護廷十三隊
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この項目では、原作版のみに登場する護廷十三隊の人物について説明しています。アニメ・ゲーム版のみに登場する護廷十三隊の人物については「BLEACHの登場人物」をご覧ください。
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護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)は、漫画『BLEACH』に登場する、架空の警察軍隊・治安機関。本稿では組織の概要とそれに属する登場人物について記述する。ミュージカル版の俳優については『ROCK MUSICAL BLEACH』を参照。
概要

創設者は山本元柳斎重國尸魂界の護衛及び現世における魂魄の保護、虚の退治などの任務をこなす実動部隊。十三の部隊で構成され、一隊200人強、総勢3,000人程度が任に就く[注 1]

全権を握るのは総隊長。任務内容ゆえ、部隊内階級(席次)は完全に戦闘能力のみで決められており、上位席官ほど強い。特に副隊長および隊長はその中でも飛び抜けて強い者が選ばれる。各隊とも主義、気風が多分に異なっており、これは現・各隊隊長の性格や人柄によるところが大きい。小説版では、一定の階級以上になると住まいが提供され、隊長・副隊長になると、邸宅に住めるとのこと。

隊長職は、加えて何らかの職務を兼任することがある。二番隊隊長砕蜂は隠密機動総司令官、十二番隊隊長涅マユリは二代目技術開発局局長を兼任、元十二番隊隊長浦原喜助も技術開発局初代局長を務めていた。なお四番隊は治療・補給が専門(雑用も押しつけられているが)であり、後方支援が交戦時の主体となっている。

夜一の話では、更木剣八以外の隊長は全員が卍解を習得している(ただし、剣八も千年血戦篇にて習得)。作中で卍解が判明していない現隊長は勇音、射場、リサの3人で、射場は始解すら判明していない唯一の隊長(始解の形状のみ判明している)となった。さらに、始解の判明していない現副隊長は沖牙、七緒、清音、伊江村、阿近の5人となった。

1000年前の時点ではユーハバッハ曰く護廷とは名ばかりの殺伐とした殺戮集団であり、その頃は人の命を顧みもしなかったとのこと。アニメ版の1000年前の戦いを描いた回想シーンではその当時の隊長が戦う姿が描かれ、後に顔や名前も明かされた。

隊長就任の条件は以下の「隊首試験に合格する」「複数の隊長からの推薦を受ける」「隊員200人以上の立会いのもと現隊長を1対1の対決で殺す」のうち、1つを満たせば良い。

小説版によると、引退した場合は斬魄刀は瀞霊廷に預けるとのこと。

『獄頤鳴鳴篇』によると、隊長は霊圧のバランスの関係から、死亡すると罪状の有無に関係なく地獄に堕ちる事になる。そのため、死亡した隊長の葬儀から12年毎に「魂葬礼祭」という慰霊祭が行われ、現世で捕えた虚を隊長たちの墓前で生贄として殺す事で該当の隊長を地獄へと送り出す(一護曰く「虚コロし祭」)。

ユーハバッハ率いる滅却師との決戦後には、多数の隊士が戦死したため、補充要員として真央霊術院の生徒に死神見習いをさせる制度が作られた。
メンバー

初代110年前20年前尸魂界篇時点千年血戦篇開始時点元柳斎死亡後最終話時点獄頤鳴鳴篇
一番隊隊長山本元柳斎重國京楽春水
副隊長雀部長次郎忠息伊勢七緒、沖牙源志郎
二番隊隊長四楓院千日四楓院夜一砕蜂
副隊長大前田希ノ進大前田希千代
三番隊隊長厳原金勒鳳橋楼十郎市丸ギン鳳橋楼十郎
副隊長射場千鉄吉良イヅル
四番隊隊長志島知霧卯ノ花烈虎徹勇音
副隊長山田清之介虎徹勇音虎徹清音
五番隊隊長尾花弾児郎平子真子藍染惣右介平子真子
副隊長藍染惣右介雛森桃
六番隊隊長齋藤不老不死朽木銀嶺朽木白哉
副隊長朽木蒼純阿散井恋次
七番隊隊長執行乃武綱愛川羅武狛村左陣射場鉄左衛門
副隊長小椿刃右衛門射場鉄左衛門伊江村八十千和輪堂与ウ
八番隊隊長鹿取抜雲斎京楽春水矢胴丸リサ
副隊長矢胴丸リサ伊勢七緒伊勢七緒(代行)八々原熊如
九番隊隊長久面井煙鉄六車拳西東仙要六車拳西
副隊長久南白檜佐木修兵
十番隊隊長玉途川雨緒紀志波一心日番谷冬獅郎
副隊長松本乱菊
十一番隊隊長卯ノ花八千流鬼厳城剣八更木剣八
副隊長草鹿やちる斑目一角
十二番隊隊長善定寺有嬪曳舟桐生
→ 浦原喜助涅マユリ
副隊長猿柿ひより涅ネム阿近
十三番隊隊長逆骨才蔵浮竹十四郎朽木ルキア
副隊長志波海燕小椿仙太郎(代理)
虎徹清音(代理)朽木ルキア小椿仙太郎

