西田香代子
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にしだ かよこ
西田 香代子
生誕
1948年
北海道端野町
国籍 日本
時代昭和 -
著名な実績アイヌ刺?の制作によるアイヌ文化の普及と振興
影響を受けたもの小鳥サワ藤村久和
活動拠点北海道釧路市
受賞北海道アイヌ伝統工芸展 北海道知事賞(1998年)
北海道アイヌ伝統工芸展 審査員特別賞(1999年)
北海道アイヌ伝統工芸展 優秀賞(かでる賞)(2001年)
栄誉文化庁長官表彰(2020年)
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西田 香代子(にしだ かよこ、1948年昭和23年〉[1] - )は、日本の刺?作家。結婚をきっかけにアイヌ文化と出逢ったことで、アイヌのフチ(高齢女性)たちからアイヌ文様や刺繍を学び、北海道釧路市で夫の店を手伝う一方で、アイヌ刺?の制作や保存に努め、アイヌ文化の普及と振興に貢献している[2][3]
経歴

北海道端野町(現・北見市)で誕生する[4]。就職で阿寒に移住し[5]、阿寒で民芸店の息子と結婚、阿寒のコタン(アイヌの集落)へ移住する[6]

義母の養母がアイヌであり[7]、23歳のときに義母からの依頼で刺?を始め、マタンプシ(鉢巻き)を縫う[8]。その後、小鳥サワや、アイヌコタンの近所に住むフチたちからも、アイヌ文様の刺?や着物の縫い方を本格的に刺?を学び[8][9]、アイヌ文化研究者の藤村久和からアイヌの知識や刺?のデザインを学び[5][10]、刺?作家としての活動を開始する[8][9]

2001年(平成13年)、北海道アイヌ協会より、優秀工芸師の認定を受ける[6]。また、北海道開拓記念館に保管されていた古いアイヌ民族の着物を3年がかりで複製し、釧路市阿寒町のアイヌ文化伝承創造館で展示されるなど、昔の製法での着物の復元により[11]、アイヌ文化保護活動にも注力する[12]。北海道外の各地でも、アイヌ刺?の指導などで、アイヌ文化の振興に努める[13][14]。これらの功績で2002年(令和2年)度の文化庁長官表彰を、釧路管内で唯一受賞する[2][3]

2020年代以降も、北海道のアイスホッケーチームであるひがし北海道クレインズのユニホームデザインに協力するなど[15]、刺?作家としての活動を続けつつ、後進の育成にも努めている[4]。刺?の制作においては「デザインするときにはストーリーを思い浮かべる」と語っており[12]、その作品は「驚くほど繊細」「見る人の心を捉える」と評価されている[12]

著書に『西田香代子のテケカラペ』(ISBN 978-4-905756-39-2)がある。
受賞・表彰歴

1996年 - 北海道アイヌ伝統工芸展 奨励賞
[9]

1997年 - 北海道アイヌ伝統工芸展 北海道議会議長賞[9]

1998年 - 北海道アイヌ伝統工芸展 北海道知事賞[6]

1999年 - 北海道アイヌ伝統工芸展 審査員特別賞[6]

2001年 - 北海道アイヌ伝統工芸展 優秀賞(かでる賞)[6]

2020年 - 文化庁長官表彰[2][3]

脚注[脚注の使い方]^ tsurugagroup (2012年5月23日). “ ⇒アイヌ刺繍に魅せられて”. 鶴雅グループ総合サイト. 鶴雅ホールディングス. 2024年3月7日閲覧。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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