西村京太郎トラベルミステリーの登場人物
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西村京太郎トラベルミステリーの登場人物(にしむらきょうたろうトラベルミステリーのとうじょうじんぶつ)では、テレビ朝日系でシリーズ化されていた『西村京太郎トラベルミステリー』(テレビ朝日・東映版)に登場する主な架空の人物について解説する。
警視庁捜査一課 十津川班
十津川省三
演 - 三橋達也(第1作 - 第4作・第6作 - 第27作・第29作 - 第33作)、高橋英樹[1][2](第34作 - ファイナル)第5作では天知茂が、第28作では高島忠夫が三橋の代役で出演した。警視庁捜査一課・十津川班班長。警部亀井刑事とはかなりの信頼関係ができており、捜査で地方に飛ぶ場合などは行動をともにすることが多い。また、鉄道が絡む事件に関しては「実際にその列車に乗車してみよう」と提案するなどかなりの行動派。不当な権力に対しても決して屈せず、むしろ緻密にかわす強かさも備えている。部下に対しては非常に懐が深く、不当な理由で部下が危機に陥った場合は徹底して庇う一方で無実を証明するために奔走する、部下の身内が容疑者として疑われたり部下が容疑者の容疑事実を承服できなかったりする際には気の済むまで休暇取得による私的捜査を許す(ただし警視庁としての後押しはできないという条件付きで)など、優しさと厳しさを兼ね備えた上司である。普段は温厚だが自分勝手な犯人に対しては激高することもあり、亀井刑事になだめられる場面もあった。なお、三橋時代と高橋時代で、それぞれ原作と大学時代のサークル活動が違う(原作はヨット部)。
三橋達也時代の十津川省三
東映テレビ朝日版では落ち着いたベテラン刑事といった佇まいで、性格は温厚である。愛川欽也演じる亀井刑事とは、ちょうど原作と立場が逆になっている。1作目では、捜査について周囲から意見を聞かれても特にも何も言わないなど「やる気のない上司」を思わせるシーンがあったが、2作目以降はすぐになくなっている。初期の段階ではあまり自ら動かず、捜査一課のオフィスや捜査本部にどっしりと構え、亀井や西本の報告を待っていることが多い。逆に十津川が自ら動くというと、亀井があっけにとられてしまうほど。しかし事件の真相に迫る為には、腰が重いということはない。とはいえ、理不尽や犯罪者の勝手な言い分には、激昂して声を荒らげることもあった。亀井が人情キャラクターとなり犯人を説得しようとする一方、十津川は犯人のアリバイトリックを崩す推理の方を担当することが多い。この「捜査一課の重鎮」的なキャラクターづけの為、オープニングやエンディングのキャストロールでは最後に配されていた。禁煙を宣言しては破っており、そのことを亀井(愛川)に窘められている。大学時代のサークル活動はラグビー部に所属していたとされる(第9作「寝台急行「銀河」殺人事件」)。なお、ファミリーコンピュータ用ゲーム『寝台特急殺人事件』では、キャラクターは本シリーズの俳優をモデルに描かれているが、十津川は第5作で代役を務めた天知茂がモデルになっている。一方、次作の『スーパーエクスプレス殺人事件』では三橋がモデルになっている(原作で『スーパー・エクスプレス』が使われたのは天知が第約を務めた『東北新幹線殺人事件』だが、ゲームの同タイトルは『最終ひかり号の女』が原作になっている)。
高橋英樹時代の十津川省三
自身よりベテランの亀井を従えて飛び回る、より原作に近いキャラクターに変更された。相手に激昂して、亀井にたしなめられるような熱血漢でもある。夫人と行動を共にするなど、私生活を描かれることも多く、またフランクな言葉遣いをしている。主人公的位置づけに戻ったため、高橋時代のキャストロールでは1番先頭にくることが多かった。大学時代のサークル活動はボート部に変更されている(第41作「夜行列車の女」)。
北条早苗
