覇-LORD-
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覇-LORD-
漫画:覇-LORD-
原作・原案など
武論尊
作画池上遼一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスペリオール
レーベルビッグコミックス
発表期間2004年19号 - 2011年5号
巻数全22巻
漫画:SOUL 覇 第2章
原作・原案など武論尊
作画池上遼一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスペリオール
レーベルビッグコミックス
発表期間2011年13号 - 2013年3号
巻数全3巻
テンプレート - ノート

『覇-LORD-』(は・ロード[1][信頼性要検証])は、原作:武論尊、作画:池上遼一による日本漫画三国志を題材としている。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載された。

2004年9月10日から連載を開始した。2011年に4ヶ月の中断を挟んで6月10日発売号から連載再開(月1回連載に)、2012年2月10日発売号から『SOUL 覇 第2章』(ソウル ロード だいにしょう)と改題し[2]2013年1月11日発売号まで連載された。2007年2月にはSANKYOが『CRフィーバー覇-LORD-』を販売した[3]
ストーリー

舞台は中国後漢末期から三国時代。西暦184年、卑弥呼の倭統一に貢献した奴国の勇将・燎宇は後漢の“覇”を握ることを決意する。単身で後漢・幽州に渡り、そこで劉備関羽張飛の三兄弟に出会う。燎宇はこの3人と行動を共にするが、やがて劉備が極悪非道の人間と知る。ある日、劉備が新しい剣の試し斬りを目的に罪人を殺害しようとするが、燎宇はこれを阻止し、さらに劉備の首を刎ねてしまう。関羽、張飛は憤慨するが、燎宇はこの2人が純粋な気持ちで劉備に従ってはいなかったということを見破り指摘する。その後、関羽、張飛は燎宇の行動、思考を目の当たりにし、燎宇を新たな劉備として仕立て上げることを決意する。3人は桃園で新たに義兄弟の誓いを交わした。
登場人物
劉備軍
燎宇/
劉備玄徳(りょうう/りゅうびげんとく)
劉備軍の大将。元は倭人で、卑弥呼の倭統一に貢献した奴国の武将である。卑弥呼とは恋愛関係にあり、その気になれば倭を統治できたが、あえてその想いを断ち覇を握る為に単身漢へ渡る。流れ着いた幽州で劉備、関羽、張飛と出会い、大陸覇道の一歩として3人を仲間に加える事を考えるが、残虐非道な劉備を見限り殺害した。関羽の発案により自分が劉備に成り代わる事となり、新たに関羽、張飛と桃園の誓いを交わした。本物の劉備が使う予定だった首刀を装備する。武術や戦術にも優れ、趙雲の槍捌きを見切り、飛矢を素手で掴む。強固な信念と漢人に無い独特の思想を持ち、その行動や発言で周囲を驚嘆させる。張角に見込まれて直轄軍を手中に収め、厳政など黄巾の将をも配下に置いた。
関羽雲長(かんううんちょう)
劉備軍の将。洛陽の都がある司隷の生まれ。少年時代時に母と妹を亡くすが、桓帝の側室である王珠と出会い、漢王朝を母とすることを誓う。党錮の禁の際、漢王朝の腐敗を救うために十数騎で挙兵したが、その半ばで味方が豪商の塩蔵を襲いに走り、結果塩泥棒の一味に成り下がる。その後幽州へ流れて劉備、張飛と義兄弟の契りを交わした。しかしこれは劉備の「中山靖王末裔」という御旗が欲しかっただけであり、張飛と同じく純粋に彼に従っていたわけではない。燎宇と出会い、後に燎宇が劉備を殺害すると、燎宇を劉備に仕立て上げる事を発案。新たに燎宇、張飛と桃園の誓いを交わした。“都人”の驕りから倭人の燎宇や田舎者の張飛を見下し、衝突もするが、それを張飛に諌められる。更にある事件を契機に自分の命を燎宇の命を引き換える事を決意する。偃月刀を自在に操り、呂布と互角に渡り合うほどの卓越した武芸に加え、学才・商才も持ち合わせる。ただし張済相手に一騎討ちで苦戦したりする等、旧来の武神と称えられる程の強さではない。容姿は短髪、筋肉質の細身に描かれており、これも旧来描かれることの多かった恰幅の良い大男とは差異がある。趙雲と呂布の子である関平の養父でもある。
