蘇える金狼
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著者
大藪春彦
イラスト大塚清六装幀
発行日1964年1月15日(野望篇)
1964年7月30日(完結篇)
発行元アサヒ芸能出版
ジャンルハードボイルド
日本
言語日本語2段組
形態新書判スピンあり
前作野獣都市
次作諜報局破壊班員

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『蘇える金狼』(よみがえるきんろう)は、大藪春彦1964年に発表したハードボイルド小説

1962年から1964年にかけて、「アサヒ芸能」に連載され、1964年に同社から単行本が「野望篇」、「完結篇」の二分冊で刊行。のちに角川書店などからも出版され、現在は電子書籍化されている。また、映像作品も多数制作されている。
小説
あらすじ

株式会社東和油脂に勤める29歳のサラリーマン、朝倉哲也は上司や同僚からの信頼が厚い、真面目で実直な社員である。しかし、彼にはある計画があった。夜ごとにボクシングジムに通い肉体を鍛える彼は、トンネル会社などを利用して私腹を肥やし会社を食い物にする重役たちの姿を垣間見る。自分もその一人になる野望を抱いた朝倉は、2年の準備期間をかけて作戦を練り、計画を実行した…。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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登場人物
朝倉哲也
東和油脂経理部に勤める会社員。しかし、胸のうちには野望を秘めていた。
清水
東和油脂社長。
小泉
同経理部長。トンネル会社を利用して金をかき集めている。
金子
同経理部次長。
永井京子
小泉の情婦。
磯川
市会議員。裏の顔は麻薬取引を手がける男。
鈴本光明
東亜経済研究所所長。東和油脂乗っ取りを企む。
桜井由紀夫
東和油脂に恐喝を働く青年。美男子。
石井
東和油脂お抱えの興信所・・・中央秘密興信所所長。
私立探偵だが、ダーティーな仕事も行う。
出版履歴

刊行本は二分冊構成。

1962年11月4日から1964年5月31日まで、「週刊アサヒ芸能」に81回連載。挿絵は大塚清六

1964年、アサヒ芸能出版社より「蘇える金狼 野望篇」「同 完結篇」刊行。

1966年 - 大藪春彦ホット・ノベル・シリーズ14&15

1974年 - 角川文庫

1986年 - 徳間文庫

1993年 - トクマ・ノベルズ

1995年 - ケイブンシャ文庫

映画

ポータル 映画
プロジェクト 映画

1979年

蘇える金狼
Resurrection of Golden Wolf
監督
村川透
脚本永原秀一
原作大藪春彦
製作黒澤満
柴垣達郎
伊藤亮爾
製作総指揮角川春樹
出演者松田優作
風吹ジュン
千葉真一
音楽ケーシー・D・ランキン
主題歌前野曜子
『蘇える金狼のテーマ』
撮影仙元誠三
編集鈴木晄
製作会社角川春樹事務所
配給東映洋画[1]
公開 1979年8月25日
上映時間131分
製作国 日本
言語日本語
配給収入10億4200万円[2]
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1979年8月25日に封切り公開された日本映画主演松田優作監督村川透。フジカラー・ビスタサイズ。131分。製作角川春樹事務所配給東映洋画、興行:東宝日本劇場系)。地方では『金田一耕助の冒険』と2本立てで公開[3]
ストーリー

夜明けの街中で、1億円強奪殺人事件が発生する。犯人の朝倉哲也は、資本金15億円を擁する東和油脂の経理部に所属し、表向きには夜間大学卒・補欠入社の風采のあがらない社員を装っていたが、銃の扱いに長け、ボクシングジムで鍛練を重ねる裏の顔を持ち、ひそかに東和油脂の乗っ取りを企てていた。

朝倉は東和油脂の内部事情を入手するため、経理部部長・小泉の愛人である京子に接近し、麻薬とセックスで籠絡する。さらに奪った1億円を一旦安全なヘロインに換えるため、麻薬の元締めである市会議員の磯川と接触。朝倉は、自身の素性を疑う磯川が差し向けた刺客たちを難なく始末し、末端価格1億円分のヘロインを手に入れた。

ある朝、何食わぬ顔で出勤した朝倉は、桜井という男が東和油脂役員たちの横領を証明する裏帳簿や経理次長・金子の不倫をネタに、5000万円のゆすりを仕掛けている事実をつかむ。桜井は背後に自身の伯父で政財界のフィクサー・鈴本が控えていることをちらつかせていた。役員たちは探偵の石井率いる興信所を使って証拠の強奪をはかるが失敗。一方、京子から情報を得た朝倉は、桜井と石井の対決に乗じ、東和油脂が桜井へ渡した内金の2500万円を強奪した。内金を東和油脂に奪い返されたと思い込んだ桜井は、要求金を2億円につり上げる。だが桜井が鈴本の事業と直接関係ないことを調べあげた東和油脂社長・清水らは、石井に命じて桜井と愛人の雪子を始末させた。

ところが石井は東和油脂を裏切り、清水を恐喝して1億円を要求。この話を盗み聞きした朝倉は、社外からボクシングジムのトレーナーを装って自身の上司・金子に電話をかけることで、役員たちに自らの裏の顔を示唆する。保身をはかる清水は朝倉を社長室に呼んで、「会社のために石井一味を始末してくれれば重役に昇進させる」と唆し、拳銃を手渡す。約束通り石井一味を始末した朝倉だったが、清水の別荘へ向かう途中で金子に消されかける。朝倉は金子を痛めつけ、役員たちの集まる清水の別荘に乗り込み、「検察庁に真相をバラす」と脅して東和油脂の株券・200万株(時価8億円相当)をせしめる。さらに、清水の末娘・絵里子と婚約する。その折、京子は朝倉の正体を知る。

そんな中、鈴本が朝倉に接触し、死んだ甥・桜井の復讐のために東和油脂を乗っ取るべく、朝倉の200万株を時価の3倍・24億円で買うと迫ってきた。勝ち目がないと踏んだ朝倉は渋々ながらオファーを承諾。会社乗っ取りの野望がついえた朝倉は、小泉にヘロイン1.3キログラムを1億3000万円で売り渡して資金を作り、京子との海外逃亡を計画する。

朝倉に利用されつづけたことに絶望した京子は、朝倉が逃亡を切り出すために会いに来た日、彼の真意を知らぬまま、朝倉の腹にナイフを突き刺す。とっさに首を絞められた京子は、朝倉の胸の中で息絶えた。致命傷によろめきつつも、ひとりで国際便の旅客機に搭乗した朝倉は、乗務員に支離滅裂な言葉を口走りながら静かに力尽きた。
キャスト

朝倉哲也 -
松田優作


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