民間警備会社(みんかんけいびがいしゃ 英語:Private security company, PSC)は、民間または公共部門のクライアントに武装または非武装のセキュリティサービスと専門知識を提供する事業体である。 民間警備会社は、米国労働統計局の定義によれば、ボディガード、駐車場警備、警備員などのガードやパトロールサービスを主に提供する企業である。これらの会社が提供するサービスの例としては、不正行為や不正侵入の防止、交通誘導やアクセスコントロール、火災や盗難の防止・検知などが挙げられる。これらのサービスは、広義には人員や資産を保護するものと言える。その他、巡回警備、ボディガード、番犬サービスなどのセキュリティサービスも含まれるが、業界の中ではごく一部である[1]。 民間警備業界は急速に成長している。現在、米国には200万人の常勤警備員が働いているが、この数は2020年までに21%増加すると予想されていて[2]、警備業界は年間1,000億ドル規模の産業になっている。さらに、当時は2010年までに2,000億ドルに成長すると予測されていた[3]。米国は民間軍事・警備サービスの世界最大の消費国であり、米国の民間警備業界では2010年から需要が大幅に増加し始めた[4]。それ以来、米国の警備産業はすでに3,500億ドル規模の市場に成長している[2]。 日本における警備会社は一般的にビルマネジメント業界の1分野に位置付けられている。 民間警備会社の従業員は、彼らが活動する州または国の法律に応じて、一般的に「セキュリティガード」または「セキュリティオフィサー」と呼ばれる(日本語訳だとほぼどちらも「警備員」となる)。また、警備会社自体は「警備請負業者(security contractors)」と呼ばれることもあるが、これは別の部署による支援で運営されている民間軍事請負業者(private military contractors)と混同してしまうため、一般的ではない。
概要
一般用語
フィクション
キャッシュトラック:2021年公開のアクション映画。現金輸送専門の武装警備会社が舞台となっている。
参照
ボディーガード
コンピュータセキュリティ
民間軍事会社:軍事活動やそれに類似した活動に関連する専門的なサービスや専門知識を提供する会社。民間軍事会社は、イラクでのブラックウォーター社の活動の結果、民間軍事会社という言葉に否定的なイメージがあるため、セキュリティ会社と呼ばれることもある。
民間警備会社の一覧
警備員
物理的セキュリティ(英語版)
私設警察
南アフリカの民間警備業界(英語版)
出典[脚注の使い方]^ U.S. Bureau of Labor Statistics NAICS 561612- The U.S. Producer Price In Security Guards and Patrol
^ a b “ ⇒The Growth & Development of the Private Security Industry”. First Security. 2014年2月21日閲覧。
^ ⇒The Arizona Republic: ⇒Private security guards play key roles post-9/11 22 January 2006
^ “ ⇒Global Data & Statistics 。Private Security Monitor 。University of Denver”. psm.du.edu. 2015年11月27日閲覧。
関連項目
警備
警備員
民間軍事会社
外部リンク
Private Security Companies’ Firearms Stockpiles - Small Arms Survey Research Note on firearms ownership by private security companies
https://www.ncjrs.gov/pdffiles1/bjs/grants/232781.pdf