物を食うものから、水底の動物遺体や植物遺体を食うものまで、様々な食性のものがある。淡水中では死んだ魚などに群がる姿がよく見かけられるし、ウミホタルは魚の切り身で採集できる。なお、中生代にアンモナイトの死んだ軟体部に集まって食っていた様子と思われる化石も発見されている。
化石ポドコパの殻の化石でできたドーバー崖。

貝虫類の化石微化石として多産し、確定的な最古のものは古生代オルドビス紀(約4億5,000万年前)まで遡る[1][5]。かつて、カンブリア紀(約5億年前)に生息したブラドリア類(ブラドリア、クンミンゲラなど)は二枚貝状の殻の類似から、古典的に最古級の貝虫類と解釈されたが、後に明らかに別系統な(貝虫類どころか、甲殻類ですらない)本体構造が判明し、貝虫類として認められなくなっている[4][5]

ポドコパは殻が発達しているために化石も多く、微化石としてよく研究され、現在知られている化石種の数は、現生種を大きく上回る。


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