演 - 山村紅葉(第4作 - 第7作・第11作 - ファイナル)警視庁捜査一課・十津川班所属。階級は巡査部長清水とともに西本に次ぐポジションの中堅。おもに過去の捜査資料の分析や鑑識・他道府県警や所轄署との連絡窓口役としての役割が主だが、聞き込みや犯人確保にも積極的に関わる。第11作や第30作、第45作では警察官であることを隠しての潜入捜査も行っている。第4作「寝台特急あかつき殺人事件」の中で亀井に捜査一課へ着任の挨拶をしており、さらに清水には十津川に憧れて刑事になった旨を話している(この当時は、かなり痩せていた)。登場当時は亀井に「女刑事」と呼ばれるなど扱いが煩雑であったが、経験を重ねるうちに十津川や亀井をはじめ課員からの信頼も厚くなっている。初期の頃は清水とコンビを組んで捜査に当たることが多かった。久保田刑事が着任するまでは十津川班の紅一点的存在だった(ちなみに彼女はラスト作品となる第73作にも未登場だったので、同回も十津川班の紅一点的存在だった)。演じる山村は、第3作で被害者の友人役として登場後、第4作から北条早苗役にシフトしレギュラー出演している(スケジュールの都合上、第8 - 10作は出演しておらず、第8・9作は女性刑事の橘直子役を古手川伸子が、第10作は清原倫が演じた)。
久保田あかね
演 -
伴アンリ【旧・伴杏里[注 1]】(第52作 - 第72作)警視庁捜査一課・十津川班所属。階級は巡査部長。北条刑事、橘刑事に続く十津川班3人目の女性刑事。第52作で、旅先で知り合った資産家の女性に対する殺人事件の被疑者にされ自殺を図った兄の足取りを追って、私的に捜査を行っていた西本刑事を付け回す謎の女性として登場するが、ラストシーンで、実は十津川班に加わることになった新人刑事で、異動前に長期休暇を取り旅行中、偶然見かけた西本を刑事と気づかず不審者と勘違いして尾行していたと明かされた。続く第53作から、十津川班の一員として捜査活動に加わっている。
小林宏昌
演 -
佐藤正浩【旧・天原まさみち[注 2]】(第36作 - 第52作・第61作 - ファイナル)警視庁捜査一課・十津川班所属。階級は巡査部長。十津川班では最もキャリアの浅い刑事とされ、犯人逮捕時の確保役や事件発生時の先遣役となることが多かった。彼の着任前の十津川班は亀井・西本・清水・北条・日下以外に役名のない刑事が複数人配置されていた。第52作をもって久保田と入れ替わる形で日下と共に一旦退場、後に第61作より同役で再び十津川班に復帰している。演じた佐藤(天原)は、第35作では北海道警察名寄中央警察署の刑事として出演。
柿沼浩輔
演 -
葛山信吾(第69作 - ファイナル)警視庁捜査一課・十津川班所属。階級は不明。武道の達人。二宮ゆきと結婚した一年後、奥大井の寸又峡で遺体で発見される(ファイナル)。
亀井定夫
演 - 愛川欽也(第1作 - 第57作)、高田純次(第58作 - ファイナル)[3]警視庁捜査一課・十津川班副班長。階級は警部補。十津川の右腕的存在。昔気質の粘りとフットワークの軽さを武器にする刑事で、その根気強い聞き込みで新事実をあぶり出す。被害者・加害者の双方に対して情け深い一面があり、容疑者からの電話にその心情を容疑者の側に立って思い図る一言を添えて犯行を思い止まるよう必死に説得したり、十津川に対しても(せめて容疑者がある思いを遂げるまで)逮捕を待ってほしいと願い出たりというところがある。青森県出身のため、北の方から東京へやってくる寝台列車に対しては思い入れがある様子を第51作で見せている。また青森県自体にも思い入れがかなり強く、青森県警出向の際は捜査一課宛の手紙の中で「このまま故郷に骨を埋めようか」と言及していた。第56作では青森県警へ捜査研修の講師として出向しており不在で、青森県警でのシーンと手紙のみでの登場。
三橋十津川時代の亀井刑事
東映・テレビ朝日版の第1作「終着駅殺人事件」が制作された時点では、演じる愛川欽也自身の実年齢は47歳であり、三橋の方が11歳も年上であった。このため、シリーズ最初期の亀井は原作のいぶし銀的なキャラクターに対して、フランクで行動派という西本・清水・日下らの兄貴分的立場で、コメディタッチな言動も見受けられた。また容疑者に対して熱弁をふるったりもする熱血漢であった。ストーリー上も十津川・亀井の立場が原作と逆となっており、実質的に主人公となっていた。キャストロールでも愛川が先頭だった。基本的に亀井が拳銃を使用する描写は作中では見られないが、第4作「寝台特急あかつき殺人事件」のオープニングのみ拳銃を発射する場面が使用されている。愛川が50代後半になる三橋十津川の後半では、落ち着いた穏やかなキャラになり、原作のイメージに近づいたが、それでも十津川・亀井が原作と逆転した関係はその最後まで続いた。
