血液検査(けつえきけんさ)は、採血法によって得られた血液を利用して病状などを調べる臨床検査である。主に臨床検査技師が担当する。 下記の項目を一括して依頼する場合、全血球計算(全血算、CBC)と称される。 細菌感染は好中球数の増多が多い。 白血病は腫瘍細胞がみられることがある。 ZTT、TTTはいずれも血清膠質反応で、血清に蛋白変性試薬を加えた時の混濁や沈殿の生成を測定する[1]。血清アルブミンの減少とγ-グロブリンの増加を反映し、肝疾患などで高値を示す[1]。平成28年(2016年)度の診療報酬改定で削除され、経過措置の後、平成30年(2018年)4月1日以降は診療報酬算定ができない[2]。
血液学的検査
血球計算
赤血球数検査 - 貧血・多血症の存在と種類などを見る。
白血球数検査 - 感染症・白血病などで増多し、骨髄抑制などで減少する。
血小板数検査 - 出血傾向の有無などの判定に凝固検査と共に用いられる。
ヘモグロビン量検査 - 貧血・多血症の指標として用いられる。
白血球分画
末梢血塗抹
凝固・線溶系検査「凝固・線溶系」も参照
出血時間
プロトロンビン時間(=PT)
活性化部分トロンボプラスチン時間(=APTT)
トロンビン時間
ヘパプラスチンテスト
生化学検査
AST(=GOT)
ALT(=GPT)
ALP
ZTT(硫酸亜鉛混濁試験、zinc sulfate turbidity test)
TTT(チモール混濁試験、thymol turbidity test)
免疫学的検査
免疫グロブリン定量(IgG, IgA, IgM, IgE)
免疫蛋白電気泳動
抗核抗体、CA-RF、SS-1、Jo-1などの自己抗体
内分泌代謝系検査
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
インスリン
NTx
出典[脚注の使い方]^ a b 札幌臨床検査センター
^ 平成30年度診療報酬改定について(肝炎対策に関係する主なもの) 厚生労働省肝炎対策推進協議会(2018年3月14日) (PDF)
関連文献
高橋和広「血液検査からどこまで病気がわかるか」『化学と教育』第65巻第6号、日本化学会、2017年、294-295頁、doi:10.20665/kakyoshi.65.6_294。
関連項目
採血法
血液検査の参考基準値
典拠管理データベース: 国立図書館
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