尸魂界篇・破面篇
隊長
山本 元柳斎(やまもと げんりゅうさい) / 山本 重國(やまもと しげくに)
声 -
塚田正昭高岡瓶々[注 2]初代一番隊隊長・護廷十三隊総隊長。額に大きな十文字の傷を持ち、長い髭をたくわえた老爺。一人称は「儂(わし)」。見た目は老人だが肉体は老人とは思えぬほど鍛え抜かれており、歴戦の老将の証拠として数多くの傷が刻まれている。護廷十三隊を創設し、以来1000年以上に渡って総隊長の座を務めてきた人物。かつて開いていた私塾『元字塾』での教え子であった雀部や、過去に自身が師範を務めていた『死神統学院』での教え子であった京楽や浮竹らの事は子のように思っている。なお、山本元柳斎重國にタメ口をきくのは京楽くらいである。尸魂界救出篇では一護ら死神代行組の侵入に際し、全隊長に死神代行組の討伐を命じた。その後、ルキアの処刑時に京楽と浮竹が双極を破壊したためにしばらく交戦したが、藍染の謀反が卯ノ花や勇音によって周知されたため、双極の丘に急行した。騒動収束後は、死神代行組の尸魂界侵入を不問としている。破面篇では藍染との対決に向けた準備を指揮し、偽の空座町での決戦の際には他の隊長らを率いて自ら出陣。アヨンワンダーワイスを撃破するも、ワンダーワイスに封じられた流刃若火の爆発を抑え込むために重傷を負う。その際に藍染の隙を作るために犠牲破道の一刀火葬を放ち、左腕を失った。死神代行消失篇では、一護に再び霊力を取り戻させるために秘密裏に活動していた浦原を召喚し、尸魂界を救った一護への恩を返すため、死神の力を失った一護に再び力を取り戻させるという、従来なら掟に反する判断を下している。銀城との決戦後、尸魂界に収容された銀城の遺体を現世に埋葬したいという一護の要請も容認した。千年血戦編では、1000年前の宿敵であるユーハバッハ率いる「見えざる帝国」の襲撃を受け、自ら出陣。雀部の仇であるドリスコールを一瞬で焼き尽くした後、ユーハバッハと対峙し圧倒して撃破するが、それは星十字騎士団の"R"のロイド・ロイドが化けていた偽物であった事が判明する。本物のユーハバッハが現れたあと、彼によって卍解を奪われた上で体を斬り裂かれて殺害された。さらにその遺体はユーハバッハにより、完全に消滅させられた。ユーハバッハは元柳斎を「護るものが増えた事で、かつての苛烈さと冷酷さを失った」と評しており、特記戦力からも外していた。見えざる帝国と1000年前に対立した詳細は描かれず、ユーハバッハにとどめを刺しきれなかった理由も描かれなかった。また、奪われた卍解が使用されることはなかった。アニメ版の回想シーンでは1000年前にユーハバッハが山本元柳斎重國を迎え撃とうとするも、雀部長次郎に奇襲されて負傷、その間に山本の卍解の直撃を受けて敗北した事が描かれている。『獄頤鳴鳴篇』では戦死から12年後に行われた魂送礼祭で地獄行きの対象とされている。
【斬魄刀】:流刃若火(りゅうじんじゃっか)
解放とともに斬魄刀全体から巨大な炎を発し、炎や刀自身の熱を用いて交戦する斬魄刀。元柳斎が卍解をユーハバッハに奪われて敗れた後に、元柳斎の遺体もろとも徹底的な破壊を受けた為、回収できたのは残骸だけであった。解号は「万象一切灰燼と為せ『流刃若火』(ばんしょういっさいかいじんとなせ『 - 』)」
【卍解】:残火の太刀(ざんかのたち)
能力解放と同時に始解時に発していた炎が消え、刀身が焼け焦げた燃え滓のような形状へと変貌する。東・西・南・北の計4つの攻防形態を持ち、その熱量は解放後は尸魂界中の水分が失われ、異常乾燥を起こすほど。また、1000年前のユーハバッハとの戦いでは、攻撃と同時に爆炎が発生して相手を焼き尽くしていたが、現在では刀に込められた炎の熱の力で触れるものすべてを消失させる攻撃を見せている。
