藤原 経子(ふじわら の けいし / つねこ、生没年不詳)は、平安時代末期の女官。父は中納言・藤原家成。兄弟に藤原隆季・成親がおり、成親は同母兄と見られている。左大臣・大炊御門経宗の猶子。
平重盛の正室となり、清経・有盛・師盛・忠房を産む。仁安元年(1166年)、叙爵。同年10月、憲仁親王の立太子にあたり、乳母に選ばれた。仁安3年(1168年)、高倉天皇即位により、従五位上・典侍となる。嘉応元年(1169年)11月の八十嶋祭では、勅使役を務めた。夫・重盛の官位から、大納言典侍、大納言三位と呼ばれた(ただし、従三位に叙された時期は不明)。承安元年(1171年)以降の記録は見られないが、重盛没後も存命であり、その後出家したものと推測される[1]。
関連作品
テレビドラマ
『義経』(2005年、NHK大河ドラマ、演:森口瑤子)
『平清盛』(2012年 、NHK大河ドラマ、演: 高橋愛)
アニメーション
『平家物語』(2021年/FOD, 2022年/フジテレビ、声: 本名陽子)
脚注^ 高橋昌明『平家の群像』p57
関連項目
平家物語