護送船団
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出典検索?: "護送船団" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年4月)

護送船団(ごそうせんだん)または護衛船団(ごえいせんだん)、船団護衛(せんだんごえい)とは、軍艦航空機や武装舟艇などに護衛されて航行する輸送船商船の集団のことである。勢力からの妨害を排除し、味方勢力による海上輸送の維持を目的としている。戦時下において通商破壊に対抗するために生み出された戦法である。

英語ではコンボイ(Convoy)と呼ばれ、船舶だけでなくトラックなどの陸上輸送もコンボイと呼んでいる。ただし convoy の1語だけでは「船団」の意味であり、護衛兵力のない場合も含んでいるので注意が必要である。
歴史

護送船団は海軍の成立にまで遡ることができる古い戦術である。帆走軍艦の時代においてもドッガー・バンク海戦第3次ウェサン島の海戦など、護送船団をめぐる大規模な海戦が発生している。
第一次世界大戦

第一次世界大戦において、ドイツ海軍Uボートと呼ばれる潜水艦仮装巡洋艦などを利用し、イギリスを始めとする連合国に対し、通商破壊を行った。連合国の海軍はこれに対抗して、商船の単独航行を中止して船団を組ませ、軍艦による護衛を付するようになった。特にイギリス海軍は、船団護衛専用艦としてスループやトローラー(トロール船船体設計を流用した小型軍艦)の建造を行った。
第二次世界大戦(大西洋)大西洋を航行する連合国軍の輸送船団。詳細は「大西洋の戦い (第二次世界大戦)」を参照

第二次世界大戦においても、ドイツ海軍空軍はUボートや航空機、場合によっては戦艦を含む水上艦艇によって、連合国に対し通商破壊を行った。これに対し、連合国は再び船団を組み、海軍による護衛を行うようになった。船団護衛部隊には、駆逐艦フリゲートコルベットなどの対潜艦艇だけではなく、広範囲の対潜哨戒や船団防空を可能にする護衛空母が配備される場合もあった。さらに、ドイツ水上艦の出現可能性が高い場合には、戦艦や巡洋艦を中心とした強力な護衛艦隊を編成し、間接護衛隊として船団を掩護させた。

イギリス海軍は、SC船団やHX船団、PQ船団など、航路別・用途別などに多数の護送船団を編成した(船団名一覧はen:List of World War II convoy codesを参照)。中にはPQ17船団のような大損害を受けた場合もあるが、航空戦力の活用などにより連合国軍はシーレーンの維持に成功した。

第二次世界大戦における連合国軍は、オペレーションズ・リサーチと呼ばれる作戦成果の科学的・統計的分析を行い、実戦経験を有効活用して効率的な護送船団運営・対潜戦を追求している。この生物学者まで参加した多角的な研究手法は、高い評価を受けている[1]

援ソ船団を描いたイギリスのポスター

ジブラルタルを通過する船団

第二次世界大戦(太平洋)

太平洋戦線においては、日本軍による通商破壊活動は不活発であったが、他方、アメリカ軍による日本に対する通商破壊活動は戦争後期以降、極めて活発であったために、日本軍が護送船団を組織している。

アメリカ海軍無制限潜水艦作戦を実施し、日本の民間船への無差別攻撃を行っていたが[2]、1943年前半頃までは魚雷の不足や不調のため、日本商船の被害はそれほど多くなかった[3]。戦争中期以降、ガトー級潜水艦の大量就役や魚雷の改善が進むと、航空機も加わっての活発な通商破壊活動を行うようになった。対する日本軍は、戦争前期には商船・輸送船などの喪失が極めて少なかったことから、上陸戦時などを除き、護送船団はあまり組織していなかった。

その後、商船などの被害が急増するにつれ、日本も護衛船団の必要性を認識し、ヒ船団ミ船団などの護送船団を設定、1943年(昭和18年)11月15日には海軍内に海上護衛総司令部(海上護衛総隊・海護総隊)を設置し、本格的な船団護衛に乗り出している。1944年には、大西洋方面ほどではないにせよ、大規模な護送船団が運航されるようになった[4]。しかし、日本の船団護衛は、駆逐艦・海防艦をはじめとする護衛艦艇の絶対数の不足、レーダーソナー対潜前投兵器などの対潜装備の能力不足、そしてアメリカ軍の攻撃力の大きさのために失敗に終わっている。さらに船舶燃料の枯渇とB-29による空からの大規模な機雷敷設とが加わった結果、日本は護送船団どころか沿岸部の小型漁船でさえ出港自体が困難になった。

戦争資源の大部分を海外に依存する日本にとって、船団護衛がきわめて劣弱であったことは、日本の敗戦の重大な一因とされている[5]
第二次世界大戦における商船の損耗内訳(連合国・中立国)

第二次大戦中に潜水艦によって沈められた連合国、中立国商船のうち、30%が護衛船団に加わっており、60%は単独で航行し、10%が護衛船団を見失った船であった[5]
第二次世界大戦後イラン・イラク戦争中、アメリカ海軍艦艇の護衛を受けてペルシア湾を航行するタンカー。

冷戦構造下においては、ヨーロッパで東西の武力衝突が発生した際、NATO諸国アメリカ本土から速やかに増援・補給が行われることが期待されており、大西洋を航行する護送船団の運航、防護について様々な検討が加えられていた。

このほか1980年代にはイラン・イラク戦争でのタンカー戦争を受け、アメリカ海軍がクウェートタンカーを護送するべく、アーネスト・ウィル作戦の作戦名で護送船団を組むといった事態も発生した。

現在ではソマリア沖の海賊から民間船舶を防護するため、国際共同作戦であるアタランタ作戦の一環として、護送船団方式が採用されている。
軍事上のメリットとデメリット


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