製紙業(せいしぎょう)とは、紙、板紙の製造(製紙)を行う製造業である。 世界的な製紙業は北米(アメリカ合衆国、カナダ)、北ヨーロッパ(フィンランド、スウェーデン)と東アジア(中国、日本、韓国)が最も盛んな地域である。近年はインドネシア、インド、タイなどのアジアの国やオーストラリアとブラジルなどのラテンアメリカもまた、製紙業が盛んとなってきている。中国は2001年に日本を抜いて世界2位となり、2009年には首位となるなど、近年急速な発展をし、2012年には世界の1/4に当たる年間1億トンを製造するに至った。 もともとは、木材のチップを加工したパルプを原料として紙を製造することが主流であったため、森林に近い地域で盛んな産業であったが、近年はリサイクルされた古紙や裁落を原料として製造する比率が高まったことから、森林から遠い地域での製造も増えている。 2012年 出典:『RISIアニュアルレビュー』[1]「ru:Список стран, производящих бумагу и картон 2011年
概要
国別紙、板紙生産量順位
順位国名2012年
生産量(万トン)2012年
世界シェア2011年
順位2011年
生産量(万トン)2011年
世界シェア2010年
順位2010年
生産量(万トン)
1 中国10,250.025.6%19,930.024.9%19,259.9
2 アメリカ合衆国7,437.518.6%27,508.318.8%27,584.9
3 日本2,608.36.5%32,662.76.7%32,728.8
4 ドイツ2,263.05.7%42,269.85.7%42,312.2
5 スウェーデン1,141.72.9%81,129.82.8%71,141.0
6 韓国1,133.32.8%61,149.22.9%81,112.0
7 カナダ1,075.12.7%51,211.23.0%51,278.7
8 フィンランド1,069.42.7%71,132.92.8%61,178.9
9 ブラジル1,026.02.6%91,015.92.5%10979.6
10 インドネシア1,024.72.6%101,003.52.5%9995.1
世界計39,998.5100.0% 39,897.5100.0% 39,424.4
企業グループ別紙、板紙生産量順位
順位企業名国名2011年
生産量
(万トン)2011年
売上げ
順位2010年
生産量
(万トン)2010年
生産量
順位2010年
売上げ
順位
1International Paper
2UPM フィンランド1,061.56991.437
3ストラ・エンソ (Stora Enso) フィンランド1,033.041,081.223
4スベンスカ・セルローサ (SCA) スウェーデン852.03894.846
5玖龍紙業控股 (Nine Dragons) バミューダ諸島[2]760.023728.0731
6Sappi
7王子製紙 (Oji Paper) 日本662.85686.194
8Smurfit Kappa Group
出典:RISI統計[3]
日本の主な製紙メーカー「日本の企業一覧 (パルプ・紙)#製造業」を参照
脚注^ “ ⇒世界の中の日本”. 日本製紙連合会. 2011年12月17日、2012年11月15日、2014年1月31日閲覧。
^ 実質的な本社は 中国にある。
^ “ ⇒The PPI Top 100 - M&As create a stir” (英語). RISI. 2012年10月3日閲覧。 “ ⇒The PPI Top 100 - most companies in the black” (英語). RISI. 2011年12月17日閲覧。 業績未公表のため未掲載の企業(例えばシンガポールのAPPはインドネシア、中国で計1,000万トン以上の能力)、生産量が推定による企業があり、また、企業の合併やグループ分けの仕方により順位は変動し、自社グループで生産していない商品を販売している例も含むため、この表は必ずしも正確ではない。
関連項目
パルプ
紙加工業
段ボール
古紙
製紙用薬品
表
話
編
歴
主要産業
産業
第一次産業
第二次産業
第三次産業
第四次産業(英語版)
商工業
卸売業
小売業
資本集約型産業
労働集約型産業
知識集約型産業
知識産業
地場産業
問屋制家内工業