虚像の道化師 ガリレオ7
著者東野圭吾
発行日2012年8月10日
発行元文藝春秋
ジャンルミステリ、推理小説
国 日本
言語日本語
形態四六判並製カバー装
ページ数280
前作真夏の方程式
次作禁断の魔術 ガリレオ8
公式サイトbooks.bunshun.jp
コード.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-16-381570-1
ISBN 978-4-16-790311-4(文庫判)
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『虚像の道化師 ガリレオ7』(きょぞうのどうけし ガリレオセブン)は、東野圭吾の連作推理小説である。2012年8月10日に文藝春秋から単行本が刊行された。ガリレオシリーズ第7弾、短編集としては4作目となる。
2013年にテレビドラマ『ガリレオ』第2シリーズで、映像化された。
2015年3月10日に、単行本『禁断の魔術 ガリレオ8』の「透視す」「曲球る」「念波る」の3作も合わせて7作品収録再編集し、文春文庫版オリジナルとして文藝春秋から発刊された[1][2]。 ネタの枯渇から著者は『ガリレオの苦悩』でシリーズの短編は終わりと考えていたが、「相手に触れずに転落死させる方法」のアイデアが浮かび上がり、そのトリックを描きたいという想いから収録作となる短編「幻惑す」を執筆し、以降の短編は単行本化のため苦心して浮かんだアイデアを実現させたという背景があり、次作『禁断の魔術 ガリレオ8』の構想が出るまでシリーズ短編のラストとしてふさわしいと考えていたという。また執筆中に湯川と草薙が探偵役としての役割を持った初登場時から16年で人間として育ったことを実感し、アイデアさえ固まれば2人が勝手に動いてくれるため執筆に殆ど苦労しなかったと語っている[3][4]。内容は前作まで5編収録されていた短編集とは異なり収録作は4編となっている他、一時内海が引き継いでいた湯川に協力を仰ぐ立場を草薙が再び担う場面も見られた。 2012年8月23日に発表された8月27日付のオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門で、4万5000部の売上により首位となった。著者作の首位獲得は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』以来5か月ぶり、ガリレオシリーズでは『聖女の救済』以来3年9か月ぶりとなる[5]。湯川学、草薙俊平、内海薫、間宮についてはガリレオシリーズ#登場人物参照 週刊誌の取材を受けていた宗教法人「クアイの会」の本部のビルで、第五部長の役職の男が五階の窓から転落死した。一見すると教祖の連崎至光に資金の横領を問い詰められた第五部長が自ら飛び降りたように見えた事件だったが、連崎はそれは自分が念を送ったことが原因だと主張し、警察に出頭してきた。草薙は連崎の対応に困った所轄の依頼で事件を担当するが、週刊誌が「クアイの会」とグルになっていた可能性は無く、草薙から話を聞いた湯川も「物理学とは関係なさそうだ」と取り合わず、事件は自殺として片づけられることに決まりかける。草薙が次第に釈然としない思いを抱える一方で、「クアイの会」は週刊誌の記事で高い注目を浴びていった。その影響力によって自分達の周りに波風が立ち、その状況を見過ごせなくなった湯川と草薙は再び事件に着手、湯川は連崎と対峙することで念の全容の解明に乗り出していく。
概要
各章あらすじ
第一章・幻惑す(まどわす)
連崎 至光(れんざき しこう)
宗教法人「クアイの会」の教祖。「クアイの会」は5年前に発足、その前は気功の研究の末に整体師から気功師に転身し、外気功診療を行い全国の評判を集めていた。本名は石本一雄だが、本人曰くその名は捨てたとのこと(“連崎至光”は聖人から授かった名前だという)。魂の浄化を目的に救いを求める人に念を送り、これを「送念」と呼んでいる。本部で実行する際は「浄めの間」と呼ばれる部屋で窓を開けて行う。
里山 奈美
「クアイの会」を取材した「週刊トライ」の女性記者。ボーイッシュな容貌で推定30歳前後。最初は「クアイの会」のインチキを暴く魂胆でカメラマンの田中を伴い取材をしていたが、連崎が念を送って中上が飛び降りる場面を目撃してからは連崎の力を本気で信じ、傾倒するようになる。
藤岡
草薙と共に「クアイの会」の事件を担当する所轄の刑事。人の良さそうな小男。「クアイの会」での事件が自殺と結論付けられる中、「クアイの会」信者からの密告で事件に疑念を抱き、草薙に相談する。
中上 正和