裁判長!ここは懲役4年でどうすか
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漫画:裁判長!ここは懲役4年でどうすか
原作・原案など
北尾トロ
作画松橋犬輔
出版社新潮社
掲載誌週刊コミックバンチ(2007年-2010年8月)
月刊コミックゼノン(2010年10月-)
レーベルBUNCH COMICS
発表期間2007年40号 - 2010年35号
巻数全13巻
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『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(さいばんちょう!ここはちょうえき4ねんでどうすか)は、北尾トロによる日本エッセイ作品である。またはそれを原作とした日本の漫画、ドラマ、映画である。本項目では『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』(さいばんちょう!これでしっこうゆうよはあまくないすか)についても併せて記述する。
概要

殺人強盗覚醒剤など、法廷内ではさまざまな人間模様が繰り広げられる。実際に著者が東京地裁で傍聴した裁判の中から、印象深かったものをピックアップしたエッセイが鉄人社の雑誌裏モノJAPAN』で連載された。それらをまとめた単行本が2003年に書籍化された。2007年には、続編となる『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』が出版された。

エッセイを原作とした漫画が松橋犬輔の作画により、新潮社漫画雑誌週刊コミックバンチ』で2007年40号より2010年35号まで連載された。2010年10月に創刊された『月刊コミックゼノン』(徳間書店)にその場を移し、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ぼくに死刑と言えるのか』のタイトルで、引き続き連載をしている。また、作画を担当している松橋の実弟が2009年9月2日に児童福祉法違反と売春防止法違反の罪で逮捕されたことにより、その裁判の模様が2011年3月号から7月号に渡り特別編として『裁判長!ぼくの弟 懲役4年でどうすか』と銘打って描かれた。なお、判決が出た後の弟と松橋家の様子は、同タイトルの単行本にエピローグ『その後の弟』として描き下ろされている。

2009年10月から12月まで、向井理主演でテレビドラマ化された。2010年設楽統バナナマン)主演で映画化され、同年11月6日より公開された。2012年1月、塩谷瞬主演で初の舞台化し、2016年10月、中村優一主演で再演された。
登場人物

以下の登場人物は漫画のもの。
北尾太郎
主人公。28歳。
エアコン営業マン。ふとしたことから裁判傍聴の虜になる。基本的にストーリーは彼の視点で描かれる。
美和
女子大生。何事にもクールで動じない性格だが、冷たいというわけではない(ただし鉄平は除く)。中学生の時、近所に住んでいたおじさんおばさん強盗に殺されるという事件が起こる。裁判の場で犯人は一貫して殺意を否定していたが、その醜い本性を検事が暴く。これを見ていた美和は検事に感謝を述べ、自身も検事を目指すようになった。
舞岡さゆみ
太郎の大学時代の後輩。当初は傍聴することに抵抗を感じていたが、初めての傍聴でその考えを改め、傍聴仲間となる。後半から出番が減り、殆ど登場しなくなった。
シゲさん
ベテランの傍聴マニア。常に腰が低く誰に対しても敬語を用いる老人。過去の事件の資料新聞の切り抜きをカバンに詰めて持ち歩いている。傍聴初心者だった太郎に傍聴のコツをいろいろ手ほどきする。実はヤクザだった過去があり、その界隈では凄腕として名の知れた存在だった。しかし、妻の体調が悪化したのを機に引退し、まっとうに生きるようになる。
川崎鉄平
美和と同じ法律サークルの後輩。かなりの女好きでスケベ。被告人の名前のかわいらしさや傍聴人の容姿を基準に傍聴する裁判を選択するなど、基本的に女性目当て。当初は美和に片想いをしており、北尾太郎を一方的に恋敵と決めつけ敵視していたが、北尾が舞岡さゆみとつき合っていると思い込むようになってからは普通に接するようになった。北尾と二人で傍聴することが多くなり、その女好きな性格を呆れられている。
千原ジュニア
第4巻で作画の松原との対談が収録された後、第5巻の一エピソードに傍聴者として本人役で登場。また、同話は千原ジュニアが実際に体験した傍聴エピソードを元としている。
星川梨沙子
検察官。29歳。美人だが生粋のドSであり、被告に対して軽い言動で接しつつ本質を突いた質問(詰問)を繰り出す。周囲には気づかれないように被告の耳元で「バッカじゃないの」と言い放ったことがある。これらのやり口から不運にも大抵の被告は心が折られてしまう。漫画版最終巻では、巻末に桃子との幼少期を描いた短編が収録されており、当時から「悪事を暴くこと」にはうるさい性格だったことが明かされた。
星川桃子
弁護士。29歳。星川梨沙子の双子の妹で、姉を「お姉」と呼んでいる。姉とは逆に天使のように優しく、その手腕を発揮して被告の情状酌量を周囲に訴える。姉とは意見がぶつかることもあり、北尾たちからも「姉妹の中は悪そう」と思われていたが、別に不仲というわけではない。
書籍
エッセイ
裁判長!ここは懲役4年でどうすか
単行本のタイトルは「裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴」。

単行本(鉄人社、2003年
11月12日ISBN 4-9900730-3-7

文庫本(文春文庫2006年7月10日ISBN 4-16-767996-5

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか


単行本(文藝春秋、2007年4月15日ISBN 978-4-16-367560-2

文庫本(文春文庫、2009年1月9日ISBN 978-4-16-775336-8

漫画

松橋犬輔 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 新潮社(BUNCH COMICS) 全13巻
2007年12月8日発売、ISBN 978-4-10-771369-8

2008年3月8日発売、ISBN 978-4-10-771384-1

2008年6月9日発売、ISBN 978-4-10-771405-3

2008年9月9日発売、ISBN 978-4-10-771419-0

2008年12月9日発売、ISBN 978-4-10-771443-5

2009年4月9日発売、ISBN 978-4-10-771476-3

2009年5月9日発売、ISBN 978-4-10-771482-4

2009年8月8日発売、ISBN 978-4-10-771503-6

2009年10月9日発売、ISBN 978-4-10-771519-7

2010年2月9日発売、ISBN 978-4-10-771546-3

2010年5月8日発売、ISBN 978-4-10-771566-1

2010年8月9日発売、ISBN 978-4-10-771583-8

2010年10月9日発売、ISBN 978-4-10-771596-8


松橋犬輔 『裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか』 徳間書店(ゼノンコミックス) 全1巻
2011年6月20日発売、ISBN 978-4-19-980021-4


松橋犬輔 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ぼくに死刑と言えるのか』 徳間書店(ゼノンコミックス) 既刊2巻(2014年12月現在)
2011年7月20日発売、ISBN 978-4-19-980028-3

2012年3月19日発売、ISBN 978-4-19-980071-9


テレビドラマ

傍聴マニア09
?裁判長!ここは懲役4年でどうすか?
ジャンル
テレビドラマ
原作松橋犬輔北尾トロ
「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
企画佐野達也
脚本田村孝裕
山岡真介
演出佐野達也
本田隆一
仁木啓介(テレビマンユニオン)
出演者向井理
南明奈


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