西東京バス氷川車庫
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西東京バス氷川車庫(2011年3月)西東京バス氷川工場(2010年10月)氷川支所所属車両の例 (E2038)※除籍済

西東京バス氷川支所(にしとうきょうバスひかわししょ)は、東京都西多摩郡奥多摩町氷川213に位置する西東京バスの営業所(支所)。正式名称は「五日市営業所氷川支所」で、営業所記号はE。

2022年(令和4年)10月1日より西東京バス五日市営業所の管轄下に置かれており、五日市営業所氷川車庫から「五日市営業所氷川支所」へ改称された[1]が、これによる住所および電話番号などの所在地の変更は無い[1]。なお同日付で、青梅営業所も五日市営業所の管轄下の「五日市営業所青梅支所」に変更となった[1][2]
概要

氷川車庫(現・氷川支所)の建物はJR青梅線奥多摩駅前に位置し、建物には「西東京バスサービスステーション」の表示がある。このことから通称「氷川サービスステーション」と呼ばれ、建物の2階が西東京バスの事務所、1階が土産物などの物産店と蕎麦屋などの食堂となっている。乗車券などは2階の事務所で購入でき、駅前広場と、駅前広場を出て左手に進んだ町道沿い、および車庫の出口に「奥多摩駅」の停留所が設置されている。また、奥多摩町氷川666の「奥多摩中学校」停留所前に車庫を兼ねた「氷川工場」があり、給油は奥多摩駅前の氷川車庫で行うが、洗車や車両の整備などは氷川工場で行われる。

営業区域は奥多摩町青梅市山梨県北都留郡小菅村丹波山村におよび、西東京バスでは唯一、山梨県内に乗り入れる路線を管轄する営業所(支所)である。

社番の営業所記号は、かつては青梅営業所の管轄下だったために青梅営業所の記号「B」を使用していたが、多摩バスに移管されていた青梅営業所が西東京バスへ再統合されたことに伴い、2008年(平成20年)に記号「E」が新たに付与された。

毎年4月から11月の平日にかけて、一部区間でフリー乗降制を採用している(後述)。
沿革

西東京バスにおける奥多摩周辺の路線の起源は、前身会社の一つである「奥多摩振興」が開設した路線に由来する。1949年(昭和24年)には氷川 - 小河内村 - 川野間の路線を延伸して山梨県丹波山村へ乗り入れを開始した。この路線は青梅電気鉄道の傘下だった頃の1930年代に開業したものを順次延伸してきたもので、1952年(昭和27年)には小菅村への路線と、日原鍾乳洞への路線が開通している[3]。なお、「西東京バス」の成立前後の歴史については西東京バス#沿革 - 奥多摩振興の項も参照されたい。

1963年(昭和38年)
10月1日 - 「西東京バス」の発足と同時に「八王子営業所(廃止)」「青梅営業所」「五日市営業所」@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}「青梅営業所氷川支所」を設置[要出典]する。

1966年(昭和41年)
8月1日 - 山梨交通との相互乗り入れで、奥多摩駅 - 丹波 - 塩山間の路線を運行開始する[4]。その後、1972年(昭和47年)4月6日に廃止される[5]

1985年(昭和60年)
月日不明 - 氷川支所を「青梅営業所氷川支所」へ名称変更する。

2000年(平成12年)
月日不明 - 青梅営業所の多摩バス移管により、五日市営業所の管轄下へ変更されて「五日市営業所氷川車庫」へ改称される。

2009年(平成21年)
1月25日 - 交通系ICカード「PASMO」を導入。

2021年(令和3年)
7月18日 - 昼頃に発生した青梅街道国道411号線)峰谷橋付近の土砂崩落により、奥多摩湖以遠の路線が運休、奥多摩駅 - 奥多摩湖間での折返し運行となる[6][7][8][9]。7月28日 - 同月18日に発生した土砂崩落による青梅街道の通行止めが解除、同日17時より運行を再開する[10]

