補給艦
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}両舷で空母と駆逐艦に対して同時に洋上給油する「サクラメント」洋上給油とハイライン移送を同時に行う「サクラメント」補給艦(ほきゅうかん、英語: underway replenishment ship)は、他の艦船に対して燃料や食料・弾薬などを補給するための海軍の艦艇のこと。兵站面において、長期間の艦隊行動を支える艦船である。
分類元来は、扱う物品ごとに異なる艦種の補給艦が整備されてきた。例えば最初期には石炭を運搬・補給するための給炭艦 (collier
) が建造され、まもなく石油燃料への移行に伴って給油艦(oiler)によって取って代わられた[1][2]。また燃料以外の補給物資については、武器・弾薬を扱う給兵艦 (ammunition ship) や、食糧や生活物資を扱う給糧艦 (stores ship) がある[3]。
一方、1隻の補給艦によって燃料と弾薬・食糧を同時に補給することで洋上補給の時間を最小化するという「ワン・ストップ補給」コンセプトに基づき、一通りの補給物資を取り揃えた艦も登場した。高速の空母戦闘群に随伴してワン・ストップ補給を実施するのが高速戦闘支援艦 (fast combat support ship) だが[4]、高性能であるために高価であり、速力面で妥協するかわりにコスト低減を図った補給・給油艦 (replenishment oiler) も登場した[5]。これらの艦は、給油艦や給兵艦、給糧艦などの補給艦からそれぞれの物資を受け取った上で、まとめて戦闘艦へと補給することになる[4]。
また後には、これらのワン・ストップ補給艦以外の補給艦でも、複数種類の補給物資を扱うようになっていった。まず小規模な水上艦部隊を効率的に支援できるよう、給兵艦や給糧艦に限定的な給油能力が付与された[6]。更に給糧艦と給兵艦を統合した新艦種として貨物弾薬補給艦(dry cargo ship)も登場した[7]。
UNREP (洋上補給)補給艦の重要な機能が補給物資の洋上移送であり、特に航行中に行うものをUNREP(underway replenishment; replenishment at sea, RASとも)と称する。古典的には補給艦と受給艦を索で結んで行うCONREP(connected replenishment)が行われてきたが、ドライカーゴについてはヘリコプターを用いたVERTREP (vertical replenishment
) も行われる[8]。
洋上給油(FAS)艦船の動力が帆走から蒸気機関へ移行していくとともに、艦船の行動用燃料の洋上補給(fueling at sea, FAS)の必要性が高まり、UNREPが試みられるようになった[9]。イギリス海軍は1870年には洋上での石炭補給の実験を行ったものの、この時点では1時間に5トンしか補給できないなど、実用性に欠けていた[10]。その後、システムの改良が進められ、1902年に行われた実験では、戦艦「トラファルガー」
(英語版)が石炭運搬船を約8ノットで曳航しながら1時間に30トンの石炭を搭載したといわれる[11]。
行動用燃料が石炭から石油に移行すると、ドライカーゴではなく液体燃料の補給(給油)のほうが技術的難易度が低いことから、実用的手法として用いられるようになっていき[10]、アメリカ海軍でも1917年に第一次世界大戦に参戦するにあたり、駆逐艦をヨーロッパに回航する際に初めて洋上給油を実施した[12]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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