講談社漫画賞(こうだんしゃまんがしょう)は、講談社の主催する漫画作品を対象とした漫画賞である。 1960年(昭和35年)に講談社創業50周年記念事業で設置された「講談社三賞」の一部門「講談社児童まんが賞」(第1回から第9回まで実施)が前身。1970年(昭和45年)創業60周年記念事業で新たに発足した「講談社出版文化賞 児童まんが部門」(第1回から第7回まで実施)を経て、1977年(昭和52年)に独立した賞「講談社漫画賞」となり、第1回が選ばれてから部門を拡充しながら現在に至る。 全般的に講談社の雑誌に掲載された作品が選ばれることが多いが、他社発行誌の作品も僅かながら受賞している。ただし、少女部門に関しては集英社などの他社発行誌の作品のみが選ばれる年も多い。
概要
受賞作
1970年代(1977年 - 1979年)
第1回(1977年〈昭和52年〉度)
少年部門
『ブラック・ジャック』:手塚治虫(週刊少年チャンピオン/秋田書店)
『三つ目がとおる』:手塚治虫(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『はいからさんが通る』:大和和紀(週刊少女フレンド・講談社)
『キャンディ・キャンディ』:いがらしゆみこ(原作:水木杏子)(なかよし/講談社)
第2回(1978年〈昭和53年〉度)
少年部門
『フットボール鷹』:川崎のぼる(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『生徒諸君!』:庄司陽子(週刊少女フレンド/講談社)
第3回(1979年〈昭和54年〉度)
少年部門
『翔んだカップル』:柳沢きみお(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『綿の国星』:大島弓子(LaLa/白泉社)
1980年代
第4回(1980年〈昭和55年〉度)
少年部門
『凄ノ王』:永井豪(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『れもん白書』:吉田まゆみ(mimi/講談社)
第5回(1981年〈昭和56年〉度)
少年部門
『1・2の三四郎』:小林まこと(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『おはよう!スパンク』:たかなししずえ(原作:雪室俊一)(なかよし/講談社)
第6回(1982年〈昭和57年〉度)
少年部門
『岳人列伝』:村上もとか(少年ビッグコミック/小学館)
少女部門
『妖鬼妃伝』:美内すずえ(なかよし/講談社)
一般部門
『狩人の星座』:里中満智子(ヤングレディ/講談社)
第7回(1983年〈昭和58年〉度)
少年部門
『Theかぼちゃワイン』:三浦みつる(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『日出処の天子』:山岸凉子(LaLa/白泉社)
一般部門
『P.S. 元気です、俊平』:柴門ふみ(週刊ヤングマガジン/講談社)
第8回(1984年〈昭和59年〉度)
少年部門
『バツ&テリー』:大島やすいち(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『Lady Love』:小野弥夢(別冊少女フレンド/講談社)
一般部門
『AKIRA』:大友克洋(週刊ヤングマガジン/講談社)
第9回(1985年〈昭和60年〉度)
少年部門
『バリバリ伝説』:しげの秀一(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『まひろ体験』:西尚美(週刊少女フレンド/講談社)
一般部門
『おかしな二人』:さだやす圭(原作:やまさき十三)(モーニング/講談社)
第10回(1986年〈昭和61年〉度)
少年部門
『コータローまかりとおる!』:蛭田達也(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『有閑倶楽部』:一条ゆかり(りぼん/集英社)
一般部門
『アドルフに告ぐ』:手塚治虫(週刊文春/文藝春秋)
『ホワッツマイケル』:小林まこと(モーニング/講談社)
第11回(1987年〈昭和62年〉度)
少年部門
『鉄拳チンミ』:前川たけし(月刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『なな色マジック』:あさぎり夕(なかよし/講談社)
一般部門
『アクター』:かわぐちかいじ(モーニング/講談社)
第12回(1988年〈昭和63年〉度)
少年部門
『ミスター味っ子』:寺沢大介(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『純情クレイジーフルーツ』:松苗あけみ(ぶ?け/集英社)
一般部門
『ぼのぼの』:いがらしみきお(天才くらぶ・まんがくらぶ・まんがライフ/竹書房)
『ビー・バップ・ハイスクール』:きうちかずひろ(週刊ヤングマガジン/講談社)
第13回(1989年〈平成元年〉度)
少年部門
『名門!第三野球部』:むつ利之(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『白鳥麗子でございます!』:鈴木由美子(mimi/講談社)
『ちびまる子ちゃん』:さくらももこ(りぼん/集英社)
一般部門
『コミック昭和史』:水木しげる(描き下ろし作品/講談社)
1990年代
第14回(1990年〈平成2年〉度)
少年部門
『修羅の門』:川原正敏(月刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『プライド』:万里村奈加(mimi/講談社)
一般部門
『沈黙の艦隊』:かわぐちかいじ(モーニング/講談社)
『ゴリラーマン』:ハロルド作石(週刊ヤングマガジン/講談社)
第15回(1991年〈平成3年〉度)
少年部門
『はじめの一歩』:森川ジョージ(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『永遠の野原』:逢坂みえこ(ぶ?け/集英社)
一般部門
『課長島耕作』:弘兼憲史(モーニング/講談社)
『悪女』:深見じゅん(BE・LOVE/講談社)
第16回(1992年〈平成4年〉度)
少年部門
『風光る』:川三番地(原作:七三太朗)(月刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『うちのママが言うことには』:岩館真理子(ヤングユー/集英社)
一般部門
『ナニワ金融道』:青木雄二(モーニング/講談社)
第17回(1993年〈平成5年〉度)
少年部門
『3×3 EYES』:高田裕三(週刊ヤングマガジン/講談社)
少女部門
『美少女戦士セーラームーン』:武内直子(なかよし/講談社)
一般部門
『寄生獣』:岩明均(月刊アフタヌーン/講談社)
第18回(1994年〈平成6年〉度)
少年部門
『シュート!』:大島司(週刊少年マガジン/講談社)
少女部門
『君の手がささやいている』:軽部潤子(mimi/講談社)
一般部門
『鉄人ガンマ』:山本康人(モーニング/講談社)