西武西武園線
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西武園線

西武園線
基本情報
日本
所在地東京都東村山市
起点東村山駅
終点西武園駅
駅数2駅
路線記号SK
開業1930年4月5日 (93年前) (1930-04-05)
所有者西武鉄道
運営者西武鉄道
使用車両使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離2.4 km
軌間1,067 mm
線路数単線
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
最大勾配16.7 [1]
最小曲線半径300 m[1]
最高速度90 km/h[1]
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停車場・施設・接続路線
凡例


国分寺駅


国分寺線


新宿線


0.0SK05 東村山駅


←新宿線


野口信号所 -1951




2.4SK06 西武園駅


2.8村山貯水池駅 -1951

西武園線(せいぶえんせん)は、東京都東村山市東村山駅から西武園駅を結ぶ西武鉄道鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はSK。
路線データ

路線距離(
営業キロ):2.4km

軌間:1067mm

駅数:2駅(起終点駅含む)

複線区間:なし(全線単線

電化区間:全線(直流1500V架空電車線方式

最高速度:90 km/h[1]

歴史西武園線西武園駅東村山駅西武園線列車西武園競輪場

西武鉄道(旧)が村山線の延伸部として免許を取得していた東村山駅 - 箱根ケ崎駅間の通称「箱根ヶ崎線」が当線の母体である。免許自体は1915年に取得していたが、延々と工事を先延ばしにしたまま、昭和まで持ち越したものである。

その塩漬け状態の計画が活用されるきっかけとなったのが、1927年村山貯水池こと多摩湖が竣工し、身近な観光地として東京などから観光客が集まるようになったことである。これに目をつけた武蔵野鉄道が西所沢から路線を建設。また同社に出資し後に同社の親会社となる箱根土地(後のコクド)も国分寺から多摩湖へ向かう路線を建設して子会社「多摩湖鉄道」(現在の多摩湖線)に譲渡して運営させた。

武蔵野鉄道とは不倶戴天の仲であり、ライバル関係にあった西武鉄道(旧)は、箱根ヶ崎線がちょうど貯水池の近くを通る予定であることを利用して1929年に計画の微調整を行い、貯水池そばまでの1駅間のみの建設に着手。その結果、1930年4月5日に東村山駅 - 村山貯水池前駅間が村山線の一部として開業するに至る。多摩湖鉄道の予定線の横合いからぶつけるような形の路線であり、かなり同社を意識した路線形態となった。なお、この直後の1931年、母体である箱根ヶ崎線はたびたびの延長に業を煮やした鉄道省によって免許取消処分に付されることとなり、会社としてはこの1区間を観光路線として活用せざるを得なくなった。

この西武鉄道(旧)と多摩湖鉄道→武蔵野鉄道多摩湖線(1940年合併)との競争は、多摩湖鉄道が予定線を全通させるに至って激化した。1936年に開業した多摩湖鉄道の終点駅は村山貯水池前駅のすぐそばであり、さらに駅名も「村山貯水池駅」と類似の駅名をつけていた。その後も1941年の改称の時に同様のことを行うなど、駅名からして張り合いの意識をむき出しにしていた。このように加熱した対抗意識のもと、当線の終点周辺である村山貯水池附近では、多摩湖へ向かう観光客をめぐって壮絶な客の奪い合いが行われることになる。

第二次世界大戦が激化すると次第に観光客の客足も遠のき、このような競争も鎮静化に向かった。その後1943年に1年間の期限付きで東京市からの委託を受けて空襲防護用の資材輸送を請け負うなどしていたが、元が観光路線ということで政府から不要不急線に指定されて1944年5月10日に休止され、路線ごと撤去された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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