衝動制御障害
概要
診療科精神医学, 臨床心理学
分類および外部参照情報
ICD-10F63
『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」の大分類が、『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』でも「習慣および衝動の障害」の中分類があり、この障害には、間歇性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、病的賭博が含まれる。
DSMの第5版(DSM-5)では、「秩序破壊的・衝動制御・素行症群」が反抗挑戦性障害、間欠性爆発性障害、素行症、放火症、窃盗症を含んでいる。
他の障害に見られるような衝動制御の問題では分類できず、また害を与えるような衝動に抵抗できないという特徴を持つ。
定義「精神障害#定義」も参照
精神医学的障害の一種である。 『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」に分類される。そこに説明されるように、他の障害に見られるような衝動制御の問題では分類できず、また害を与えるような衝動に抵抗できないという特徴を持つ。以下、DSM-IVを出典とし、一覧と説明を挙げる。 『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』でも同様に、「F63 習慣および衝動の障害」に含まれるのは、病的賭博、放火癖、窃盗癖、抜毛癖、他の習慣およ衝動の障害として例に間歇性爆発性障害があり、また特定不能のものである。
分類
間欠性爆発性障害は、攻撃的行動に抵抗しきれない。
窃盗癖は、金銭の価値にも用途にも関係なく、盗もうという衝動に抵抗できない。
放火癖も、同様に放火自体に喜びを覚えている。
病的賭博とは、不適応的な賭博行為が持続している。
抜毛癖は、満足のために体毛を抜く結果として、抜毛が目立つ状態である。(DSM-5より強迫性障害に移動された)
特定不能の衝動制御の障害
関連項目
セルフコントロール
嗜癖
外部リンク
⇒University of Minnesota Impulse Control Disorders Clinic (英語)衝動制御障害に関する様々な情報がある
⇒BrainPhysics Obsessive-Compulsive Spectrum Disorders (英語)
衝動制御障害
認知症
軽度認知症
アルツハイマー型認知症
多発性脳梗塞認知症
ピック病
クロイツフェルト・ヤコブ病
ハンチントン病
パーキンソン病
AIDS認知症症候群
前頭側頭型認知症
日没症候群
認知症徘徊
その他
せん妄
脳振盪後症候群
器質脳症候群
他の症状性を含む器質性精神障害
精神作用物質使用、薬物乱用による障害
薬物中毒 / オーバードース
身体依存
薬物依存症
反跳作用
離脱
統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害
統合失調症
統合失調型障害
持続性妄想性障害
急性一過性精神病性障害
感応性妄想性障害
統合失調感情障害
他の非器質性精神病性障害
特定不能の非器質性精神病
気分障害(感情障害)
躁病 - 軽躁病
双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症)
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恐怖症
広場恐怖症
社会恐怖 / 社交不安障害(対人恐怖)
特定の恐怖症(閉所恐怖症)
単一社会恐怖
その他
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全般性不安障害
強迫性障害
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抑うつ気分を伴う適応障害
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身体醜形障害
病気不安症
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機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症)
神経衰弱
Mass Psychogenic Illness
解離性障害
解離性同一性障害
解離性健忘
解離性遁走
離人感・現実感消失障害