虹のかなた
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『虹のかなた』(にじのかなた)は、毎日放送(MBS)製作、TBS系列で放送された昼ドラマ。『ドラマ30』枠で2004年8月2日から10月1日にかけて、毎週月曜日から金曜日まで13:30から14:00にかけて放送された。主演榎本加奈子尾崎千瑛
概要

会社経営者の裕福な家庭で暮らす主人公の小川ちひろ(小学生)は、ミュージカルオズの魔法使い」を観劇し、女優になることを志す。しかし、中野勇の謀略により会社を倒産させ、ちひろの両親を死に追い込んだことで、遺されたちひろは貧しい暮らしを強いられることになる。さまざまな困難と出会いを乗り越え、大人になったちひろは中野に復讐を企む…。

キャッチコピーは「お前だけは、許さない」。オープニングテーマのイントロ部分でちひろによるコピーのセリフが流れるのと同時にタイトルが表示されている。一部放送話では何らかの都合でセリフが流れないことが有った。

作品は「夢」と「家族」をメインテーマとしたヒューマン・ファンタジーとしており、「人が生きてゆく為に必要なものとは何か?」を各登場人物を通して視聴者に投げかけた。しかしながら、クライマックスに向けてサスペンスと昼ドラマ特有のドロドロさが強まっていった。

主演の榎本加奈子を始め元アイドルとして活躍した女性タレント・女優や、小木茂光をはじめ名バイプレーヤーが数多く出演しており、当時のドラマ30作品としては豪華な配役となっている。

MBSのドラマ30作品では初めて「公式ガイドブック」と称するムック本宝島社より発売され、出演者や制作者のインタビューなどが掲載されている。2005年1月に3巻に分割したDVD-BOXと、全話収録のComplete BOXを発売している。

タイトルは1939年映画オズの魔法使』の主題歌「虹の彼方に」に因む。
キャスト

小川 ちひろ(おがわ ちひろ) - 成人:
榎本加奈子/少女期:尾崎千瑛(現・尾崎由香
ミュージカル「オズの魔法使い」を見て女優を志す。

小川 久美子(おがわ くみこ) - 斉藤慶子
ちひろの母、小川直之の妻。旧姓遠藤。直之と結婚後、社長夫人として何不自由無い生活をしていたが、直之が中野の策略に嵌ってからは辛い生活を強いられるが、心優しい性格でちひろの夢を叶えようと奮闘する。

小川 直之(おがわ なおゆき) - 冨家規政(現・冨家ノリマサ
「(株)オガワ」社長。ちひろの父。心優しい性格で、良き家庭人でもあるが、その性格が裏目に出て悲劇を招く。

中野 勇(なかの いさむ) - 小木茂光
小川家の運転手だったが、妬みから策略をめぐらせて直之を裏切り「(株)ナカノ」を設立し社長になる。

中野 健一(なかの けんいち) - 成人:松田悟志/子供:塩顕治
中野勇の息子。ちひろを妬み、いじめるようになる。

遠藤 隆(えんどう たかし) - 甲本雅裕
うどん店「けむりや」店主。久美子の弟。恐妻家。久美子、ちひろ母子を気にかけているが美由紀に頭が上がらず、辛い思いをさせてしまう。

遠藤 美由紀(えんどう みゆき) - 岩崎良美
隆の妻。独身時代の大昔にミス日本ではない、ただの田舎のミスコン「ミス巨峰」に選ばれた事を未だに自慢している。気が強くてヒステリー気味のキツい性格で隆を尻に敷き、久美子を薄給でこき使い、幼いちひろにも辛くあたる典型的な「鬼嫁」[注釈 1]

遠藤 奈緒子(えんどう なおこ) - 成人:岡元夕紀子/子供:水黒遥日
遠藤夫妻の娘。ちひろとは従姉妹同士だが美由紀ゆずりの意地の悪い顔と意地の悪い性格と全てが似ており、ちひろをいじめる。成人後は佳和と交際する。

唐沢 佳和(からさわ よしかず) - 涼平(現・小田井涼平
演出家志望の青年。後に奈緒子と交際する。

立野 繁造(たての しげぞう、しげ爺) - 藤村俊二
芸能界の裏面を知る某企業の会長職にある老人

水沢 晶(みずさわ あきら) - 伊藤かずえ
川嶋プロダクションの敏腕マネージャー。のちに独立して水沢オフィス社長。

名越 達昭(なごし たつあき) - 小林すすむ
「(株)オガワ」元部長。後に「(株)ナカノ」専務。

吉川 光子(よしかわ みつこ) - 松金よね子
「(株)オガワ」の誠実な社員。

桜庭専務(さくらば) - 岡本信人
「(株)オガワ」元専務。

秋庭 寿則(あきば) - 赤塚真人
久美子の内職先の工場長。好色家で、美人な久美子に下心を持つ。

唐沢 ゆき子(からさわ ゆきこ) - あき竹城
佳和の母。拘置所の看護婦。

松村 栄子(まつむら えいこ) - 角替和枝
久美子の内職仲間。

長瀬 満喜夫(ながせ まきお) - 石丸謙二郎
慶成病院の医師。

鳥羽刑事(とば) - 丸岡奨詞

山元刑事(やまもと) - ノッチデンジャラス

川嶋 五郎(かわしま ごろう) - 鶴田忍
川嶋プロダクション社長

熊沢部長(くまざわ) - 大高洋夫
川嶋プロダクション部長

油谷 平作(あぶらだに へいさく) - 中上雅巳
川嶋プロダクション社員。のちに水沢オフィス社員。

田代 茜(たしろ あかね) - 成人:浅井江理名/子供:小川真奈
クラブのママ。子供時代はビタースウィーツのメンバーでちひろの親友 

広川 真紀(ひろかわ まき) - 成人:本多彩子/子供:北村美緒
ベビーシッターで1児の母。子供時代はビタースウィーツのメンバーでちひろの親友

広川 まひろ(ひろかわ まひろ) - 工藤優
真紀の娘。

大原 静子(おおはら しずこ) - 稲田奈緒
往年の国民的女優

大原 麻利子(おおはら まりこ) - 石川みなみ
静子の娘。

滝山 里江(たきやま さとえ) - 伊佐山ひろ子
柴田の元愛人。

柴田 守[注釈 2](しばた) - 山本龍二

柴田 啓三(しばた けいぞう) - 品川徹
柴田の父。

ほか
ストーリー

以下38話分まで記述
第1部(少女時代の悲劇)【第14話・小川ちひろが腕を洗っていた公園】
川嶋プロ主催のオーディション最終選考会場へ向かうちひろは、嫉妬した遠藤奈緒子に通学路の河原で突き飛ばされてしまう。ちひろは泥まみれになった服や手足を公園の水道で洗い、オーディション会場へ向かった。【第17話・唐沢佳和と再会した小川ちひろ】
ちひろは、川嶋プロの送迎バスの車窓から「劇団ポプラ」の公演チラシを配る「指きりのお兄さん(唐沢)」を発見。水沢晶にバスをローソン脇に止めさせる。現在、ローソンは解体撤去されている。

小川家の悲劇から、ちひろがビタースウィーツでデビューするまで

小学4年生の小川ちひろは、環境機器メーカー「株式会社オガワ」の社長令嬢であった。社長の小川直之は、元運転手の中野勇から逆恨みされて新製品の特許を奪われて倒産に追い込まれてしまう。


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