張飛益徳(ちょうひえきとく)
劉備軍の将。劉備、関羽とは義兄弟だが、自身が惚れていた花琳を力ずくで奪うなどした劉備に恐怖を抱いており、関羽と同じく純粋に彼に従っていたわけではない。燎宇を新たな劉備とする関羽の案に反対するが、燎宇によって再び花琳に引き合わされた事で考えを改め、燎宇・関羽と新たに桃園の誓いを交わした。良くも悪くも直情的な性格で、粗暴、短慮、酒好きだが涙もろく義理堅い。女性や子供には優しく、献帝曹丕孫策らにも慕われる。肥満体だが蛇矛を自在に操る怪力を誇り、劉備軍の主力として活躍する。
趙雲子龍(ちょううんしりゅう)
劉備軍の将。実は女性で、付け髭で変装している。諸国修行中に燎宇等と出会い、燎宇に心服する。劉備軍への誘いを辞して公孫?の下で働き、その後劉備軍輜重隊の警護兵となった。呂布に攫われた麗甘を助ける為に自らの処女を呂布に捧げ、その子を身篭った。子供は堕ろすつもりであったが、母となる喜びを燎宇に諭される。子は諸葛亮により関平と名付けられ、3年間女性として関平を育てた。後に燎宇の暴挙に心を痛め、曹操の元に身を寄せるが曹操の策略により嵌められ、首を刎ねられるが実は影武者であり本物の趙雲は牢獄に捕らえられていた。女性ではあるが槍の腕前は一流で、槍を繰り出す速さは張飛でも見切れない。その才能は関平にも受け継がれた。
江茗(こうめい)
劉備義勇軍の兵。一族を全員殺害された過去を持っている。初期の劉備義勇軍で隆義と組む。初陣で戦場の現実を知り戦いから身を引こうと考え始めるが、燎宇が黄巾兵首領の一族の殺害を阻止したのを見て感動し、燎宇に従いていく。劉備が曹操軍に破れた時に投降し、曹操軍の青洲兵となる。劉備に対する恩義は忘れておらず、自分達の国を作る為と決意を新たにする。
隆義(りゅうぎ)
劉備義勇軍の兵。結婚したばかりの嫁がおり、生きる為に義勇軍に志願した。江茗とは対照的に戦場での殺し合いをある程度覚悟している。殺し合いを恐れる江茗を気遣う優しい一面も持っている。
張角(ちょうかく)
白衣・長髪・長い髭の大男として描かれる。太平道を興し、黄巾の乱を首謀したが、あくまで王朝の権力争いに端を発した民の窮状を思った上での蜂起で、民のために一刻も早い平定を望む。劉備の器量を見抜いて直轄軍を託す、諸葛亮を王珠に託すなど手を打つが、を病み「志半ばで病死」した。
麗甘(れいかん)
幽州の村の娘。明鈴と共に倭から流れ着いた燎宇に出会う。村を焼き討ちされ、明鈴を殺された後は劉備(燎宇)と行動を共にし、その後王珠、諸葛亮、関平と暮らす。燎宇に強い恋心を抱きながらも、自分の代わりに呂布に犯された趙雲への感謝と負い目から、あえてその気持ちを秘めたままにしている。
王珠(おうじゅ)
元・桓帝の側室で、慈愛と理念をもつ女性。行啓中に瀕死の妹を抱いた少年(関羽)に出会い、妹を抱き上げた。その後、帝への諫言を何進に退けられ、さらに十常侍によって光を失い、都を追われた。旅路で張角と劉備軍に出会い、関羽とも再会する。人柄を知った張角に諸葛亮の養育を託され、麗甘、関平と暮らす。
諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)
