観世音寺
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この項目では、福岡県太宰府市にある天台宗の寺院について説明しています。茨城県笠間市にある普門宗の寺院については「正福寺 (笠間市)」をご覧ください。

観世音寺

講堂(福岡県指定文化財)
所在地福岡県太宰府市観世音寺五丁目6番1号
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度30分54.1秒 東経130度31分16.7秒 / 北緯33.515028度 東経130.521306度 / 33.515028; 130.521306 (観世音寺)座標: 北緯33度30分54.1秒 東経130度31分16.7秒 / 北緯33.515028度 東経130.521306度 / 33.515028; 130.521306 (観世音寺)
山号清水山
宗派天台宗
本尊聖観音
創建年7世紀後半の発願
完成は天平18年(746年
開基天智天皇
札所等九州西国33観音33番
文化財梵鐘(国宝)
木造観音菩薩坐像等17件(国の重要文化財)
境内および子院跡(国の史跡)
金堂・講堂(福岡県指定文化財)
法人番号1290005006566

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境内入口

観世音寺(かんぜおんじ)は、福岡県太宰府市観世音寺五丁目にある天台宗寺院山号は清水山。本尊は聖観音[1](しょうかんのん)。開基は天智天皇である。九州西国三十三箇所第三十三番札所。

九州を代表する古寺で、造営開始は7世紀後半にさかのぼる。奈良の東大寺・栃木の下野薬師寺とともに「天下三戒壇」の1つに数えられる。平安時代以降は徐々に衰退したが、仏像をはじめとする文化財を豊富に有する。目次

1 歴史

2 伽藍

3 仏像

4 文化財

4.1 国宝

4.2 重要文化財

4.3 国の史跡

4.4 福岡県指定有形文化財


5 現地情報

6 脚注

7 参考文献

8 関連文献

9 関連項目

10 外部リンク

歴史

九州随一の仏像彫刻の宝庫である観世音寺の縁起は伝わっておらず、関連文書として最も古いものは延喜5年(905年)成立の「観世音寺資財帳」(東京藝術大学所蔵、国宝)である。

続日本紀』の記述によると、観世音寺は、天智天皇が母斉明天皇の追善のために発願したという。斉明天皇は661年に没していることから、それからほどなく造営が始められたと推定される[2]。『二中歴』には観世音寺創建は白鳳年間(661年-683年)のことであるとの記事が見える。『続日本紀』の和銅2年(709年)の記事によると、この時点で造営はまだ完了しておらず、完了したのは発願から約80年も経った天平18年(746年)のこととされる[3]

観世音寺境内から出土した瓦のうち、創建時の瓦とされるものは、老司 I式と称され、飛鳥の川原寺藤原京の瓦の系統を引く、複弁八弁蓮華文の軒丸瓦と偏行唐草文の軒平瓦の組み合わせからなるものである[4]。この老司 I式瓦は現在の福岡市南区老司にあった瓦窯で焼造されたもので、7世紀にさかのぼる。また観世音寺に現存する梵鐘は、正確な鋳造年次は不明ながら、「戊戌年」(698年)の銘がある京都妙心寺梵鐘と同一の木型によって鋳造された兄弟鐘とみなされる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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