警視庁・捜査一課長
ヒラから成り上がった最強の刑事!
ジャンル刑事ドラマ
コメディドラマ
脚本安井国穂 ほか
監督猪原達三 ほか
出演者内藤剛志
斉藤由貴(S3・S4第1話以外)
本田博太郎
鈴木裕樹
菊池隆志
床嶋佳子
金田明夫
製作
制作テレビ朝日
東映
放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
第1作 - 第5作
(土曜ワイド劇場)
オープニング歴代オープニングを参照
エンディング歴代エンディングテーマを参照
放送期間2012年7月14日 - 2015年10月17日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数5
⇒土曜ワイド劇場(リンク切れ)
season1
出演者矢野浩二(S1 - S4)
エンディングコブクロ「STAGE」
放送期間2016年4月14日 - 6月23日
放送時間木曜 20:00 - 20:54
放送枠木曜ミステリー
放送分54分
回数11
公式サイト
『警視庁・捜査一課長』(けいしちょう・そうさいちかちょう)は、テレビ朝日系で断続的に放送されていた刑事ドラマシリーズである。主演は内藤剛志。
副題は「ヒラから成り上がった最強の刑事!」[1](ヒラからなりあがったさいきょうのけいじ!)。
本項での「第○作」は単発ドラマ、「S」はseason、「SP」はスペシャル、「S4」は2020を表す。 通常の刑事ドラマでは脇役になりがちな、捜査一課長にスポットを当てたドラマ。 警視庁の花形部署刑事部捜査第一課のトップであり、ヒラ刑事から這い上がってきたノンキャリアの叩き上げが務める警察組織内でも特殊なポストで、400名以上の精鋭刑事を統率する。 2012年から「土曜ワイド劇場」で単発が2015年まで5作放送された。内藤は本作が「土曜ワイド劇場」初主演である[2]。 単発版の好視聴率を受け[3]、2016年4月14日から同局系「木曜ミステリー」(木曜 20時 - 20時54分)枠にて連続ドラマ版が放送された[4](後述の通り、初回は編成上は予定通り放送した扱いとはなるも、途中で報道特別番組に差し替えられた)。「木曜ミステリー」シリーズでは数少ない東京が舞台の作品であり[注 3]、連続ドラマ版では、東京の名所の豆知識もストーリーに取り込んでいる。 「土曜ワイド劇場」での単発ドラマ時代から「木曜ミステリー」で連続ドラマになった初期の頃はシリアスで硬派な作風だったが、連続ドラマのシリーズが進むにつれてシリアスな路線よりコメディな作風(コントや喜劇の様な)に変化しており初期の頃の雰囲気は殆ど薄れている。(登場人物のキャラ設定、何かをもじった役名、毎週番組冒頭の一課長への臨場要請のご遺体連絡など)。 連続ドラマ版の放送がない時期にも「日曜プライム」で不定期に単発スペシャルが放送されている。また、「木曜ミステリー」シリーズでは恒例のクロスオーバー企画として、『未解決の女 警視庁文書捜査官』[注 4]に本作の登場人物がゲスト出演している。 2020年6月18日、「S4」がシリーズ史上初となる2クール(半年間)放送となることが発表された[5][6]。 2022年4月より「season6」が放送開始した[7]。
概要
登場人物
警視庁捜査一課
主人公
大岩純一(おおいわ じゅんいち)警視正〈56[8]〉
演 - 内藤剛志[9][10](若き日:長村航希[11]〈S2最終話〉[注 5])経歴:青山警察署 刑事課長→ 秋葉原警察署 副署長→ 刑事部機動捜査隊 副隊長→ 警視庁捜査第一課長本作品の主人公。警視庁捜査第一課長。鹿児島県出身[ep 1]。ノンキャリアで入庁し様々な現場を経験してきたたたき上げの刑事[3]であり(警視正に昇進した際に同時に地方公務員から国家公務員たる特定地方警務官に身分が変わった)、“等身大のヒーロー”かつ“理想の上司”として描かれている[12]。約400名の捜査一課員を指揮し[4]、常に複数設置されている捜査本部への的確な指示と共に、マスコミ対応にもあたる。そんな激務をこなす一方、捜査が行き詰った時は自ら現場に出向いて捜査に加わり[1]、現場主義を貫く。部下を信頼し、よく労う他、犯人に対しても動機の質に関わらず、辛辣な批判で追い打ちをかけたりはせず、反省・再起を促す言葉を贈る人情味豊かな人物でもある。事件の遠因が自分にあった場合、笹川に辞表を提出することもあるなど、責任感も強く、これらの言行から、部下たちの厚い信頼をかちえている。また、運転担当の刑事に必ず名前や経歴をもじったあだ名を、一部の女性捜査員に対して『甘いもの』に纏わるあだ名を付けている。20年前に一人娘の春菜(後述)を病気で亡くしており[注 6]、月命日には必ず娘の好物だったカレーライスとプリンを食べる習慣がある。なお、大岩自身は事件捜査中で死に目を看取ることができなかった。[13]愛猫ビビ[注 7]とあずきを大切に飼っている。「必ず、犯人(ホシ)を挙げる!」が決め台詞(企画段階では「挙げろ」と命令調だったのが、内藤の提案で変更された[14])。この台詞は「被害者とご遺族の無念を晴らすためにも」「被害者の無念を晴らすために」などと前置きされることもある。
現場資料班庶務担当管理官は現場資料班を束ね、事件発生と同時にいち早く現場に駆けつける。現場資料班の刑事は、一課長の懐刀として捜査情報の収集などにあたる[8]。
平井真琴(ひらい まこと)警部補〈42[8]〉
演 - 斉藤由貴[15](第1作 - S2 / S4 - )(若き日:上野鈴華〈S5第4話〉)経歴:八王子東署刑事(16年前)→ 警視庁捜査一課現場資料班主任[16](第1作 - S2)→ 警察庁出向(S3)→ 警視庁捜査一課現場資料班主任(S4 - )大岩捜査一課長の初代の右腕。宮城県仙台市出身。実家は造り酒屋[注 8]。捜査の時に犯人逮捕の験担ぎとして大福を食べる[注 9]ことから、大岩から「大福」[16]、刑部と古代から「大福先輩」のあだ名で呼ばれている。刑事としては有能ながら、捜査会議を欠席して捜査に向かったりと単独行動が多く、よく小山田に窘められていたが、必ず有益な情報を掴んでくる。小山田を自分のペースに巻き込んだり、サラリと毒を吐き合うことは日常茶飯事である。また、勘が鋭く、大岩から「大福の勘は特別だ」と言われている。S3からは警察庁へ出向を命じられ、大岩の元を離れたが、S4では捜査一課へ戻り再び大岩たちと共にする。
小山田大介(おやまだ だいすけ)警視〈54[8]〉
演 - 金田明夫[18][19]警視庁捜査一課庶務担当管理官。東京都渋谷区出身。大岩からは「ヤマさん」と呼ばれる。捜査に関わる重要な証拠を見つけ出すことに長けており、「見つけのヤマさん」の異名を持つ。規律を逸脱した行動を取りがちだった運転担当時代の天笠や刑部、単独行動が多くかつ口の悪い平井や、言動に癖のある萌奈佳たちを窘める役回りだが、その一方で彼らの意見にも耳を傾けており、単なる石頭にとどまらない度量もそなえた大岩の良き側近。後のシリーズから大岩の運転手となるブランクには寛容な態度を取っておりブランクの容れたお茶を飲みながら平井らとおやつタイムしながら一緒に捜査の考察などするシーンが見られる。妻には弱いいわゆる恐妻家である[注 10]。