西の善き魔女
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西の善き魔女
ジャンル
学園[1]コメディ[1]SF[1]ファンタジー[2]
小説
著者荻原規子
イラスト牛島慶子(旧版:1巻 - 4巻)
きがわ琳(旧版:5巻)
朝比奈凉子(旧版:外伝 1巻・2巻)
桃川春日子(新装版)
佐竹美保(ハードカバー版)
小林系(角川文庫版)
出版社中央公論新社
角川書店
レーベルC★NOVELS Fantasia
中公文庫
角川文庫
刊行期間1997年9月 - 2003年5月
巻数全8巻
(本編:全5巻 + 外伝:全3巻)
全4巻(ハードカバー版)
漫画
原作・原案など荻原規子
作画桃川春日子
出版社マッグガーデン
掲載誌月刊コミックブレイド
レーベルブレイドコミックス
発表号2004年3月号 - 2007年7月号
発表期間2004年1月30日 - 2007年5月30日
巻数全7巻 + 外伝
アニメ:西の善き魔女 Astraea Testament
原作荻原規子
監督中山勝一
シリーズ構成冨岡淳広
脚本冨岡淳広、河原ゆうじ
杉浦真夕、北条千夏
キャラクターデザイン相澤昌弘
音楽七瀬光
アニメーション制作ハルフィルムメーカー
製作Project West Witch
放送局放送局を参照
放送期間2006年4月 - 6月
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベルアニメ漫画
ポータル文学アニメ漫画

『西の善き魔女』(にしのよきまじょ、The Good Witch of the West)は、荻原規子による日本ライトノベルC★NOVELSファンタジア(中央公論社)より1997年9月から2003年5月まで刊行された。2001年と2004年の2度、新装版が刊行された。また「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン刊)にて桃川春日子の作画によって漫画化もされ、2006年4月からアニメ化された。2013年6月から、KADOKAWAのブランドカンパニー角川書店角川文庫より、新装版が刊行された。
あらすじ

女王制の国グラールの北方、辺境の地セラフィールドで生まれ育った15歳の少女フィリエル・ディー。彼女は、生まれて初めての舞踏会の朝、幼なじみの少年ルーンから青い石の高貴なペンダントを手渡される。それはフィリエルの父、天文学者ディー博士が彼女に託した品だった。そして、このペンダントがきっかけで、高地の村娘だったフィリエルの日々は一変してゆく。
登場人物
セラフィールド
フィリエル・ディー
- 折笠富美子[3]本作の主人公。「消えた第二王女」エディリーンとディー博士の娘。磨いた銅のような赤金色の髪に琥珀色の瞳。髪の色から「あかがね色の髪の乙女」と呼ばれる。2歳で母をなくし、以降15歳までディー博士の隣人であるホーリー夫妻に育てられた。女王聖誕祭の祝日にロウランド家の舞踏会に出席した際、身につけていた青い宝石がきっかけとなり、従姉妹であるアデイルから自分の出自を知らされる。いつも自然体でのびやかな性格。その分、感情が表に出やすく、幼なじみであるルーンに幾度となくため息をつかれている。ルーンに対しては(彼が年下かどうか不明にもかかわらず)弟のように接しており、何事においてもルーンの身の安全を心配し、そのためなら自分の身を危険にさらすほど、彼を大切にしている。さらに、女学校や王宮での出来事を経るうちに、次第にそれが恋心であることを自覚するようになった。ルーンが姿を消したあと、彼を追って王宮を飛び出し南部領まで捜しに行くなど、周りをあきれさせるほどの行動力がある。オーガスタ王女に会う為イグレインと共にギルビア公爵の城へ向かった際、まだ幼い雄のユニコーンと遭遇。そのユニコーンがエディリーンの女王試金石に反応したため、貰い受けることに。運動神経は抜群だが、料理と裁縫の腕は今ひとつ。ルーンは彼女がお茶を入れようとすると拒む。
ルーン(ルー・ルツキン、本名:ルンペルシュツルツキン
