襄陽郡（じょうよう-ぐん）は、中国にかつて存在した郡。後漢末から唐代にかけて、現在の湖北省襄陽市一帯に設置された。 208年（後漢の建安13年）、曹操が荊州を平定すると、南郡の編県以北と南陽郡の山都県を合わせて襄陽郡が立てられた。ただし魚豢によると、魏の文帝のときに立てられたものという[1]。襄陽郡は荊州に属し、郡治は襄陽県に置かれた。 晋のとき、襄陽郡は宜城・中廬・?・臨沮・襄陽・山都・鄧城・?の8県を管轄した[2]。 449年（南朝宋の元嘉26年）、襄陽郡は雍州に転属した。南朝宋の襄陽郡は襄陽・中廬・?の3県を管轄した[1]。 南朝斉のとき、襄陽郡は襄陽・中廬・?・建昌の4県を管轄した[3]。 546年（南朝梁の中大同元年）、岳陽王蕭?が雍州刺史となり[4]、襄陽に赴任した。 549年（大統15年）、蕭?が西魏に降った。554年（恭帝元年）、西魏が江陵を平定すると、蕭?には江陵一州の地が与えられ、襄陽は西魏の領土となった[5]。襄陽郡は襄州に転属した。 583年（開皇3年）、隋が郡制を廃すると、襄陽郡は廃止されて、襄州に編入された。607年（大業3年）に州が廃止されて郡が置かれると、襄州が襄陽郡と改称された。襄陽郡は襄陽・安養
概要
621年（武徳4年）、唐が王世充を平定すると、襄陽郡は襄州と改められ、襄陽・安養・漢南・義清・南?・常平の6県を管轄した。742年（天宝元年）、襄州は襄陽郡と改称された。758年（乾元元年）、襄陽郡は襄州と改称され、襄陽郡の呼称は姿を消した[7]。
脚注^ a b 『宋書』州郡志三
^ 『晋書』地理志下
^ 『南斉書』州郡志下
^ 『梁書』武帝紀下
^ 『周書』蕭?伝
^ 『隋書』地理志下
^ 『旧唐書』地理志二
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