王珠の下で育てられている子供。3歳で孫子を読み、その意を解する。張角によって才を見出され、張角が自身の死期を悟ると王珠に身柄を預けられた。関平の名付け親でもある。
関平(かんぺい)
王珠の下で育てられている子供。趙雲と呂布を両親に持つサラブレッドであり、幼少の頃から武芸の才能を現している。実父・呂布には会った事がなく、関羽が養父となっている。趙雲が縫った首巻きを白夜に取られ、その首巻きは白夜の飼い主である呂布が所有している。
公孫?伯珪(こうそんさんはくけい)
正史には秀麗で威風堂々とした容姿との記述があるが、本作ではそれとは対照的に短足で肥満体である。 劉備とは同門だったが、醜男とからかわれていたことから内心嫌っていた。そのため、燎宇が成り代わったことはさほど問題視せず、初対面の燎宇に自分が醜男か尋ねたところ、臆面もなく肯定した燎宇を気に入り、劉備軍との同盟関係を継続した。
張燕(ちょうえん)
黒山賊の首領。ともに醜男を理由に妓楼への登楼を断られた公孫?とは義兄弟。
曹操軍
曹操孟徳(そうそうもうとく)
曹操軍の大将。漢王朝の武将だが漢の衰退にも乗じ覇望を抱く。劉備、孫堅らの力を認めつつも、彼らに先んじて覇を握ろうと様々な策をめぐらす。鋭敏だが冷徹な性格で、窮地を切り抜ける為には部下を切り捨てることも厭わない。郎官時代に倭の使者として来訪した燎宇と会ったことがあり、その燎宇が劉備であることに気づいていなかったが、倭の軍勢の人相見を見てその事実に気付く。劉備に対して自分の精鋭を黒山賊と称して潜り込ませて挟撃、劉備軍を壊滅させる一方で、捕らえた張飛・関羽を解放することを承知で荀ケ・典韋らに殺す様に命じるなど情を解する部分も存在する。
夏侯惇元譲(かこうとんげんじょう)
曹操軍の副将格。曹操の親族で精鋭部隊の黒騎兵を率いる。幼い時に曹操より「己の素直さを誇れ」と薫陶を受けて以来の忠臣。武勇は呂布にも一目おかれ、また荀ケと典韋が関羽と張飛を逃がしたときにも彼らにアドバイスを行っている。
夏侯淵妙才(かこうえんみょうさい)
曹操軍の副将格。曹操の親族で精鋭部隊の黒騎兵を率いる。
曹丕(そうひ)
曹操の息子。まだ二歳でありながら、董卓による献帝擁立の際には“世話係”という名目で人質として差し出された。同じく人質となった張飛を実の兄のように慕う。
荀ケ(じゅんいく)
“王佐の才”と称えられる当代随一の知略・軍略の持ち主。袁紹軍に居たが、袁紹を見限り、彼の元を離れた。その後、曹操に参謀として勧誘されるが、それには曹操が後漢王朝の存続・繁栄のために働くことを、条件に出す。袁紹から離れた後、常元から逃げ出した関平を拾った。その時、関平が関羽と趙雲の子(関羽は養父)だと知る。劉備と対面すると曹操の元につくことを決意。曰く「秀でた者と戦いたくなる性分」だから。
典韋(てんい)
曹操軍の将。“一振り三十首”の異名を持つ巨漢。巨体なため、馬ではなく牛に騎乗する。曹操のことを畏怖も含め、慕っている。曹操から荀ケと関平の徐州までの警固を命じられるが、それはもし荀ケが劉備と組むようであれば、荀ケを殺すよう密命されてのことだった。道中、関平に武芸を教える。
孫堅軍
孫堅文台(そんけんぶんだい)
孫堅軍の大将。漢王朝の臣として、また父としての強い自負心に基き行動する。澄明な性格で義を重んじ、華雄、劉備、華陀らとも意気投合する。華陀に心臓の病を指摘され、療養を勧められるも袁術に孫権を人質とされた為、無理を押して荊州の劉表の元に進軍する。自身の寿命が残り少ない事を孫策、劉備に打ち明けた後、戦場にて敵兵に自分を射掛けさせ戦場での死を息子達に示して天命を迎える。


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