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出典検索?: "警官の血"
警官の血
著者佐々木譲
発行日2007年9月25日
発行元新潮社
ジャンル警察小説
国 日本
言語日本語
形態上製本 全2巻
ページ数(上)398・(下)382
コード(上)ISBN 978-4-10-455505-5
(下)ISBN 978-4-10-455506-2
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『警官の血』(けいかんのち、The Policeman's Lineage)は、佐々木譲による日本の警察小説、およびそれを原作とした日本のテレビドラマ。
『小説新潮』(新潮社)にて2006年6月号から2007年8月号まで連載された。3代にわたって警察官となった3人の男の人生を、昭和に起こった2件の未解決事件と、戦後の昭和から平成の時代を背景に描く大河小説である。2011年、本作から9年後を舞台とした続編『警官の条件』が刊行された。
2007年、日本冒険小説協会大賞を受賞。また、1988年の『ベルリン飛行指令』以来19年ぶりに第138回直木三十五賞にノミネートされ、2008年版の「このミステリーがすごい!」では第1位になった。
2009年、テレビ朝日の開局50周年番組としてテレビドラマ化され、同年2月7日・2月8日に2夜連続で放映された。 警視庁の刑事で祖父から続く警察官の家系の3代目、安城和也は写真館で古い映像を見ていた。それは天王寺・五重塔で火災が発生した際のもので和也の祖父である安城清二も映っている貴重なフィルムだった。和也はその後古びた缶に入っている、新聞の切り抜きに目を通す。そこには和也の父、安城民雄が殉職した報道が書かれていた。祖父の手帳や記事と共に缶の中から警察官の備品の一つ警笛を見つける。和也はそれを眺めながらいままで伝え聞いた出来事を思い出す。 その年、別の事件で手柄を上げた清二はかねての希望が叶い、天王寺駐在所勤務となる。しかし、配属からわずか3カ月経った昭和32年7月6日未明、駐在所の隣の天王寺・五重塔で火災が発生。その最中よく見知った人物を見かけ、追いかけるために姿を消し、翌朝、国鉄の線路上で遺体で発見される。警察では、駐在所に隣接する文化財の炎上に責任を感じ、火事を防げなかったことを悔やんでの自殺、と判断された。 それから28年後、清二と同じく警察官になっていた息子民雄も紆余曲折を経て、父親と同じ天王寺駐在所勤務となる。そして、父親が気にし続けていた2件の殺人事件を調べ始める。 ある日、父・清二が亡くなった日の火事の写真を見た民雄は、そこに写っていた人物に驚愕する。父の死の真相が明らかになるかもしれない、しかし、真相を明らかにする前に、指名手配犯の人質となった少女を救うために殉職してしまう。 そして、清二・民雄の意志は三代目和也に引き継がれる。捜査第四課に配属された和也は裏で、警務部の命令で一人の捜査員の素行調査をすることに。 やるせない気持ちでその調査を終えた和也だが、過去の事件の真相に近付くうちに、清廉な駐在警官だったはずの父にある疑惑が浮上する。 「演」はテレビドラマのキャスト。 演:江口洋介
あらすじ
昭和23年、安城清二は上野警察署の巡査になる。11月、顔見知りになっていた男娼のミドリが上野公園の不忍池で扼殺体で発見される。事件は未解決のまま、4年の歳月が過ぎる。昭和28年1月、自宅の長屋の近所にある谷中墓地で、若い国鉄職員・田川克三の遺体が発見される。その死に様はミドリの事件を清二に否応なく思い出させた。その事件も捜査は行き詰まるが、清二が独自に行った聞き込みで、2人が警察官と接触していたことを知る。
登場人物
主人公とその家族
祖父の世代
安城 清二(あんじょう せいじ)
経歴軍人→警視庁警察練習所入所→警視庁上野警察署外勤課上野動物園前派出所→警視庁谷中警察署天王寺駐在所→事故死
階級巡査→巡査部長軍人時代は近衛第二連隊として北部仏印に赴いたこともあるが、東京で終戦を迎える。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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