埼玉県に本社を置く「西武ガス」とは異なります。
西部ガスホールディングス株式会社
SAIBU GAS HOLDINGS CO., LTD.
種類株式会社
機関設計監査等委員会設置会社
市場情報東証プライム 9536
西部ガスホールディングス株式会社(さいぶガスホールディングス)は、福岡県福岡市博多区千代に本社を置く都市ガス会社グループの持株会社である。 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスと共に大手都市ガス4社とされる。災害対策基本法に基づく指定公共機関の指定(平成20年6月24日内閣府告示第240号発布時)は他3社に比べ遅れた。本社ビルの低層部(地下1階から3階)は子会社の西部ガス都市開発が運営する貸会議室・飲食店・銀行(西日本シティ銀行千代町支店)の入居するオフィスビル「パピヨン24」[1]となっている。 前身は九州内の主要中小ガス会社を統合した西部合同瓦斯(さいぶごうどうガス)。これが統合・分離を繰り返しながら、現在の東邦ガスに一度統合され、昭和に入って再独立・発足した。また、九州内に多くある中小ガス会社の系列化や吸収合併により、かつての営業エリアを取り戻しつつある。 2021年4月より純粋持株会社体制移行のため、(旧)西部瓦斯が西部ガスホールディングスに商号変更し、ガス事業等を(新)西部瓦斯(2021年4月1日、西部瓦斯分割準備より商号変更)、西部瓦斯熊本、西部瓦斯長崎、西部瓦斯佐世保に承継した。 ※は、域内で別事業者が供給するエリアがある市町村。太字は、主要営業所がある地域。
概要
沿革
1902年(明治35年) - 九州初となるガス会社「長崎瓦斯」設立。
1913年(大正2年) - 長崎瓦斯の後に設立された博多瓦斯、門司瓦斯[注 1]、八幡瓦斯、小倉瓦斯、下関瓦斯、熊本瓦斯、鹿児島瓦斯等が合併し西部合同瓦斯株式会社設立[2]。
1923年(大正12年) - 北九州瓦斯株式会社(本社:小倉市京町)設立により、西部合同瓦斯の営業区域が福岡、佐世保、長崎、熊本の4区となる[3]。
1927年(昭和2年) - 西部合同瓦斯が東邦瓦斯株式会社へ吸収合併。
1930年(昭和5年) - 東邦瓦斯九州支店が分離し、再独立。西部瓦斯株式会社(本社:福岡市千代町)設立。
1943年(昭和18年) - 北九州瓦斯におけるガス事業の承継会社であった九州瓦斯株式会社と合併[4]。
1949年(昭和24年) - 福岡証券取引所上場。
1950年(昭和25年) - 大阪証券取引所上場。
1974年(昭和49年) - 東京証券取引所1部上場。
1986年(昭和61年) - 天然ガス転換開始。
2005年(平成17年) - 天然ガス転換完了。
2007年(平成19年)4月3日 - 無農薬水耕野菜の栽培事業を行う「エスジーグリーンハウス」を設立、北九州市若松区響町においてリーフレタスの栽培を開始。
2008年(平成20年) - バイオガスの受け入れ申し込み開始。
2009年(平成21年) - 子会社久留米ガス
2012年(平成24年) - 西部ガス硬式野球部結成。
2013年(平成25年)5月 - 福岡中央魚市場の株式を取得して子会社化[5](91%)。
2014年(平成26年)11月7日 - ひびきLNG基地(福岡県北九州市響灘地区)の運用を開始[6][7]。
2015年(平成27年) - ひびきLNG基地の稼働に伴い、3月に北九州市のガス製造所「北九州工場」を廃止[8]、6月に福岡市のガス製造所「福北工場」を廃止[8]。
2016年(平成28年)4月 - 電力小売り自由化に伴い、家庭向けの電力販売事業に参入。逆に翌年、九州電力が福岡・北九州エリアで家庭向けのガス小売に参入。共に相互のインフラを利用する。
2017年(平成29年)2月 - 東京証券取引所第1部上場の不動産会社である株式会社エストラストを連結子会社化。
2018年(平成30年)10月 - シンガポールに駐在員事務所を開設[9]。
2020年(令和2年)10月 - LINE Fukuokaを発起人に、当社を含む9社(西日本鉄道、九州旅客鉄道、嘉穂無線ホールディングス、西日本シティ銀行、福岡銀行、福岡国際空港、福岡地所)とオブザーバーの福岡市で「Fukuoka Smart City Community」を発足[10]。
2021年(令和3年)4月 - 西部ガスホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社制に移行[11]。
営業エリア
福岡県
玄界灘沿いの地域はエリアが連続しており、これがひびきLNG基地への拠点集約にも繋がった。
西部瓦斯