諏訪大社
上社 本宮(上)・下社 秋宮(下)
所在地長野県の諏訪湖周辺に4宮
(各項参照)
主祭神建御名方神
八坂刀売神
社格等式内社(名神大)
信濃国一宮
旧官幣大社
別表神社
創建不詳
別名諏訪神社、諏訪明神、諏訪大明神、諏訪社 ほか
主な神事御柱祭、御頭祭、御舟祭 など多数
(祭事参照)
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諏訪大社(すわたいしゃ)は、長野県の諏訪湖周辺4か所にある神社。式内社(名神大社)、信濃国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「梶の葉」。
全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社である。旧称は「諏訪神社」。通称として「お諏訪さま」「諏訪大明神」等とも。
概要諏訪盆地中心に諏訪湖。湖の左下(南東)に上社、右上(北)に下社が鎮座する。左下が守屋山。
長野県中央の諏訪湖を挟んで、次の二社四宮が鎮座する。
上社(かみしゃ)
本宮(ほんみや)(長野県諏訪市中洲宮山)
前宮(まえみや)(長野県茅野市宮川)
下社(しもしゃ)
秋宮(あきみや)(長野県諏訪郡下諏訪町武居)
春宮(はるみや)(長野県諏訪郡下諏訪町下ノ原)
上社は諏訪湖の南岸、下社は北岸に位置し遠く離れているため、実質的には別の神社となっている。なお「上社・下社」とあるが社格に序列はない。
創建年代は不明だが、日本最古の神社の1つとされるほど古くから存在する。『梁塵秘抄』に「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と謡われているように軍神として崇敬された。また中世に狩猟神事を執り行っていたことから、狩猟・漁業の守護祈願でも知られる[1]。
社殿の四隅に御柱(おんばしら)と呼ぶ木柱が建てられているほか、社殿の配置にも独特の形を備えている。社殿は多数が重要文化財に指定されているほか、6年に一度(7年目に一度)催される御柱祭で知られる。 諏訪大社全体で祀る主祭神は次の2柱(各宮の祭神については各項参照)。両神とも上社・下社で祀られている。 なお、上社の古い神事や祭祀には長野県を中心に東日本全域に分布していたミシャグジ信仰の痕跡が見られる。また、水の神・風の神とされたことから諏訪大社の神を蛇(あるいは龍)とみなす信仰は昔から伝わり、諏訪の神が蛇または龍として登場する伝承や民話(甲賀三郎伝説や小泉小太郎伝説など)は数多く残っている。 八幡神や住吉三神など他の信仰にも見られるように個々の祭神が意識される事は少なく、まとめて「諏訪大明神(諏訪明神)」・「諏訪神」として扱われる事が多い。 諏訪大社の社殿の周囲四隅には、御柱(おんばしら)と呼ぶ以下4本のモミの柱が建てられている。御柱は一から四の順に短く細くなり、上空から見た場合に時計回りに配置される。 下社秋宮・春宮では御柱先端の御幣が正面(裏面は曳行により削れている)を向いているが、上社本宮・前宮では諏訪大社奥宮のある八ヶ岳の方向を向いている。諏訪地方では、大きい神社から小さい祠に至るまで、諏訪大社にならってこの御柱を設ける社が多い。御柱の由来は明らかでなく古来より説があるが、今日では神霊降臨の依り代説、聖地標示説、社殿建て替え代用説が検討の余地を残している[3]。
祭神
建御名方神(たけみなかたのかみ)上社本宮祭神。『古事記』の国譲りの段では、大国主神の御子神として登場する。『先代旧事本紀』では大己貴神(大国主神)と沼河比売(奴奈川姫)の子とされ、「信濃国諏方郡諏方神社に鎮座す」と明示されている[2]。
八坂刀売神(やさかとめのかみ)上社前宮・下社主祭神。建御名方神の妃とされるが、記紀に記載はない。
特徴
御柱本宮一之御柱小祠にも設けられた御柱の例
(諏訪市 手長神社境内社)
一之御柱(社殿右手前)
二之御柱(左手前)
三之御柱(左奥)
四之御柱(右奥)