要人(ようじん)とは、社会に重大な影響が及ぶ立場や要職に就いている人物のことである。VIP(ブイ・アイ・ピー[1][2][3]、Very Important Person=非常に重要な人物)とも呼ばれる。
なお、VIP(Very Important Person)は公的な場面などでは「賓客」とも訳される[4]。VIPには国賓や国家元首のように国際関係において重要な人物から得意先や取引先のように企業にとって重要な人物まで広く含む[4]。 特定の職業を意味する概念ではなく相対的な概念あるいは時代と社会に合わせて解釈したものである。現代では、国王・大統領・首相など国の元首と行政府メンバー、高級官僚、高級将校、中央銀行の総裁、国際機関代表者などが常に該当する。情勢によっては与党の党首、反政府組織の代表、有力経済人なども含まれる。 要人とみなされる人物は、攻撃対象とされやすいことから身辺警護が付いたり、その人物の持つ社会的影響を考慮して、一般には行われない接遇がなされることが多い。具体的には、空港や鉄道駅などで一般客と異なる通路を使用したり、要人しか使えない別室(貴賓室)に通され、雑踏から守られる。 アメリカ合衆国大統領や連邦政府高官などが来日する場合、横田基地などの民間人の立ち入りが禁止されている在日米軍基地が使われることが多い。なおこの場合、日米地位協定により、彼らは法的にアメリカから一歩も出ていない扱いになる(国賓として来日する際は羽田空港等の一般の空港が使われることが多い)。 相手側(VIP)の訪問中のイベントのうち会議の議題や内容とは直接関係のないプログラムをソシアル・プログラム(ソシアル・イベント)という[5]。ソシアル・プログラムは参加者の交流、会議の息抜き、主催者(開催地)の歓迎の意を表すために行われる[5]。 レセプション、バンケット(夕食会)、エキスカーション(会議参加者による小規模なツアー)などがある[5]。 接遇側から見た賓客の重要度に応じた接遇を賓客接遇という[4]。 外交上では元首や首相・大臣・国際機関代表者などは国賓・公賓となって相手国から接待されたりする。 プロトコルとは外交儀礼のことであるが、接遇ではVIPの対応者または国賓対応のための儀礼手引書のことをいう[6]。 国賓とは、日本の場合、おおむね10年に一度の頻度で当該国からの元首や要人の訪問に際して行われる接遇上の様式である。
概説
ソシアル・プログラム
賓客接遇
外交上の接遇
プロトコル
国賓
Size:20 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef