血染めの部屋
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血染めの部屋 著者アンジェラ・カーター
カバー
デザインマルコム・アッシュマン
国イギリス
言語英語
ジャンルマジック・リアリズム、短編集、ファンタジー文学ホラー小説
出版社ヴィクター・ゴランツ
出版日1979
出版形式印刷 (紙表紙)
ISBN.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}0-09-958811-0 (978-0-09-958811-5 from January 2007)
OCLC409990414

『血染めの部屋』(ちぞめのへや、英語: The Bloody Chamber、もしくは英語: The Bloody Chamber and Other Stories)はイギリスの作家アンジェラ・カーターが書いた短編小説集である[1]。1979年にイギリスでゴランツが初めて出版し、チェルトナムフェスティバル文学賞を獲得した。この本に収録されている話はおとぎ話民話に密接に基づいたテーマを共有している。この本には「血染めの部屋」「野獣の求愛」「虎の花嫁」「長靴をはいた猫」「妖精の王」「雪の子」「愛の館の貴婦人」「狼人間」「狼たちの仲間」「狼アリス」の10本の短編が収録されている。収録されている物語の長さには非常にばらつきがある。この本に収録されている物語は、カーターのBurning Your Boatsにも再録されている。
収録短編の情報

『血染めの部屋』は1979年に初版が刊行されたが、収録作の多くの物語は雑誌やラジオ、別の短編集などを初出としている。収録作の各種出典・概要は下のリストに記載する。
「血染めの部屋」(The Bloody Chamber)

短編集『血染めの部屋』に初めて掲載された。シャルル・ペローなどが文字化している『青ひげ』の翻案である。語り手は美しい十代の女性で、愛していないにもかかわらず、年上のフランスの侯爵と結婚する。「ペローのプロットを模倣することでBluebeardのストーリーを再生産しながらフェミニスト的観点からの脱構築的要素も組み込むという二重の試み[2]」である。
「野獣の求婚」(The Courtship of Mr Lyon)

もともとは雑誌『VOGUE』のイギリス版に掲載された[3]。短編集『血染めの部屋』のために改訂されたものである[4]。『美女と野獣』及び1946年のその映画化である『美女と野獣』から影響を受けている。
「虎の花嫁」(The Tiger's Bride)

短編集『血染めの部屋』に初めて掲載された。「野獣の求婚」同様『美女と野獣』に基づいている。
「長靴をはいた猫」(Puss-in-Boots)

1979年のエマ・テナント編集による短篇集The Straw and the Goldのために書かれたが、この短篇集は刊行されなかった[5]。『長靴をはいた猫』の翻案であり、『セビリアの理髪師』からも影響を受けている[6]。カーターはこの作品における長靴をはいた猫を、「詐欺師としての猫です。(中略)フィガロ風の従僕ですね」と描写している[7]
「妖精の王」(The Erl-King)

雑誌Bananasが初出であり[3]、短編集『血染めの部屋』収録に当たり改訂された[8]。ドイツなどに分布しているおとぎ話の魔王(あるいは妖精の王)の伝承に取材するものである[9]
「雪の子」(The Snow Child)

もともとはBBCラジオ4のNot Now, I'm Listening用に書かれた[10]。短編集『血染めの部屋』のために改訂されたものである[4]。「雪の子」「雪、カラス、血」「スネグーラチカ」、また「白雪姫」の類話などさまざまな民話を参照している[11]
「愛の館の貴婦人」(The Lady of the House of Love)


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