高橋十津川時代の亀井刑事
より原作に近いイメージの高橋十津川に主人公を返上した形となり、普段は穏やかだが、捜査では粘り強さとフットワークの軽さを発揮するベテラン刑事という、原作に近いキャラクターに落ち着いた。なお、2012年以降亀井役を演じた高田純次は2008年版「山陽・東海道殺人ルート」で山内元警部役として出演している。
元十津川班のメンバー
西本明
演 - 友金敏雄(第1作・第2作)、森本レオ(第5作 - 第68作)警視庁捜査一課の刑事。階級は警部補。十津川班においては亀井に次ぐナンバー3の立場にあり、若手刑事のまとめ役や亀井や十津川(亀井不在時)のサポート役として活躍する。自ら率先して後輩刑事を引っぱるだけでなく亀井や十津川に同行したり、十津川の命を受けて単独で他道府県へ捜査協力に赴くことも多い。また十津川と亀井がともに地方に飛んだ場合は彼が十津川の代行となる。捜査中によく推理を披露するが「〇〇がこういう事情で殺したに違いない」と犯人やその動機を決めつけてしまうところがあり、結論を急いでしまうので的外れであることが多い。しかし容疑者の1人を罠に掛けて自白させるなど頭脳プレーを見せる場面もあった(第55作)。金沢出身で、第6作では友人の結婚式のために故郷へ里帰りするほか、第10作では同僚の橘直子に北陸出身であることを羨ましがられているシーンがある。なにかと事件に巻き込まれやすいようで、出張に向かう列車の中で殺人事件に遭遇する(第9作)、亀井と出張中に事件に遭遇する(第7作・第12作・第18作・第22作・第26作)、旅行先で殺人事件に遭遇する(第10作・第20作)、結婚した直後に妻が殺害される(第45作)、友達の結婚式の帰りに乗車した寝台特急の車内で殺人事件に遭遇する(第17作・第50作)、友人や後輩に殺人事件の容疑がかかる(第14作・第20作)、自身の兄・誠治が殺人事件の容疑者にされる(第52作)などあまりいいことに恵まれない。さらに自分自身が容疑者に仕立て上げられそうになったこともある(第26作)。しかしそれらは大抵十津川班の活躍で報われる場合が多い。後輩の橋本豊とは強い信頼関係を築いており、殺人容疑が掛かった橋本を十津川とともに最後まで信じ抜いた。また犯人側の家庭に複雑な事情があり、親子同士の愛を目の当たりにした時はもらい泣きすることもあった。第56作では亀井刑事が青森県警に出向中だったため、捜査では本来亀井が受け持つ役割を代行しており、この回では本来西本自信が務める役割は新規加入した松山刑事が担っていた。第58作では松山刑事、第63作では亀井刑事がメインだったため、活躍の場面が少なかった。演じる森本は、トラベルミステリーで唯一60作品以上に出演した俳優である(三橋は33作、高橋は34作、愛川が57作である)が、第68作が最終出演となり、第69作以降は登場していない。また、その後の処遇も不明である。
清水新一
演 - 速水亮(第1作)、井川晃一【元・井川大輔[注 3]】(第2作 - 第30作・第32作 - 第57作)警視庁捜査一課の刑事。階級は巡査部長。北条とともに西本に次ぐポジションの中堅刑事。おもに管轄内での聞き込みや犯人逮捕時の確保役を任されている。よくメモを取ったり、容疑者張り込みや犯人確保には積極的に関与したりするなどかなり真面目な様子。登場当時は若手刑事というキャラクター上、スーツでなくラフな格好で捜査に当たっていた(第5作-第9作)。目上である西本を積極的にサポートし、後輩刑事の面倒見も良い。北条とは二人で聞き込みに行くことが多く、その際に得た情報を整理して推理することもあった。西本とは逆に捜査の進展に関わる事柄に気づくことも。第13作では事件解決に納得いかず独断で捜査を続け、犯人に襲われ瀕死の重傷を負うが、奇跡的に一命をとりとめ、自らが真犯人逮捕の証人となった。長らく演じた井川は、本作における初代亀井役でもある愛川の実子(前夫人とのあいだに生まれた長男)であり、第57作をもって愛川が亀井役を降板した際に、一緒に降板した。第58作以降の処遇も不明である。
