行楽
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「レジャー」のその他の用法については「レジャー (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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レジャー(: leisure[† 1])は、「余暇」または「自由時間」のことで、最低限の生命の維持に必要な食事排泄睡眠などや、家族の生活の維持に必要な仕事家事などを除いた時間を指す。使い方としては、趣味や消費活動などにあてられる場合は積極的レジャー、休息などにあてられる場合は消極的レジャーである。単にレジャーと言えば日本では前者を指すことが多いが、日本以外では両者を含む場合が多い。
目次

1 英語の「Leisure」

2 レジャー概念の起こり(英国)

3 レジャーのタイプ

4 レジャーにおける資本主義と社会主義

5 もうひとつの自由時間

6 日本でのレジャー

7 レジャーとレクリエーションと趣味(ホビー)

8 主要なレジャー

9 レジャーの評価と定義

10 脚注

11 関連項目

12 外部リンク

英語の「Leisure」

言語学的にはラテン語のlic?re「許されていること」もしくは「自由であること」が、古代仏語のleisir、ノルマン仏語のleisourを経て14世紀中世英語に使用されている。

英語でのLeisureとは拘束活動以外(non-compulsory activities)の時間のこと。雇用経営、家事雑事、教育、食事、就寝などの拘束活動から開放されていること。生きていくために必須な活動以外のもの。これは自由時間とほぼ同義。leisureと拘束活動(compulsory activities)との境目は厳格ではなく、拘束活動(compulsory activities)であっても楽しみであったり、長期にみて利益となる場合もある。
レジャー概念の起こり(英国)

現代のleisure(レジャー)の概念、および leisure time(余暇時間)の概念は19世紀の産業革命に起こったと考えられる。機械が効率的に作業をおこなうようになり、一般的な労働者は一週間で20時間以上も短縮された。それにともない、仕事時間外に拘束的でない娯楽(non-compulsory diversions)、たとえばスポーツイベントや観劇などをおこなうようになった。
レジャーのタイプ

レジャーには積極的 (active) なレジャーと受動的 (passive) なレジャーがある。
積極的レジャー(
アクティブレジャー
自ら望んでエネルギーを消費する。軽微なものではウォーキングヨーガ、激しいものではキックボクシング。アクティブレジャーはレクリエーションとかなりの部分で重なる。
受動的レジャー(パッシブレジャー)
消費したエネルギーを回復する。シンプルなのはのんびりすることや、なにもしないこと。ほぼ寝ている状態に近い。これを時間の浪費と評する向きもある。楽しくなければ飽きてしまうこともある。道徳的でないと評されることもあるが、賞賛する人もいる。その他これに含まれるものとして動機付けや習熟を要するもの、また、年齢やライフスタイル、各人の好みが反映されるものがあり、映画やギャンブルなどがあてはまる。
レジャーにおける資本主義と社会主義

資本主義社会ではアクティブレジャー活動は肯定的に捉えられる。アクティブレジャー活動の多くは時間と金を要する。このため、貧乏であってはおこなうことができないものも多い。資本主義社会では富を持った者はより大きなステータスと見られる。『なにもしない』というパッシブレジャータイプでもそれがバケーションという環境であれば時間と金を要するので、資本主義社会の観点からも肯定的に捉えられる。

一方、資本主義社会では、家にいて『なにもしない』人々はその所有している財産に関係なく『怠惰』であるとみなされる。富める人々がプールに寝そべって何もしないことでも、それが自宅であれば、やはり『怠惰』と見られる。ただし、活動のステータスレベル評価はこれとは別で、個人がどのくらいお金をかけられるかによって決まり、『自分の所有するプールで何もしない』ことはステータスが高く、『家でテレビをみていること』はそうではないと一般的には評価される。

『ワーカホリック仕事中毒』は自由時間ではない他の活動で拘束されて働く人々のことで、余暇活動よりも仕事をすることを好む。これは往々にして企業での高いポジションを得るためには仕方のないことと思われることもある。しかし、仕事と家庭の両立ができないことには副作用があることが指摘されてからはなり過ぎないように意識する人々が増えている。

社会主義国では社会に貢献しない活動は否定的に見られていた。しかし、社会主義の形態もさまざまであり、ケントステート大学のマーカス・バーヒューによれば、余暇社会主義を信奉するアメリカ人も60年代から70年代にかけて存在していたという。豊かな世界に住んでいると信じ、つまり、もし誰もが小さなひとかけらに満足しているのなら、誰もが基本的なニーズは満たされている。誰もが基本的ニーズを満たしているなら、社会の中での多くの人は芸術、神秘主義、運動、さまざまな趣味などのレジャー活動にその自由な時間を使うことができる。
もうひとつの自由時間 博物館の夜 en:Long Night of Museums 夕方の文化活動 (シュチェチン, ポーランド)

英語では余暇に相当する別の言い方として spare-time という表現もある。leisureはフランス由来。フランス由来のものはフランスから入ってきたノルマン人が持ち込んだ英国での支配階級用語、言い換えれば公的な用語として英国内に普及していったもの。


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