この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2018年2月)
記憶術(きおくじゅつ、英: mnemonic
[1], mnemonics[2], art of memory[3])とは、大量の情報を急速に長期に記憶するための技術。西洋における記憶術の歴史は古く、伝統的な修辞学の一部門(ラテン語: memoria
)として扱われていた[4]。記憶術を意味する英語: mnemonic(ニーモニック)は、古代ギリシア語: μνημονικ??(ムネーモニコス、mnemonikos、記憶)からの派生語であり、その語源はギリシア神話の記憶の女神ムネーモシュネーに由来する。紀元前6世紀ごろの、古代ギリシアのシモニデスが開祖といわれる[5]。シモニデスの手法は、紀元前1世紀のキケロに帰されるラテン語文献『ヘレンニウスへ』に記載されている。記憶術は古代ローマでも、元老院などでメモを使用しての弁論が認められていなかったなどの理由により発達した。
古代ギリシア・ローマの記憶術はその後、中世ヨーロッパに受け継がれ、主に修道士や神学者などが聖書やその他の多くの書物を記憶するために用いられた[6]。当時は紙が貴重で、印刷技術も未発達であったため、卓越した記憶力を養うことは教養人の必要条件であった。ルネサンス期には、大航海時代や博物学の進展による「情報爆発」を背景に記憶術の需要が高まり[7][8]、ライムンドゥス・ルルスやジョルダーノ・ブルーノによって記憶術が深化された[9]。またマテオ・リッチが『西国記法』を著し中国に西洋の記憶術を伝えた[10][11]。
ルネサンス期の後、記憶術は衰退するが、1960年代ヴァールブルク研究所のフランセス・イエイツやパオロ・ロッシによってその歴史が再発見された[12][9]。 体の部位をもって、数に置き換えて、覚える・記憶する行為自体は縄文時代にまで遡る[13]。
日本