藤田菜七子
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藤田菜七子
東京7Rパドック(2024年2月18日)
基本情報
国籍 日本
出身地茨城県北相馬郡守谷町
(現:守谷市[1]
生年月日 (1997-08-09) 1997年8月9日(26歳)
身長157.4 cm[2]
体重45.6 kg[2]
血液型A型[2]
騎手情報
所属団体日本中央競馬会(JRA)
所属厩舎根本康広美浦
初免許年2016年
免許区分平地・障害(2020年まで)[3][4]
重賞勝利2勝(中央1勝、地方1勝)
通算勝利3430戦152勝(地方)
263戦24勝(中央)
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藤田 菜七子(ふじた ななこ、1997年8月9日 - )は、日本中央競馬会(JRA)所属の騎手根本康広厩舎美浦トレーニングセンター)所属。マネジメント先はホリプロ

16年ぶりに誕生したJRA生え抜きの女性騎手として注目を集め[5]2018年にJRA女性最多勝利記録を樹立[6]。翌2019年には女性騎手としては史上2人目、平地では女性騎手初となるJRA重賞制覇を果たした[注 1][7]
来歴・人物

競馬とは関係のない家庭で生まれ[8]、藤田が小学校6年生の時にテレビ中継で競馬を見て騎手を志す[9]。美浦トレーニングセンターの乗馬苑に通っていたほか[10]、小・中学校では空手剣道を習い、どちらも有段者となっている[11]守谷市立けやき台中学校を卒業後[12]、2013年に競馬学校第32期生として入学[13]。卒業後の2016年に騎手免許を取得してデビュー、JRA所属の女性騎手としては西原玲奈以来となった[14]

所属する根本康広厩舎は藤田の他にも丸山元気野中悠太郎の両騎手も所属しており、藤田の所属時点で1厩舎に3人の騎手が所属するという、フリー騎手の多くなった21世紀では極めて珍しい状況となった[15](競馬学校開設以降では、1厩舎の所属騎手数は多くても2人までの所属が慣例であった)。その後、根本厩舎には2024年デビューの長浜鴻緒が所属した事で、同時期に4人が所属する大所帯となり、長浜の加入で藤田は姉弟子の立場となった。

目標とする騎手として、藤田と同じく女性騎手であるリサ・オールプレス(ニュージーランド)の名前を挙げている[9][16]
騎手デビュー後
2016年

増沢由貴子(デビュー時の姓は牧原)が2013年に引退して以降、JRA所属の女性騎手は不在であったが、藤田のデビューで3年ぶりにJRA所属の女性騎手が復活した。

藤田はJRAの新人騎手としては珍しく、デビューがJRAの競馬場ではなく地方競馬川崎競馬場(南関東)となり、同期の他のJRA新人騎手よりも早い実戦での騎乗となった。JRAでは久々の女性騎手となったこともあり、デビュー前より藤田の名前は各種メディアで取り上げられ、またデビュー当日の川崎競馬場では取材制限の実施を表明するほど、話題性の高い状況となった[17][18]

3月3日、川崎競馬第1競走でコンバットダイヤ(浦和)で初騎乗、2番人気に支持されるものの8着に終わった[19]。その日は6鞍に騎乗し、第5競走で騎乗したミスターナインワン(浦和)の2着が最高であったが第1競走以外は掲示板に入るなど健闘した[20]。JRA初騎乗は中山競馬第2競走で所属厩舎のネイチャーポイント[20]で、3番人気に推され、勝ち馬から3/4馬身差の2着となる。女性騎手の初騎乗としては牧原の4着を上回る記録となった[20]。3月20日の中山競馬第11競走スプリングステークスでモウカッテルに重賞競走初騎乗し、9着となる[21][22]。デビューから14日目での重賞競走初騎乗となり、細江純子のデビュー142日目での重賞初騎乗記録を更新した[21]

3月24日、浦和競馬第3競走でアスキーコードに騎乗し、36戦目(中央22、地方14)で初勝利を挙げた[23]。続く第6競走でも2勝目を挙げた[24]。1日に2勝はJRA所属の女性騎手として史上初の快挙となった[25]4月10日福島競馬第9競走でサニーデイズに騎乗し中央競馬での初勝利を挙げた[26]。牧原が2004年6月20日に勝利して以来、約12年ぶりの女性騎手による中央競馬での勝利にあたる。

5月15日、新潟競馬第12競走の飛竜特別(直線1,000m)でピュアリーソリッドに騎乗してJRA3勝目を挙げ[27]、牧原以来14年ぶりとなる特別競走勝利、また、女性騎手初となる直線競走での勝利を挙げた[28]

8月6日、8月19日にイギリスサンダウンパーク競馬場で実施される「レディースワールドチャンピオンシップ」第13戦に出場することが発表された[29]。JRA所属の女性騎手としては1999年の細江以来の参戦となる[30]。ところがレース前に落馬し放馬、競走除外となった[31]。しかしその救済措置としてアラブ首長国連邦アブダビ競馬場で行われた「レディースワールドチャンピオンシップ」第15戦にも招待され15頭中7着となった[32]

藤田は2016年の競馬界を盛り上げたことが高く評価され、師匠の根本などとともに、その枠を超えて話題を提供した競馬関係者に与えられる特別表彰の対象となり、12月21日に品川プリンスホテルで開催された有馬記念フェスティバルの席上において実施した記念品贈呈式に出席した[33][34]

2016年の中央競馬での勝利数は6勝であった[35]
2017年

1月21日、マカオタイパ競馬場で開催される「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」に、JRA代表として武豊とともに招待され参加。藤田は香港を拠点に騎乗するオリビエ・ドゥルーズとチームを組み、対象4レースに騎乗し6チーム中5位となった。また、同日に行われたマカオスプリントトロフィー(マカオG3 芝1,200m)で海外重賞初騎乗を果たした(9頭中9着)[36]

2月25日、小倉競馬第8競走でリルティングインクに騎乗して2017年シーズン初勝利する[37]

10月21日、新潟競馬第11競走の飛翼特別でベルモントラハイナに騎乗して勝利し、JRA年間12勝目。1997年に牧原由貴子が記録した11勝を抜き、JRA女性騎手の年間最多勝利記録を更新した[38]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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