警棒
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市販の伸縮式警棒。右は縮めた状態伸縮式警棒を伸ばした状態で手に持ち、乱闘に備える防具や装備も装着したスウェーデンの警察官。

警棒(けいぼう、: baton)は、棍棒の一種で、護身用具逮捕具として使用されるものを指す。

武器として使われる棍棒が殺傷力を高める構造になっているのに対して、警棒は過度に相手を傷つけない形状をしていることが多い。かつては製のものが主流であったが、現在ではカーボン製や金属製、強化プラスチック製、硬質ゴム製のものも使用されている。単純な棒状でなくトンファー型のものや伸縮式の特殊警棒も存在する。

なお、地面から肩まで届くような長い棒は警杖(けいじょう)と呼ばれ、警棒と区別され、別物として扱われるので、そちらについては警杖の記事を参照されたい。
歴史

イギリスではビクトリア朝時代、ロンドン警察(en:London Police)は、「ビリー棍棒」と呼ばれる長さ約1フィート(1フット)の警棒を携行した。イギリスでは警棒には王家の紋章がつけられ、それにより警官の権威を示し、警棒も「警官の警棒」として機能した。紋章は"使用終了" 時に削除された(つまり、大抵はその警棒を使用していた警官が退職する時である)。 イギリスの英語辞書の「baton」という単語に「警察官の棍棒」という意味の用法が加わったのは1856年のことである。英語で「baton」と呼ぶようになる以前は、俗ラテン語の「basto」という単語で呼んでいた。bastoは「basta」(保つ)という語の派生形で「歩行補助用ステッキ」という意味だった。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

『北欧事典』に掲載されていた古い挿絵

20世紀初頭のイギリス、エディンバラ警察のさまざまな警棒

1960年代シカゴ警察の木製の警棒とヘルメット

オーストリアの警察でかつて使われていた警棒

1934年のサンフランシスコ・ゼネスト時のストライキ参加者と、彼に対して警棒を振り上げた警察官。

日本では1994年までは外勤警察官は木製の丸棒型の警棒を提げていた。
日本における警棒

その機能・用法上[注 1]警察官警備員が警棒を携帯していることが多い。

基本的には殺傷力の低い護身用具として使われるが、扱いようによっては相手を死傷させかねない、れっきとした武器ともなる。日本では、警棒の購入や所有には法的規制はないが、みだりに携帯すると違法軽犯罪法違反など)とされる場合があり、十分な注意が必要である[注 2]。なお、警察官や警備員の警棒操典では、使用に際しては過剰防衛にならないよう"から下の部分を、殴るのではなく叩く・打つなど、相手に与える打撃は制圧のための必要最低限とすることが指導されている[注 3]
日本の警察官と警棒

かつて日本においては、警察官が用いる警棒の基準として「長さ60センチメートル以下、直径3センチメートル以下、重さ320グラム以下の円棒とする」と警察庁の規格が定められ用いられていたが、治安情勢の変化に伴い、警察官の用いるものについては2006年11月より、後述のように規格が変更された。(これに合わせて、警備員が用いるものについても、通達により規格が変更された[1]

警察官の用いる警棒については、2006年11月から規格が変更され、従来のものより12センチ長い65センチになり、強度も改良された。パトロールなどの際、相手が警察官に抵抗するケースが近年増加し、凶器を持つ相手に向かい合う場面も多く、一線の警察官から「短くて相手と間合いが取りにくい」などと警棒の改良を求める声が出ていた(棒状鈍器ナイフ位ならばともかく、日本刀包丁を振り回されたら警棒を使うより拳銃を抜いて威嚇する方が効果的。秋葉原通り魔事件でも警察官が両方を抜いて構え、犯人を制圧している)。

新しい警棒は従来と同じアルミ合金製の伸縮式で付き。グリップの材質を改良するなどし、振った時に滑り落ちにくくした。全体的に太くなって強度が増したという。また、持ち手側に、を割って突入する際に用いる、王冠状のグリップエンド「ガラスクラッシャー」を取り付けているものもある。
警察官が使う場合

警察官が警棒を使用する場合は「警察官職務執行法」ならびに「警察官等警棒等使用及び取扱い規範」により定められた規定に則って過剰防衛にならない範囲で使用する、と定められている。

日本の警察官は拳銃を使用することが規定上非常に困難であるため、犯罪取締りや犯罪捜査の現場では警棒や警杖を持って対処することが非常に多く、拳銃で対応することは極めて少ない。一般に拳銃を携行しない場合でも警棒と手錠は着装していることが多い。

警棒を手に持ち巡回する警察官(2019年、東京・神保町。岐阜県警の応援)

警棒の使い方の訓練を受ける警察官(2019年、佐賀県警)

日本の警備員と警棒

警備員が用いる警棒についても、他の護身用具と共に見直しがなされた結果、前述の通達により「長さ30センチメートル超90センチメートル以下、その長さに応じて定められた重さ(10センチごとに最大重量が定められている。最大で460グラム)以下の円棒で、鋭利な部分がない物」に規格が変更された。

現在の日本の警備業の業界用語では「警棒」のことを「警戒棒」(けいかいぼう)と呼んでいる。
警備員が使う場合

現在の日本の警備員は、法律上いかなる権限も有していないため、警戒棒・警戒杖の使用は正当防衛または緊急避難が成立する場合に限られる。また、その携帯については、警備業法第17条の規定に基づき、都道府県公安委員会規則で制限や禁止がなされている。

これをわかりやすく言えば、機械警備施設警備現金輸送身辺警護などに従事する場合には、その業務上使用する機会に遭遇する可能性が高いことから携帯が許されるのに対し、交通誘導雑踏警備に従事する場合には、使用する機会はなく、その必要性も極めて低いことから携帯してはならないということである。


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