「レオライナー」はこの項目へ転送されています。この路線で使用される車両については「西武8500系電車」を、ドイツの路面電車車両については「レオライナー (路面電車車両)」をご覧ください。
山口線
山口線を走行する8500系
(2021年10月 西武球場前駅 - 西武園ゆうえんち駅間)
基本情報
通称レオライナー
国 日本
所在地東京都東村山市、埼玉県所沢市
種類案内軌条式鉄道(AGT)
起点多摩湖駅
終点西武球場前駅
駅数3駅
路線記号SY
開業1950年8月1日 (73年前) (1950-08-01)(おとぎ電車)
廃止1984年5月14日 (40年前) (1984-05-14)(おとぎ電車・おとぎ列車)[1]
再開1985年4月25日 (39年前) (1985-04-25)(案内軌条式鉄道として)[2][3]
所有者西武鉄道
運営者西武鉄道
車両基地山口車両基地(西武球場前駅隣接)
使用車両車両の節を参照
路線諸元
路線距離2.8 km
軌間762 mm(おとぎ電車・おとぎ列車時代)
線路数単線
電化方式直流750 V 第三軌条方式
最大勾配50 ‰[4]
最小曲線半径60 m[4]
最高速度50 km/h[5]
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停車場・施設・接続路線
凡例
多摩湖線↑
0.0SY01 多摩湖駅
(0.0)遊園地前駅 -1985
0.3SY02 西武園ゆうえんち駅
中峯信号所 -1985
山口信号所 -1985
2.8SY03 西武球場前駅
(3.7)ユネスコ村駅 -1985
山口線(やまぐちせん)は、東京都東村山市の多摩湖駅と埼玉県所沢市の西武球場前駅間を結ぶ西武鉄道の案内軌条式鉄道(AGT)路線である。愛称「レオライナー」。駅ナンバリングで使われる路線記号はSY。
本項では前身であるおとぎ線についても記載する。 案内軌条式鉄道化後のもの。 駅付近を除き、大半の区間で村山下貯水池(多摩湖)の北岸に沿って走る。ただし、貯水池周辺は水源かん養保安林が形成されているため、列車内から湖面が見える箇所は少ない。 建設は、施設・電気・軌道・車両すべてを住友商事と西武建設の共同企業体(JV)に総額約38億円で一括発注した[4]。1 kmあたりの建設費用は約11億円である[4]。 元々は1950年(昭和25年)に開業した多摩湖ホテル前駅とユネスコ村駅を結ぶ単線「おとぎ線」を走る、「おとぎ電車」[6]または「おとぎ列車」[7]と呼ばれた遊戯施設で軌間762 mmの「軽便鉄道」だった。 1952年(昭和27年)に「おとぎ線」を地方鉄道法に基づく地方鉄道に転換し[注釈 1]「山口線」と改称したが、「おとぎ電車」(または「おとぎ列車」)の名はその後も用いられた。運賃は西武鉄道の他の一般鉄道路線とは別建てで大人片道200円、子供片道100円で営業時間は9時30分から17時30分まで。当初は蓄電池機関車(バッテリーロコ)牽引の列車だけだったが、1972年(昭和47年)に日本の鉄道100年を記念して蒸気機関車の運行を開始し、冬季以外は蒸気機関車牽引列車も走るようになった。蒸気機関車の交代にあわせて交代前年の1976年(昭和51年)にいったん運行を休止し、トンネルの切り通し化や架道橋の架け替えなどの改修を行って路盤強化を図った結果、蒸気機関車の重連運転も行われるようになった。 施設・車両の老朽化、ならびに多摩湖線から西武ライオンズ球場(現:ベルーナドーム)へのアクセス改善を図るため、1984年(昭和59年)5月に「おとぎ電車(おとぎ列車)」の運行を終了して大掛かりな改修工事を行い[1]、一部区間の線形改良や起終点駅の変更を実施。これにより翌年案内軌条式鉄道(AGT)として開業し[3]、西武の他路線と同一の運賃体系に統合された。
路線データ
路線距離(営業キロ):2.8 km
方式:側方案内軌条式、空気入りゴムタイヤ(補助輪入り)
駅数:3駅(起終点駅含む)、1信号場
複線区間:なし(全線単線)
電気方式:直流750 V
最高速度:50 km/h[5]
構築物:車両基地1か所、トンネル5か所(交差道路部4か所・その他1か所、総延長は約350 m[4])、橋梁7か所(総延長は約395 m[4])、変電所1か所
信号保安設備:地上信号式、第1種電気継電連動装置(ARC付)、点制御による多情報変周式車上パターン式ATS
通信設備:列車無線装置、ホーム監視テレビを3駅に設置
歴史