藤田 宙靖[1](ふじた ときやす、1940年(昭和15年)4月6日 - )は、日本の法学者。元最高裁判所判事(2002年9月30日 - 2010年4月5日)。東北大学名誉教授、日本学士院会員。皇室会議議員。専門は行政法。法学博士(東京大学、1981年)。国立大学独立行政法人化の議論を深めた人物。東京都出身。
略歴
学歴
1959年 - 東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業
1963年 - 東京大学法学部卒業
職歴
1963年 - 東京大学法学部助手(学士助手)
1966年 - 東北大学法学部助教授
1977年 - 東北大学法学部教授
1994年 - 東北大学法学部長(1996年まで)
2001年 - 東北大学大学院法学研究科教授
2002年 - 東北大学名誉教授
2002年 - 最高裁判所判事
2010年4月5日 最高裁判所判事定年退官
学外における役職
1996年 行政改革会議委員(1998年まで)
2000年 国地方係争処理委員会委員
2001年 国土審議会委員
2001年 情報公開審査会
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "藤田宙靖"
父親の藤田一郎(旧姓・藪原、前名・榮)は、藤田組(現フジタ)社長藤田一郎の養子で[1]、藤田組副社長や日本社会党衆議院議員をつとめた。
人柄
好きな言葉[2]
「己を知り、己を信ず」
印象に残った本
高島俊男『漢字と日本人』、金谷武洋『日本語に主語はいらない』、ヘレン・ミアーズ
『アメリカの鏡・日本』、ロバート・S・マクナマラ『マクナマラ回顧録』、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』。ピアノ(小学一年生から高校二年生まで)、本多流弓術(大学生時代)、観世流謡曲・仕舞(助教授時代から教授時代前期まで)、スキー(高校以来現在まで)、水泳。
受賞・栄典
1993年 日本不動産学会著作賞(『西ドイツの土地法と日本の土地法』)
2011年 旭日大綬章[3]
著作
単著
『公権力の行使と私的権利主張:オットー・ベール「法治国」の立場とドイツ行政法学』(有斐閣、1978年)
『西ドイツの土地法と日本の土地法』(創文社 、1988年)
『行政法学の思考形式(増補版)』(木鐸社、2002年)
『行政法の基礎理論(上・下巻)』(有斐閣、2005年)
『行政組織法』(有斐閣、2005年)
『現代法律学講座 行政法1総論(第4版改訂)』(青林書院、2005年)
『最高裁回想録 学者判事の七年半』(有斐閣、2012年)
『行政法入門(第7版)』(有斐閣、2016年)
『新版 行政法総論』(青林書院、2020年)
編著
『憲法と行政法 小嶋和司博士東北大学退職記念』(良書普及会、1987年)
『憲法論集 樋口陽一先生古稀記念巻』(創文社 、2004年)
脚注[脚注の使い方]^ a b 『大衆人事録 第14版 近畿・中国・四国・九州篇』広島34頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年9月13日閲覧。
^ 以下この節は、最高裁判所の裁判官・藤田宙靖(裁判所のサイト)を参照。