砕蜂(ソイフォン)
声 -
川上とも子桑島法子[注 3]二番隊隊長・隠密機動総司令官で代々処刑・暗殺を生業とし続けてきた下級貴族「蜂(フォン)家」の九代目当主。背中が露出したノースリーブの服を着ており、両耳付近の髪は布で巻いており髪先には輪がくくりつけられている。一人称は「私」。夜一の元部下で彼女を敬愛・崇拝していたが、それゆえに魂魄消失事件に際しての夜一の突然の尸魂界からの離脱に戸惑いを覚え、自身を置いて尸魂界を去った彼女に憎しみを抱き、自らの手で捕えるとの決意を原動力に、総司令官の地位へと上り詰めた。しかし夜一への想いは完全には捨て切れず、尸魂界篇にて夜一との対決を経て誤解を解き、和解する。夜一の失踪に関与した浦原喜助と仮面の軍勢を嫌っている。破面篇では他隊の隊長格とともに、偽の空座町での藍染との決戦に出陣する。自身はジオ=ヴェガと対峙して撃破し、後にバラガンと戦って左腕を失うが、鉢玄と共闘してバラガンを退けた。その後、藍染に挑むも霊圧の差で雀蜂を抑えられ、敗北する。終戦後、失われた左腕は回復した。千年血戦篇での一度目の星十字騎士団との戦いではBG9(ベー・ゲー・ノイン)と対峙し、早期決着を狙い卍解するも「雀蜂雷公鞭」を奪われてしまう。戦闘後は総隊長である元柳斎の死に対して、声を荒げるなど、取り乱した様子を見せた。二度目の侵攻では大前田の危機を救って再びBG9と対峙し、奪われた卍解に代わる対抗手段として完成させた『無窮瞬閧』により一時圧倒するも、殆どダメージを与えられずに逆に追い詰められ、重傷を負い意識不明になるが、浦原の声によって目覚め、侵影薬により卍解が虚化したことで卍解を取り戻し、「雀蜂雷公鞭」でBG9を倒す。その後は気絶し、大前田に担がれて合流した雛森から治療を受けて、回復した。浦原喜助の呼びかけで集った技術開発局四楓院夕四郎と会った時には、涙をこらえながら感動していた[注 4]。その後、京楽らに追随して霊王宮に突入するも、特に出番はなかった。10年後にはユーハバッハの力の残滓を消すべくと戦おうとしたが、先に一勇によって消滅させられたため、戦うことはなかった。アニメオリジナルの新隊長天貝繍助篇では任務の邪魔をされたため、始解して一護を本気で殺そうとしたが、ルキアの始解で妨害され、逆にその後の一護達の行動(脅迫に近い行為)で逃がすことになった。
【斬魄刀】:雀蜂(すずめばち)
始解とともに、針状で指に装着するタイプの爪のような刃に変化する。能力は最初の一撃で標的の身体に刻印を刻み、二撃目で同じ場所にもう一度攻撃を加えることで、相手を確実に死に至らしめるというもの。解号は「尽敵螫殺『雀蜂』(じんてきしゃくせつ『 - 』)」
【卍解】:雀蜂雷公鞭(じゃくほうらいこうべん)
解放すると右腕に巨大な照準器付きの砲台が装備され、そこからミサイルのように砲弾を放つ。一発による破壊力は巨大な爆風を伴う程強い。ただし連続での使用は体力の消耗が激しいため、使用できるのは三日に一発程度となっている。
市丸 ギン(いちまる ギン)
声 - 遊佐浩二三番隊隊長。藍染と共に離反。詳細は「BLEACHの登場人物#市丸ギン」を参照
鳳橋 楼十郎(おおとりばし ろうじゅうろう)
声 - 樫井笙人元三番隊隊長。市丸離反後に復帰する。詳細は「仮面の軍勢#鳳橋楼十郎」を参照
卯ノ花 烈(うのはな れつ)
声 -
久川綾四番隊隊長。首元で一本三つ編みした髪型が特徴の落ち着いた容姿の女性。一人称は「私」。基本的に言動共に静かで穏やかな人格者だが、言うことを聞かない患者や自分の意見に素直に従わない者には笑顔で威圧する。


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