補助単位(ほじょたんい)は計量単位の区分の一種であるが、この言葉には、2通りの全く異なる意味がある。 1つ目の意味は、基本となる単位の倍量・分量単位のことである。この場合は、補助計量単位(ほじょけいりょうたんい)ともいう。これは、1993年以前の日本の計量法(旧計量法)で使用されていた用語である。旧計量法では、計量単位を基本単位、誘導単位(組立単位のこと)、補助計量単位に分類していた。補助計量単位には、接頭語を付けた単位(ミリメートル、ミリグラムなど)のほか、固有の名称を持つ10の整数乗倍の単位(ミクロン、ヘクタールなど)、その他の単位(分、時、絶対温度など)が含まれていた。現在の計量法では、単位を分類することはせず、全てを「計量単位」としている。 2つ目の意味は、かつて国際単位系(SI)にあった単位の区分で、「基本単位でも組立単位でもないが補助的に使われる単位」(en:SI derived unit#Supplementary units よって、現在は正式には「補助単位」というものは存在しないことになるが、今日では1つ目の「基本となる単位の倍量・分量単位」の意味で用いられることが多い。計量単位に限らず、例えば銭、セントなどを通貨の補助単位と呼ぶことがある。俗に接頭語そのものを補助単位と呼ぶことがあるが、これは正式な用法ではない。
日本の旧計量法で用いられていた「補助計量単位」のこと。
国際単位系(SI)で用いられていた「SI補助単位」のこと。
補助計量単位
SI補助単位
このほかの用法
関連項目
計量単位
国際単位系(SI)