「∧」はこの項目へ転送されています。類似字形のダイアクリティカルマークについては「サーカムフレックス」を、校正記号については「キャレット」を、ギリシア文字の「ラムダ」については「Λ」をご覧ください。
数理論理学において論理積(ろんりせき、英: logical conjunction)とは、与えられた複数の命題のいずれもが例外なく真であることを示す論理演算である。合接(ごうせつ)、連言(れんげん、れんごん)とも呼び、ANDとよく表す。
二つの命題 P, Q に対する論理積を P ∧ Q と書き、「P かつ Q」や「P そして Q」などと読む。また P ∧ Q の形をした命題を連言命題(conjunctive proposition)、その中に現れる命題 P や Q を連言肢(conjunct)という[1]。ベン図による の二つの命題の論理積は、 論理積は、否定と論理和を用いて表すことができる(ド・モルガンの法則)。P ∧ Q = ¬(¬P ∨ ¬Q) 逆に、否定と論理積を用いて論理和を表すこともできる。P ∨ Q = ¬(¬P ∧ ¬Q) 論理積の真理値表 命題 P命題 QP ∧ Q ∧ {\displaystyle \land } を使用して P ∧ Q {\displaystyle P\land Q} と書く。 ⋅ {\displaystyle \cdot } 記号を使用して A ⋅ B {\displaystyle A\cdot B} と書く。論理回路のページを参照。 C言語やPerlなどでは、ビット単位の論理積は&で表され、z = x & y;$z = $x & $y; のように使用される。 単なる論理積は&&で表されif (x==0 && y==0) ; のように使用される。 VBScriptではAndで表され、z = x And y のように使用される。 Lispでは(and x y) だが、さらに可変長で(and x0 x1 ...) のように記述できる。 各プログラミング言語における論理積の表記と意味は、短絡評価とも密接な関係がある。 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
論理積 P ∧ Q {\displaystyle P\wedge Q} の表現
例
「私の身長は 160 cm 以上である」
「私の体重は 50 kg 以上である」
「私の身長は 160 cm 以上であり、かつ私の体重は 50 kg 以上である」
性質
真理値表
真真真
真偽偽
偽真偽
偽偽偽
表記法
論理学
電子工学
プログラミング言語
関連項目
論理和
ANDゲート
否定論理積 (NAND)
真理値
真理値表
ブール代数
ブール論理
ブール関数
ベン図
連言標準形
論理回路
加算器
マスク (情報工学)
符号位置
∧U+2227-∧
∧
∧論理積
注釈^ 近藤洋逸、好並英司『論理学概論』岩波書店、1964年、47頁。NDLJP:2969913
表
話
編
歴
論理演算
恒真式 ( ⊤ {\displaystyle \top } )
NAND ( ↑ {\displaystyle \uparrow } )
逆含意 ( ← {\displaystyle \leftarrow } )
IMP ( → {\displaystyle \rightarrow } )
OR ( ∨ {\displaystyle \lor } )
否定 ( ¬ {\displaystyle \neg } )
XOR ( ⊕ {\displaystyle \oplus } )
同値 ( ↔ {\displaystyle \leftrightarrow } )
命題
NOR ( ↓ {\displaystyle \downarrow } )
非含意 ( ↛ {\displaystyle \nrightarrow } )
逆非含意 ( ↚ {\displaystyle \nleftarrow } )
AND ( ∧ {\displaystyle \land } )
矛盾 ( ⊥ {\displaystyle \bot } )
表
話
∧ or & 論理積
AND∨ 論理和
OR¬ or ~ 否定
NOT→ 含意
implies⊃ 上位集合
superset≡ 同値
iff| 否定論理積
NAND∀ 全称量化
for all∃ 存在量化
exists? 恒真式
tautology⊥ 偽 false
/ 矛盾? 証明可能
proves? 論理的帰結
entails∴ 従って
therefore∵ なぜならば
because
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