衝動制御障害
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衝動制御障害
概要
診療科精神医学, 臨床心理学
分類および外部参照情報
ICD-10F63
ICD-9-CM312.3
MeSHD007174
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精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」の大分類が、『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』でも「習慣および衝動の障害」の中分類があり、この障害には、間歇性爆発性障害窃盗癖放火癖病的賭博が含まれる。

DSMの第5版(DSM-5)では、「秩序破壊的・衝動制御・素行症群」が反抗挑戦性障害間欠性爆発性障害素行症放火症窃盗症を含んでいる。

他の障害に見られるような衝動制御の問題では分類できず、また害を与えるような衝動に抵抗できないという特徴を持つ。
定義「精神障害#定義」も参照

精神医学的障害の一種である。
分類

精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」に分類される。そこに説明されるように、他の障害に見られるような衝動制御の問題では分類できず、また害を与えるような衝動に抵抗できないという特徴を持つ。以下、DSM-IVを出典とし、一覧と説明を挙げる。

間欠性爆発性障害は、攻撃的行動に抵抗しきれない。

窃盗癖は、金銭の価値にも用途にも関係なく、盗もうという衝動に抵抗できない。

放火癖も、同様に放火自体に喜びを覚えている。

病的賭博とは、不適応的な賭博行為が持続している。

抜毛癖は、満足のために体毛を抜く結果として、抜毛が目立つ状態である。(DSM-5より強迫性障害に移動された)

特定不能の衝動制御の障害

ICD-10 第5章:精神と行動の障害』でも同様に、「F63 習慣および衝動の障害」に含まれるのは、病的賭博、放火癖、窃盗癖、抜毛癖、他の習慣およ衝動の障害として例に間歇性爆発性障害があり、また特定不能のものである。
関連項目

セルフコントロール

嗜癖

外部リンク

University of Minnesota Impulse Control Disorders Clinic (英語)衝動制御障害に関する様々な情報がある

BrainPhysics Obsessive-Compulsive Spectrum Disorders (英語)

衝動制御障害 - 脳科学辞典










精神行動の障害(ICD-F - 290-319)

 器質性 / 症状性

認知症

軽度認知症

アルツハイマー型認知症

多発性脳梗塞認知症

ピック病

クロイツフェルト・ヤコブ病

ハンチントン病

パーキンソン病

AIDS認知症症候群

前頭側頭型認知症

日没症候群

認知症徘徊

その他

せん妄

脳振盪後症候群

器質脳症候群

他の症状性を含む器質性精神障害



 精神作用物質使用、薬物乱用による障害


薬物中毒 / オーバードース

身体依存

薬物依存症

反跳作用

離脱


 統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害


統合失調症

統合失調型障害

持続性妄想性障害

急性一過性精神病性障害

感応性妄想性障害

統合失調感情障害

他の非器質性精神病性障害

特定不能の非器質性精神病


 気分障害(感情障害)


躁病 - 軽躁病

双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症

抑うつ症状大うつ病性障害 - 気分変調症 - 季節性情動障害 - 非定型うつ病 - メランコリー型うつ病)


 神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害

不安障害

恐怖症

広場恐怖症

社会恐怖 / 社交不安障害対人恐怖

特定の恐怖症閉所恐怖症

単一社会恐怖

その他

パニック障害

全般性不安障害

強迫性障害

ストレス(急性ストレス障害 - PTSD


適応障害

抑うつ気分を伴う適応障害

身体表現性障害

身体化障害

身体醜形障害

病気不安症

疾病恐怖

ダ・コスタ症候群

疼痛性障害

機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症

神経衰弱

Mass Psychogenic Illness

解離性障害

解離性同一性障害

解離性健忘

解離性遁走

離人感・現実感消失障害



 生理的・身体的

摂食障害

神経性無食欲症

神経性大食症

反芻性障害


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