「蛟龍 (潜水艦)」とは異なります。
蛟竜
蛟竜の模型
基本情報
種別深海調査艇
運用者 中華人民共和国
就役期間2010年-
建造数1隻
要目
排水量水上: 22 t
長さ8 m
幅3 m
吃水3.4 m
推進器電気推進
潜航深度7000 m
乗員3名
特殊装備ソナーとサーチライト
その他活動時間: 12時間
生命維持時間: 3 x 12時間
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蛟竜級潜水艇(Jiao Long, 蛟?)は世界の海洋底の99.8%である水深7000m未満の海域まで潜れる中国の潜水艇である。ハイテク技術研究発展計画である「国家863計画」の一環として開発された。 シーポール級潜水艇と似たような仕様で2010年8月26日には最大深度が3759メートルに達し、中国は深度3500メートル以上の有人潜水技術を把握した5番目の国となった[1]。COMRA (China Ocean Mineral Resources R&D Association=中国大洋鉱産資源研究開発協会)が運用する[2]。 しんかい6500よりも耐圧殻の内径は蛟竜の方が大きく、耐圧殻の材料はチタン合金で耐圧殻の径が大きくなるほど居住性が良くなるが、圧力には弱くなり、小さくなるほど圧力に強くなる[2]。日本は安全に対して厳しいルールがあり、耐圧殻の安全基準が日本では設計深度×1.5+300メートルという構造強度基準で、しんかい6500では10,050mの深さの水圧に耐えられる耐圧殻の設計となっている一方、中国では国際標準化機構(ISO)部会に対し、6,000メートルの深度については適用圧力を設計潜水深度の1.1?1.25倍でよいではないかと提案していて米国も設計潜水深度×1.25を適用圧力としている[2]。そのため、蛟竜の方が軽く、しかも大きな径でありながら深く潜れる。蛟竜は銀亜鉛電池を使用する[2]。後部にX翼を備えていて十字では一枚のダメージで機能が半減するが、エックス型では75%が維持される[2]。 2011年には潜水艇母艦「向陽紅09」の水深7千メートル級潜水のための改良が完成した[3]。 2011年7月21日の試験潜航時(5,000mへの挑戦)には水深4027メートルの潜航テストに成功した[4][5]。2012年6月15日に、ドラゴン級潜水艇「蛟竜号」は水深6,671mに到達し、6月24日にはマリアナ海溝で7,020mに到達した[6]。
概要
関連項目
1948年 - FNRS-2
1953年 - FNRS-3
1953年 - トリエステ号
1961年 - アルシメード
1964年 - トリエステ2号
1964年 - よみうり号
1966年 - アルビン号
1966年 - アルミノート
1968年 - ベン・フランクリン (PX-15)
1969年 - サイアナ
1970年 - しんかい
1981年 - しんかい2000
1984年 - ノティール
1987年 - ミール
1989年 - しんかい6500
2009年 - シーポール
2012年 - ディープシーチャレンジャー
潜水技術の年表
潜水艇
潜水球
出典^ ⇒中国の潜水艇、有人潜水深度の世界新記録に挑戦へ
^ a b c d e ⇒有人潜水船、掘削船に注力 中国の海洋開発技術
^ ⇒潜水艇母艦「向陽紅09」、水深7千メートル級潜水の改良が完成
^ ⇒中国の有人潜水艇が水深4000メートルに到達
^ ⇒“Test dive for deep-sea exploration successful”. CNTV. (2011年7月21日). ⇒http://english.cntv.cn/program/newshour/20110721/112539.shtml 2012年6月25日閲覧。
^ ⇒“中国潜水艇、7千メートル潜水に成功 マリアナ海溝で”. 人民網日本語版. ⇒http://j.people.com.cn/95952/7854583.html 2016年8月11日閲覧。
文献
⇒China's first deep manned submersible, JIAOLONG
⇒5000m Sea Trials Test of the Deep Manned Submersible "JIAOLONG"
⇒Key Technologies and Self Innovation of “JIAOLONG” Manned Submersible
On an appropriate design and test standard for spherical pressure hull in a deep manned submersible
典拠管理データベース: 国立図書館
チェコ