警視-K
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警視-K
ジャンル
刑事ドラマ
原作佐木隆三(第3話のみ)
企画岡田晋吉(日本テレビ)、久保寺生郎、斉藤恒久
脚本高際和雄柏原寛司、勝新太郎 他
監督勝新太郎黒木和雄、根本順善、森一生
出演者勝新太郎
奥村真粧美
川谷拓三
北見治一
谷崎弘一
水口晴幸
金子研三
多宮健二
小池朝雄
中村玉緒
製作
プロデューサー加賀義二(日本テレビ)、真田正典、市古聖智
制作勝プロダクション

放送
放送国・地域 日本
放送期間1980年10月7日 - 12月30日
放送時間火曜 21:00 - 21:54
放送分54分
回数13
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『警視-K』(けいし ケー)は、勝新太郎監督・主演の刑事ドラマ1980年10月7日から12月30日にかけて、日本テレビ系で毎週火曜日21:00 - 21:54に全13話が放映された。主題歌および音楽山下達郎が担当している。
概要

勝プロダクション製作。勝演じるハミ出し刑事・賀津勝利(通称:ガッツ)警視が犯罪に立ち向かう姿を描く[1]

勝の実子・奥村真粧美がそのまま賀津の娘役でレギュラー出演し、妻の中村玉緒も賀津の別れた妻として登場するなど、話題も多かった。他にも、勝と馴染みの深い緒形拳原田芳雄ジュディ・オング原田美枝子ら豪華な面々がゲスト出演した。

勝自身が主演に加え、監督・脚本にも取り組んだ意欲作にもかかわらず、平均視聴率は5.4%[注釈 1]ゴールデン枠としては最低級の数字であった。それでも勝の意欲を汲んだ日テレは、2クール全26話での編成を維持しようとしたが、予算の大幅オーバーに加えて勝のワンマンな制作体制による撮影スケジュール圧迫が追い討ちをかけ、結局13話で打ち切りとなった[3][4]

勝の意図で作品にリアリティを出すため、脚本はストーリーの骨格など主要な部分だけを残し、出演者のやりとりは全編ほぼアドリブで行われている。そのため、フィルム撮りでロケーション主体の作品ながら、どんな撮影状況でも音声は同時録音で行うという、テレビドラマとしては比較的特殊な撮影が行われ(現場録音が困難な場合アフレコなどの音声別録りが行われることが多い)、演者の音声が周囲のノイズと混然となり、聞き取りにくい箇所が多く存在する。また状況説明のみの演出で台詞のやりとりは俳優の個々の解釈に委ねるなど、即興性や臨場感にこだわった結果、出演者が台詞に詰まる場面も見受けられた。実際に第1話放映の最中から「台詞が聞こえない」「言ってる意味がわからない」などと抗議の電話が殺到、日テレの電話回線がパンクして、勝プロにも対応専用電話が設置されるまでになった[3]。これら勝の試みた実験的要素が当時は受け入れられなかったと見る向きが多いが、その後本作品の再評価が進み、勝の死後となる1998年にVHSビデオが、2014年にはDVDボックスが字幕機能付きで発売された。「レコード・コレクターズ」で勝の特集がされた時に取り上げられ、その構成が「日本のヌーヴェルヴァーグ」だと評された。

2021年現在アマゾンプライムビデオ勝プロダクションが同時期に制作した『走れ!熱血刑事』(テレビ朝日)、『あいつと俺』(東京12チャンネル(現:テレビ東京))と共に視聴することが出来る[5]。またこの3作品は日本映画専門チャンネルでも再放送された実績がある[6]
備考

当初、NTVは本作品のメインライターの一人として「勝を抑え込めるような実力」を持つ脚本家として倉本聰にオファーを出したが、倉本はこれを辞退する代わりに自分の弟子の高際和雄金子成人を派遣。しかし金子については、自分が提出した『さよならモモエちゃん』というタイトルのプロットブルーフィルム界のモモエちゃんと言われる情婦が、親密な関係のチンピラと逃避行を続けるうちに賀津と係わるようになる、という内容)がボツになってお蔵入りするという憂き目に遭い[注釈 2]、結局金子が脚本を担当した回は無かった。高際はそのままメインライターとなった。他に、勝と対面し話を聞いていたが「何やっていいのかわからなくなった」「付いて行けないと思った」として辞退した脚本家たちも居た[7]

プロデューサーの加賀義二は勝と共演する刑事役に、加賀と『俺たちは天使だ!』で一緒に組んだ柴田恭兵渡辺篤史を推薦したが、勝によって却下された[8]

勝アカデミーの生徒だったルー大柴が、紳士服屋の店員役で一瞬だけ出演している。

主題歌を歌った山下達郎カメオ出演する予定があったとされるが、打ち切りにより実現しなかった。なお、山下の起用については、勝自身より、山下のファンでもあった娘の奥村真粧美の推薦によるものだったという[9]
キャスト
賀津 勝利 -
勝新太郎


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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