日下淳一
演 - 長谷川弘(第1作)、森山祐嗣(第23作)、茂賢治[4](第26作 - 第39作・第41作・第45作 - 第52作)警視庁捜査一課の刑事。階級は巡査部長。よく聞き込みに出かけて新情報をもたらし捜査を進展させる場面が多い。捜査対象者の張り込みもよく任される。清水・北条に次ぐポジションとみなされ、捜査では他の先輩刑事とは違って単独で動かされることが多かった。清水や小林とともに犯人確保にも率先して関わる。三田村刑事と入れ替わる形で、第52作をもって小林刑事とともに退場。その後の処遇は不明である。
松山史郎
演 -
宇梶剛士(第56作 - 第68作)(少年期:鈴木励和〈第58作〉)警視庁捜査一課の刑事。階級は警部補。亀井刑事が青森県警に出向中の第56作(この第56作では本来は西本刑事が務める役回りを担った)から警視庁捜査一課十津川班に配属された。第58作以降は正式にこれまでの清水刑事のポジションを引き継ぎ、西本に次ぐ中堅刑事というの立ち位置に収まった。なお亀井役が愛川だった当時(実質、第57作のみ)はほとんど亀井に絡むことがなく、「史郎」という名前も愛川降板後の第58作から命名されたものである[注 4]。その体格を活かした逮捕術は中々の物で、容疑者を取り押さえる場面がしばしば見られた。第68作を最後に登場しなくなった。その後の処遇は不明である。
橘直子
演 -
古手川伸子(第8作・第9作)、清原倫(第10作)警視庁捜査一課の刑事。階級は巡査部長。北条刑事役の山村紅葉が女優を休業(大阪国税局勤務)していたため出演できなかった代役として登場。活発なところがあり、第9作では自ら十津川と亀井に志願し、真犯人を導き出す囮捜査を行った。
三田村
演 - 木崎浩之
(第53作 - 第60作)警視庁捜査一課の刑事。階級は巡査部長。第52作までの日下にかわるポジションの刑事だが、名前を呼ばれるようなシーンもほとんどないといっていいほど、日下と比べて目立つことがなかった。第61作以降は小林刑事の復帰に伴い退場。その後の処遇は不明である。
池田いずみ
演 -
松井友香(第35作 - 第37作・第39作)十津川班担当の婦人警官。巡査部長。台詞のあるシーンはそのほとんどが十津川宛ての電話を取り次ぐものであった。第40作以降は登場しておらず、その後の処遇は不明である。
橋本豊
演 - 荻島真一(第28作)、賀集利樹(第42作)経歴:警視庁捜査一課→私立探偵第28作では5年前、不注意から悪党に拳銃を奪われてしまい、挙句サラ金強盗に用いられ死者を出したことから辞表を書いた。亀井の後輩であり西本とはタメ口で話す仲。第42作では不良たちに恋人をレイプされ、自殺に追い込まれたことから犯人一味を捜すために警視庁を退職した。西本の後輩でありお互いに強い信頼関係を結んでいる。
川北昇
演 -
東幹久(第47作)経歴:警視庁捜査一課→ 川北探偵事務所憧れていた探偵になるため警視庁を退職。事務所の開店時には十津川、亀井、西本、北条らがお祝いに駆けつけた。阿部純子と婚約している。川北昇という役名は、第47作の原作『五能線の女』では橋本豊になっている。
警察関係者
本多
演 - 鈴木瑞穂(第7作・第8作・第11作・第15作)、平泉成(第34作 - 第37作)、矢島健一(第59作・第61作)警視庁捜査一課長。警視。原作と違い、面子や体面を気にして上役やOBの圧力にも弱い一面があり、十津川に対しても信頼を寄せているというよりは威勢を張ることが多い。
三上
演 - 川辺久造(第26作・第28作・第30作・第32作)、夏八木勲(第45作)警視庁刑事部長。警視正。
十津川班の親族
十津川直子
演 - 浅野ゆう子(第36作・第40作・第42作・第46作・第48作・第50作・第52作・第55作・第59作・第61作・第62作)十津川省三の妻。


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