複雑骨折
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骨折

複雑骨折を来した前腕部の術前・術後の写真
概要
診療科骨学
分類および外部参照情報
ICD-10Sx2 (where x=0-9 depending on the location of the fracture)
ICD-9-CM829
DiseasesDB4939
MeSHD050723
[ウィキデータで編集]

骨折(こっせつ、英語: fracture)とは、直達外力や介達外力によりが変形、破壊を起こす外傷であり、構造の連続性が絶たれた状態のことである。
概要

骨折は全ての骨に起こり得る。骨は元来、若干の柔軟性・弾力性・可塑性を持ち、健康な骨は骨折しにくいが、限界を超える強い外力や反復した外力、骨に腫瘍などの病変が存在する場合は軽微な外力でも破壊される。また、鎖骨や手の舟状骨など構造的に外力が集中しやすく、折れやすい骨も存在する。ヒトの骨折のうち、日常生活で骨折を起こしやすい骨としては、鎖骨肋骨指骨鼻骨尾骨橈骨尺骨脛骨腓骨等が挙げられる。

なお、骨折して完治した後、個人差や治療法によるが、左右の腕や足の長さに違いが生じることがある。ただし、成長期では自然治癒力により同じ長さに矯正されることも多い。手術により矯正することもある。
骨折の分類

骨折にはその状態により治療法が大きく異なることから、様々な分類が為されている。
原因による分類
外傷骨折
健康な骨に対して外力が加わったことによる骨折を指す。事故による骨折などはこれに分類される。なお、骨折の直接原因が外力が加わったものであっても、病的原因がある場合には病的骨折に分類される。
疲労骨折
健康な骨に対して繰り返し外力が加わったことにより、疲労が発生して起きる骨折を指す。なお、一度あたりにかかる外力は骨の耐久度以下のものであるにもかかわらず疲労により起きるため、不全骨折(亀裂骨折)となりやすい。
病的骨折
何らかの疾病により、骨の健康性が失われたことに起因する骨折を指す。直接的には何らかの外力が働いたことにより骨折するが、それ以前に疾病により骨の耐久度が低下していたため、発生した骨折である。病的骨折に至る疾病としては、骨肉腫多発性骨髄腫、転移性骨腫瘍などが典型例である。
部位による分類 (四肢長幹骨が前提)
骨幹部骨折
骨の中央付近における骨折を指す。
骨端部骨折
骨の端部における骨折を指す。1つの骨につき端は2つあるので、遠位端骨折及び近位端骨折として区別される。上下肢(手足)においては体幹に近い方の骨端を近位端、遠い方の骨端を遠位端とする。
完全性による分類
完全骨折
完全骨折とは骨が完全に連続性を失っている状態を指す。一般的な骨折とはこの完全骨折を意味する。
不全骨折
不全骨折とは、何らかの理由により骨が連続性を完全に失わない状態の骨折を指す。いわゆる骨にヒビが入っている状態である亀裂骨折や、緻密層以下の部分が離断しているにもかかわらず骨膜に損傷がないため、外形的には変化が見られない骨膜下骨折などがこの不全骨折の典型例である。
開放性による分類
閉鎖骨折(単純骨折)
閉鎖骨折とは骨折部が体外に開放されていない状態の骨折を指す。複雑骨折に対比して単純骨折とも呼ばれる。この場合、骨折部に細菌が感染する危険性が低いため、筋骨格系の治療のみとなる。
開放骨折(複雑骨折)
開放骨折とは骨折部が体外に開放されている状態の骨折を指す。部位や程度にもよるが緊急手術を行わなければ出血多量や感染症により、死に至ることもある。体外の露出によって細菌感染が起こる可能性があり、治療が複雑となることから複雑骨折と呼ばれることもあるが、複雑に骨折している(複数箇所の離断が見られる)と誤解されることも多いため、開放骨折の語が用いられることが多い。この場合、筋骨格系の治療のみならず、感染に対する治療も行われる。
骨折線の数による分類
単数骨折
単数骨折とは、1つの骨が1か所でしか離断していない状態(骨折線が1つしかない状態)の骨折を指す。なお、複数の骨が骨折していたとしても、1つの骨につき1か所しか離断していなければ単独骨折である。
複数骨折(重複骨折)
複数骨折とは、1つの骨が複数箇所で離断している状態(骨折線が複数存在する状態)の骨折を指す。一般的には複雑骨折と混同されることもあるが、前述の通り、複雑骨折とは開放性を持つ骨折を意味している。重複骨折と呼ばれることもあるほか、特に細かく離断している場合には粉砕骨折と呼ばれることもある。
骨折方向による分類
横骨折
骨折線が骨の長軸に対してほぼ直角となっている骨折を指す。
縦骨折
骨折線が骨の長軸に対してほぼ平行となっている骨折を指す。
斜骨折
骨折線が骨の長軸に対して斜めとなっている(ほぼ直角でも平行でもない)骨折を指す。
螺旋骨折
骨折線が骨の長軸に対してらせん状となっている骨折を指す。
外力のかかり方による分類
せん断骨折
骨の長軸に対して垂直方向に滑らせるような力が働いた(
せん断)ことにより生じた骨折を指す。この場合、横骨折が生じやすい。
圧迫骨折
骨が過度に圧迫されたことにより生じた骨折を指す。
捻転骨折
骨に対してねじるような力が働いたことにより生じた骨折を指す。この場合、螺旋骨折が生じやすい。
屈曲骨折
骨に対して折り曲げるような力が働いたことにより生じた骨折を指す。この場合、複合骨折が生じやすい。
裂離骨折
骨に対して外力が直接働かず、筋・腱・靭帯などの牽引力によって、その付着部の骨が引き裂かれて生じた骨折を指す。ひどい場合は手術が必要である。
剥離骨折
骨同士の衝突や摩擦等により生じた骨折を指す。裂離骨折と類似したものもあり同意として捉えられている時もある。
症状および合併症
症状

