調布市ミニバス(ちょうふしミニバス)は、東京都調布市のコミュニティバスである。愛称は「鬼太郎バス」[1][2][3][4][5]。
2000年(平成12年)3月21日に最初の西路線が開業し、現在は調布駅・飛田給駅・仙川駅を発着する3路線4ルートが運行されている[6][7]。京王バス(調布営業所)、小田急バス(狛江営業所)が運行している[6][7]。 市内の公共交通不便地域の解消および、高齢者など交通弱者の社会参加促進を目的として運行される[6][7]。 調布市内を走る鉄道路線は、京王電鉄の京王線・京王相模原線のみである。調布市ミニバスとして、京王電鉄調布駅・飛田給駅・仙川駅の3駅を発着する路線が運行されている。調布駅および飛田給駅発着の路線は京王バス調布営業所、仙川駅発着の路線は小田急バス狛江営業所が運行している[6][7]。 最初に開業した西路線のみ、調布市と京王バスの共同運営であり、運行経費の赤字分については市が補助金を支出している[8]。その後開業した北路線[9]・東路線は、各事業者による独自運行路線となっており、赤字分に対する市からの補助はされていない[9]。 第6代市長であった吉尾勝征の在任中に運行開始した[10]。東京多摩地域のコミュニティバスとしては、武蔵村山市、日野市、武蔵野市、多摩市、町田市、三鷹市に続き、7番目の開業である[11]。 調布市内に長年在住し、名誉市民にも選ばれた漫画家・水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターが描かれた、1台ごとに色の異なる専用ラッピングバスが用意された[1][2][6][5]。ただし運用上の都合により、バス事業者の通常カラーの車両が使用されることもあった。 調布市ミニバスの車両に最初に『ゲゲゲの鬼太郎』ラッピングが施されたのは、2003年(平成15年)4月1日の東路線の開業時(小田急バス狛江営業所所属のD559号車、三菱ふそう・エアロミディME)であった。その後すべての路線に鬼太郎のラッピングが施され、愛称も「鬼太郎バス」となった[4]。2014年(平成26年)12月16日より東路線で運用開始された新車[6](小田急バス狛江営業所所属のD164号車)では、鬼太郎バスのデザインが一新され、車体ラッピングのイラストが変わったほか、車内にも鬼太郎ファミリーの装飾が施された。 FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアム(東京スタジアム)が調布市内に存在し、西路線が最寄り駅である飛田給駅を発着するため、西路線を担当する京王バス調布営業所の専用車両には、サッカーボールを蹴る鬼太郎のイラストが描かれている。リエッセには「鬼太郎も応援しています ガンバレFC東京!」の文字もリアに書かれていたが、ポンチョではラッピングエリアが狭くなったため文字は省略されている。 2010年に調布市を舞台とする『ゲゲゲの女房』がテレビドラマ化・映画化されたことを記念して、京王電鉄から「ゲゲゲ記念切符」が発売された[12]。これは調布市内の京王線5駅(調布駅・布田駅・国領駅・柴崎駅・つつじヶ丘駅)の入場券と、京王バスの硬券乗車券2枚をセットにしたもので[12]、台紙には水木しげるによる昔の調布駅・布田駅や『ゲゲゲの鬼太郎』のイラストとともに「鬼太郎バス」として調布市ミニバスの車両(京王バス調布営業所所属のL20408号車、日野・リエッセ)の写真が掲載された。ただしバス乗車券は一般路線バスの深大寺行き(丘21・調34系統)のもので、この記念乗車券で調布市ミニバスに乗車することはできない[12]。
概要
鬼太郎バス
沿革
運行開始から北路線全線開業まで
2000年(平成12年)3月21日 - 調布市ミニバス開業、西路線運行開始(調43系統、飛田給駅北口行き)。京王バス東・調布営業所(当時)が運行受託[7]。京王バスカラーの日野・リエッセを3台導入。
2003年(平成15年)4月1日 - 東路線運行開始(緑ケ丘循環)。小田急バス狛江営業所が運行受託[7]。三菱ふそう・エアロミディME(CNG車)を2台導入、うち1台は初の鬼太郎ラッピング専用車となる[4]。