声 - 平田宏美[3]ディー博士の弟子。フィリエルにとっては弟のような存在。グラール北部では珍しい、黒髪に煙水晶のような瞳(後に東の国の特徴であることが判明)。ディー博士から贈られた、度なしの黒ぶち眼鏡をいつもかけている。また長い間、博士のお古である黒服を着続けていた。普段は眼鏡とぼさぼさ頭という格好のせいで気づかれにくいが、作中で女装して女学校に紛れ込んだ際にも気づかれなかったほど、実は非常に整った容貌をしている。フィリエルが8歳の時セラフィールドに連れて来られ、以来、博士とともに天文台に住まう。もとは旅芸人一座で育てられていた子供で、誕生時の天体の位置を記した紙も持っておらず、名前を持たなかったため、出自は一切不明。旅芸人一座にいた頃は、膨大な桁数の暗算を一瞬でこなし、芸として披露させられていた。長い本名は童話に登場するこびとの名前で、博士が名付けた。フィリエルは弟のように思っているが、ルーンの方もフィリエルに対して世話を焼かせる妹のように接しており、そのことで口喧嘩になることもしばしば。性格は非常に内にこもりがちで人付き合いが悪く、物語当初は博士とフィリエル以外に心を開くことはなかった。しかし後にヘルメス党の仲間らと親交を深めていく。ディー博士の元で暮らし、フィリエル達と人間的な交流を重ねるにつれて、連れてこられた当初の怯えた態度は次第に薄れていく。また、神がかり的な早さこそ失われたものの、現在でも煩雑な計算をすらすらとこなし、天文学の弟子として非常に重宝される。チェスの腕前は天才的で、作中で何度かユーシスを負かしている。また、博士から贈られた眼鏡をかけることでかつての自分と現在の自分を分けている節があり、フィリエル達から言葉を教わり、自分から話すようになると、フィリエルに過去のことを訊かれた際は自分のことでありながら「彼」と称していた。研究の師である博士に対する敬慕の念が非常に強い。そのため博士の研究を弾圧した貴族側に属するユーシスやアデイルに対して、棘のある態度をとる。その穏やかならぬ態度は、フィリエルが博士の研究に理解のない言動をした場合でさえ同様である。
ギディオン・ディー
フィリエルの父親。濃い茶色の髪と瞳。髪より赤っぽい髭を生やし、背の高い偉丈夫である。グラールの北の果て、セラフィールドの天文台で、異端とされるエフェメリスの研究をしていた。星の観測と研究に没頭し、一人娘であり亡き妻の忘れ形見であるはずのフィリエルを顧みることはほとんどなかった(とフィリエルは感じていた)。そのためか実の娘であるフィリエルからも「博士」としか呼ばれない。フィリエルが女王聖誕祭の舞踏会へ出かけた夜、南の果てへ出かけてくると手紙を残し、行方不明になってしまう。亡き妻・エディリーンの元へ帰ったのだと、フィリエルは思っている。
ボゥ・ホーリー
声 - 中博史ディー博士の天文台の近くに住む農夫。タビサの夫。口数は少ないがまじめで実直な性格で、フィリエルを幼い頃からやさしく見守ってきた。物語序盤でギディオンを逃がした後、責任を取るように天文台から飛び降りた。
タビサ・ホーリー
声 - 鳳芳野フィリエルの育ての母。ボゥの妻。フィリエルからは「ホーリーのおかみさん」あるいは「おかみさん」と呼ばれる。ディー博士が子育てを疎かにするため、見かねてフィリエルを自分の家で育てていた。フィリエルだけでなく、ルーンのことも実の子どものように世話を焼いてきた。
ロウランド家とその周辺
アデイル・ロウランド
声 -
斎藤千和[3]北部の有力貴族ロウランド家の養女。フィリエルの従姉妹。オーガスタ王女の次女で次期女王候補のひとり。小麦色の髪に金茶色の瞳。人形のように華奢で可憐な少女で、周りを穏やかにさせる雰囲気を持つ。一方で芯は強くレアンドラとも対等に渡り合う。飛燕城の舞踏会にて、フィリエルの持つ青い宝石が王族しか持つことのできない女王試金石であることに気づき、フィリエルの素性が明らかになるきっかけを作った。自分がロウランド家で大切にされるのは、女王候補であるがため、という現実を理解しており、同じく女王家の血を引きながらそれに縛られることなく育ったフィリエルを「自分の夢」だと語る。趣味は小説執筆で、トーラス女学校内で絶大な人気を誇った。ペンネームは「エヴァンジェリン」。特技は笑ってごまかすこと。義兄であるユーシスには兄妹以上の感情を持っているが本人は自覚がないようで、フィリエルにそれを指摘されても真に納得がいかない様子であった。運動神経は皆無で、特に乗馬が苦手。
ユーシス・ロウランド
声 - 谷山紀章[3]アデイルが育てられたロウランド家の長男。ルアルゴー伯爵の実子で次期伯爵。赤い髪はしばみ色の瞳。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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