2022年(令和4年)
6月15日 - 山梨県丹波山村保之瀬地内の青梅街道(国道411号線)で落石が発生し、鴨沢西 - 丹波(当時)間が運休、奥多摩駅 - 鴨沢西間での折返し運行となる[11][12]。7月9日 - この日より土曜・休日限定(7月25日から8月19日は平日も含めた毎日)で丹波山村より委託を受け、マイクロバスを使用した無償の貸切バスを大津久停留所発着で運行開始する[13]。8月11日 - 奥多摩駅 - 鴨沢西間での折返し運行だった路線をお祭まで延長する[14]。10月1日 - 氷川車庫から「氷川支所」へ改称し、青梅営業所も五日市営業所の支所へ変更されたため、「五日市営業所青梅支所」となる[1][2]。10月12日 - 不通だったお祭 - 丹波(当時)間が運行再開となり、丹波山村から委託されていたアクセスバスが運行を終了する[15]。10月14日 - 青梅街道の長期通行止めが解除となり、奥多摩駅14:40発・丹波15:45発から通常運行が再開する[16][17]

2023年(令和5年)
3月25日 - ダイヤ改正により、「丹波」停留所を「丹波山村役場」へ名称変更する[注釈 1][18]
現行路線
奥多摩駅 - 奥多摩湖・小菅・丹波方面奥12 (E50010)奥多摩湖岸を走るバス (E2037/E5705)

奥09:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 女の湯 - 峰谷橋 - 大津久 - 深山橋 - 留浦 - 鴨沢西

奥10:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 女の湯 - 峰谷橋 - 大津久 - 深山橋 - 留浦 - 鴨沢西 - お祭 - 丹波山温泉 - 丹波小学校 - 丹波山村役場

奥11:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 女の湯 - 峰谷橋 - 大津久 - 深山橋 - 留浦

奥12:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 女の湯 - 峰谷橋 - 大津久 - 深山橋 - 留浦 - 金風呂 - 東部森林公園 - 田元橋 - 小菅村村営ファミリー釣場 - 小菅役場前 - 小菅の湯

奥12:小菅の湯 → 大菩薩峠東口 → 小菅役場前 → 小菅村村営ファミリー釣場 → 深山橋 → 大津久 → 峰谷橋 → 女の湯 → 熱海 → 奥多摩湖 → 境橋 → 琴浦 → 弁天峡 → 南二丁目 → 奥多摩駅

奥14:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖 - 熱海 - 女の湯 - 峰谷橋 - 雨降り - 峰谷渓流釣場 - 峰谷

奥15:奥多摩駅 - 南二丁目 - 弁天峡 - 琴浦 - 境橋 - 奥多摩湖

青梅線奥多摩駅から奥多摩湖方面へ向かう路線群で、山梨県丹波山村小菅村の主要公共交通機関であるほか、奥多摩湖や周辺の山への登山アクセスとしての役割を担う。奥多摩駅を発車後に青梅街道(国道411号線)を氷川大橋方面に小河内ダムまで走行し、ダムの手前で国道から分かれて奥多摩水と緑のふれあい館がある奥多摩湖へ至る。その後は青梅街道へ戻って峰谷橋まで各路線が走行し、奥14が峰集落へ、その他の路線は深山橋から小菅方面へ向かう奥12と、丹波山村方面へ向かう奥09?11に分かれる。深山橋 - 丹波山村役場・大菩薩峠東口間と峰谷橋 - 峰谷間ではフリー乗降制を採用している。奥10の鴨沢西以遠と奥12の留浦以遠は山梨県に属し、金風呂 - 東部森林公園間と田元橋 - 川久保間では小菅村営バスと並走しているため、田元橋での乗り継ぎが可能となっている。当路線は「女の湯(めのゆ)」「お祭」「金風呂」「雨降り」「下り」などといった珍名の停留所が多数存在する事でも有名で[19]、当路線を利用し、奥多摩湖へのアクセスとして「奥多摩湖」停留所で降車、または雲取山への登山として「鴨沢」停留所で降車する乗客が多いが、シーズン時は満員になることもあるために奥09・15などで臨時の続行便が運行される場合がある。


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