骨折時に見られる症状には骨折に固有の症状と、一般外傷症状(骨折固有ではない症状)がある。以下に列挙するが、これらすべてが観察されるとは限らないことに注意。
骨折に固有の症状
異常運動
正常な状態では動かない部分が関節のように動く。長骨の完全骨折では顕著であるが、不全骨折や圧迫骨折では認められにくい。
軋轢音
異常運動がおこる場合、骨折端同士が触れ合って音を出す。ただし、耳で聞こえるレベルではなく治療者が触知するものである。
転位、変形
骨折した骨がずれたり曲がったりする(転位)。その結果、骨折した部位の見た目の形が変わる。
一般外傷症状
疼痛
骨自体には
神経がないため、折れたり等、損傷しても痛くないが、骨折を起こすと骨の表面にある神経が集中している骨膜が破壊され、ほとんどの場合で強い自発痛や圧痛を生じる。骨折時の圧痛は骨折部に限局して強いのが特徴で、マルゲーニュ骨折痛と呼ばれる。
腫脹
骨や周囲の組織の出血により骨折した部位を支持できない、疼痛のために動きを制限する、など。
合併症

脊椎の骨折では骨片が脊髄を損傷することによりその支配領域が麻痺したり、頸椎の場合では死亡する事もある。また同様に四肢の骨折では骨片によって神経や血管を損傷することもある。肋骨骨折の場合は、肺損傷や心臓損傷のおそれもある。骨髄が存在する長管骨や骨盤などの海綿状骨や大腿骨が骨折した場合には、大量の内出血にともなう出血性ショックや骨髄腔内からの骨髄や脂肪滴による骨髄塞栓・肺脂肪塞栓(脂肪塞栓症)などにより死に至るケースもある。また高齢者では骨折により寝たきりとなりやすく、それに伴う認知症肺炎などを引き起こしやすい。
治療法固定の例。橈骨は螺子による内固定、第5中手骨はキルシュナーワイヤーによるピンニング固定

骨折の整復はできるだけ早期に行うべきである。腫脹が治るまで待つべきではない。開放創を感染のリスクを低く抑え、極力安全に縫合できるのは受傷後6時間から8時間以内(ゴールデンタイム)とされる。この時間は身体部位により変化し、顔面外傷の場合は24時間とされる。これ以上経過すると細菌の増殖による創感染の可能性が飛躍的に高まるが、必ずしもゴールデンタイムを経過した創が一次閉鎖できないわけではなく、あくまで感染リスクの目安として捉えるべきである。


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