講談社エッセイ賞(こうだんしゃエッセイしょう)はかつて講談社が主催し、1985年に創設されたエッセイを対象とした文学賞。以降年一回、毎年9月に講談社ノンフィクション賞と同時に発表され、受賞は選考委員の合議によって決定されていた。
2015年時点の選考委員は、岸本佐知子・酒井順子・東海林さだお・坪内祐三・林真理子の5名。
受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円(2015年時点)が授与されていたが、2018年度をもって終了した。
受賞作一覧
第1回 (1985年) 野坂昭如 「我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ」 ・ 沢木耕太郎 「バーボン・ストリート」
第2回 (1986年) 吉行淳之介 「人工水晶体」 ・ 景山民夫 「One fine mess」
第3回 (1987年) 尾辻克彦 「東京路上探険記」
第4回 (1988年) 嵐山光三郎 「素人庖丁記」
第5回 (1989年) 永倉万治 「アニバーサリー・ソング」
第6回 (1990年) 早坂暁 「公園通りの猫たち」
第7回 (1991年) 伊藤礼 「狸ビール」 ・ 須賀敦子 「ミラノ 霧の風景」
第8回 (1992年) 柴田元幸 「生半可な学者」 ・ 出久根達郎 「本のお口よごしですが」
第9回 (1993年) 林望 「林望のイギリス観察辞典」 ・ 和田誠 「銀座界隈ドキドキの日々」
第10回 (1994年) 池内紀 「海山のあいだ」
第11回 (1995年) 東海林さだお 「ブタの丸かじり」 ・ 高島俊男 「本が好き、悪口言うのはもっと好き」
第12回 (1996年) 鹿島茂 「子供より古書が大事と思いたい」 ・ 関容子 「花の脇役」
第13回 (1997年) 米原万里 「魔女の一ダース」
第14回 (1998年) 六嶋由岐子 「ロンドン骨董街の人びと」
第15回 (1999年) 檀ふみ ・ 阿川佐和子 「ああ言えばこう食う」 ・ いとうせいこう 「ボタニカル・ライフ 植物生活」
第16回 (2000年) 四方田犬彦 「モロッコ流謫」
第17回 (2001年) 小池昌代 「屋上への誘惑」 ・ 坪内祐三 「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り」
第18回 (2002年) 該当作なし
第19回 (2003年) 到津伸子 「不眠の都市」 ・ 関川夏央 「昭和が明るかった頃」
第20回 (2004年) 荒川洋治 「忘れられる過去」 ・ 酒井順子 「負け犬の遠吠え」
第21回 (2005年) アーサー・ビナード 「日本語ぽこりぽこり」
第22回 (2006年) 野崎歓「赤ちゃん教育」・福田和也「悪女の美食術」
第23回 (2007年) 青山潤「アフリカにょろり旅」・岸本佐知子「ねにもつタイプ」
第24回 (2008年) 立川談春「赤めだか」
第25回 (2009年) 青柳いづみこ「六本指のゴルトベルク」・向井万起男「謎の1セント硬貨」
第26回 (2010年) 長島有里枝「背中の記憶」・山川静夫「大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし」
第27回 (2011年) 内澤旬子「身体のいいなり」・内田洋子「ジーノの家 イタリア10景」
第28回 (2012年) 平松洋子「野蛮な読書」
第29回 (2013年) 小川恵「銀色の月 小川国夫との日々」・永田和宏「歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年」
第30回 (2014年) 末井昭「自殺」
第31回 (2015年) ジェーン・スー「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」
第32回 (2016年) 横尾忠則「言葉を離れる」
第33回 (2017年) 小泉今日子「黄色いマンション 黒い猫」・穂村弘「鳥肌が」
第34回 (2018年) こだま「ここは、おしまいの地」・高橋順子「夫・車谷長吉」
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