虚構推理_Season2
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虚構推理

テレビアニメ版ロゴ
ジャンルミステリ[1]
小説
著者城平京
イラスト清原紘、片瀬茶柴
出版社講談社
レーベル講談社ノベルス
講談社文庫
講談社タイガ
刊行期間2011年5月11日 -
巻数既刊6巻(2023年2月現在)
漫画
原作・原案など城平京
作画片瀬茶柴
出版社講談社

その他の出版社
東立出版社

掲載誌少年マガジンR
月刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表号少年マガジンR:
2015年1号 - 2023年2号
月刊少年マガジン:
2020年1月号 -
発表期間2015年4月20日[2] -
巻数既刊21巻(2024年5月現在)
アニメ:虚構推理(第1期)
虚構推理 Season2(第2期)
原作城平京、片瀬茶柴
監督後藤圭二
シリーズ構成高木登
キャラクターデザイン本多孝敏(第1期)
松本健太郎(第2期)
音楽眞鍋昭大
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作第1期:虚構推理製作委員会
第2期:虚構推理2製作委員会
放送局第1期:テレビ朝日BS日テレほか
第2期:TOKYO MX・BS日テレほか
放送期間第1期:2020年1月12日 - 3月29日
第2期:2023年1月9日 - 3月27日
話数第1期:全12話
第2期:全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『虚構推理』(きょこうすいり)は、城平京による日本小説。2011年より講談社から刊行されている。第12回本格ミステリ大賞で小説部門を受賞[3]。2012年版本格ミステリ・ベスト10で4位に選出された[4]。2023年5月時点で累計部数は500万部を突破している[5]

怪異たちの知恵を司る神となった少女と不死身の男性の2人を中心に繰り広げられるミステリである[6]

2015年以降、講談社の漫画雑誌少年マガジンR』でのコミカライズブレインズ・ベース制作によるアニメ化などのメディアミックスが行われている。
あらすじ
虚構推理 鋼人七瀬

本シリーズの主人公・岩永琴子は、恋人の桜川九郎と怪異絡みのトラブルを解決する日々を送っていた。

ある日、琴子のもとに、怪異から相談が持ち込まれる。それは、真倉坂市という地方都市で「鋼人七瀬」と呼ばれる怪異が暴れているので対処してほしい、というものだった。琴子は真倉坂市に赴き、現地で出会ったかつての九郎の恋人弓原紗季という警官に協力を要請する。

同じころ九郎は、突如消息を絶った従姉の六花を探す途中、真倉坂市に立ち寄り、そこで鋼人七瀬と遭遇する。九郎は鋼人七瀬と戦うが、鋼人七瀬を退治することはできなかった。その現場を目撃した琴子と紗季は九郎と合流し、3人で鋼人七瀬を退治する策を練り始める。

一方、鋼人七瀬は力を増していき、紗季が勤務する警察署の刑事を殺害するに至る。インターネット上には鋼人七瀬のまとめサイトがあり、殺人事件を受けて書き込みが多数寄せられていた。琴子は、六花がこのサイトを管理しており、サイトの閲覧者の想像力を膨らませることで鋼人七瀬を実体化させたのだと気づく。そして、4つの「虚構の推理」をまとめサイトで披露し、「鋼人七瀬は実在しない」と閲覧者に思わせることで鋼人七瀬を消滅に導く。
登場人物

声の項はテレビアニメ版における声優
岩永 琴子(いわなが ことこ)
声 - 鬼頭明里[7][8]本シリーズの主人公。作中世界の名家・岩永家の令嬢で、大学生。一人称は「私」。人間だが、11歳のときに怪異たちの知恵の神になるという契約を交わしており、それ以来、社会の秩序を守るため怪異に関するトラブルの解決に尽力している。怪異が関係している事件・事故を人間社会において受け入れられる表向きの答えの必要性や、また人智を超えた価値観である怪異に真相を詳らかにすることが必ずしも的確ではないことから詭弁や架空のストーリーの構築に長けている。可愛らしい容姿の美少女だが[9]、小柄で、作中ではしばしば中学生に間違われる。また、怪異たちの知恵の神になることと引き換えに片目と片足を失っており、右目には義眼、左足には義足をはめている。外出時には赤色のステッキをついて歩く。風貌はお嬢様然としているが、しばしばその風貌にそぐわない言動を見せる。特に下ネタを言うことが多く[10]、この点については複数の作中人物から「品がない」「たちが悪い」[注 1]と指摘されている。
桜川 九郎(さくらがわ くろう)
声 - 宮野真守[7][8]本山かおり(少年)[12]琴子と同じ大学に通う大学院生。琴子の彼氏。一人称は「僕」。人間だが、幼いころに祖母(声 - 大南悠[12])から人魚くだんの肉を食べさせられた影響で、不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。欠損部位は即座に完全に修復する。ただし、未来を決定する能力を使う際はその都度死ぬ必要がある。好きな女性のタイプは従姉の六花であり、六花と似ている紗季と長期にわたって交際していたが、婚前旅行先で発生したトラブルが遠因となり別れる。その後、琴子から告白され、琴子が高校3年のときに恋人として正式に付き合うようになり[13]、現在に至る。琴子のことをぞんざいに扱うが、彼なりに琴子の身を案じており、特に六花の魔の手が琴子に及ばないよう苦心している。
弓原 紗季(ゆみはら さき)
声 - 福圓美里[14]真倉坂市の警察署の交通課に勤める女性警官で、階級は巡査。琴子が通う大学のOGであり、九郎の元彼女。九郎とは結婚も視野に入れていたが、婚前旅行先で発生したトラブルが原因で九郎の体質を知り、恐怖から彼との別れを選ぶ。真倉坂市で鋼人七瀬と遭遇したところを琴子に救われ、琴子や九郎と協力して鋼人七瀬への対処に当たる。九郎と別れた後も彼のことを引きずっており、琴子とはいがみ合うこともあったが、鋼人七瀬消滅後、九郎のことを吹っ切る。
桜川 六花(さくらがわ りっか)
声 - 佐古真弓[12][8]前田玲奈(少女)[12]九郎の従姉。人間だが、従弟の九郎と同じく不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。琴子も通院していた病院に裏取引による長期の検査入院をしていたが院長の退任により退院させられ、岩永家に居候後、一時失踪していた。「岩永琴子の逆襲と敗北」[注 2]後に再び岩永家に居候していたが[15]、その後「かくてあらかじめ失われ……」では九郎と同じマンションの違う階に住んでいる[16]。人間の想像力が怪異を生み出す力を持つことに注目しており、そのことを利用して、自身の身体を普通に戻せる怪異を生み出そうと企んでいる。自身の能力で状況を絶えず操作しており、生活費もそれを利用してギャンブル等で稼いでいる模様[17]
寺田 徳之助(てらだ とくのすけ)
声 - 浜田賢二[18]真倉坂警察署の刑事課に勤務する刑事で、階級は巡査部長。紗季に好意を寄せる。鋼人七瀬の事件を追っている最中に鋼人七瀬に出くわし、七瀬かりんと同じく鉄骨で顔を潰され死亡する。
登場用語
鋼人七瀬(こうじんななせ)
『虚構推理 鋼人七瀬』に登場した怪異。真倉坂市で事故死したアイドル・七瀬かりん(声 -
上坂すみれ[14])の姿をしているが、顔は黒く塗り潰されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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