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薬疹(やくしん)とは薬剤及びその代謝産物が原因となって起こる皮膚粘膜反応のこと。 機序としては用量非依存性のアレルギー性のものと用量依存性の中毒性のものに分けられる。アレルギー性のものにはI型、III型、IV型の物がある。中毒性のものも薬剤自体の副作用によるものも多いが、他に相互作用や個体の性質によるものも多いため、一概にメカニズムを語ることは難しい。 薬剤使用中に発疹を認めることは多い。鑑別が必要な疾患として急性ウイルス性発疹症などがある。 抗生物質、消炎鎮痛薬 鑑別としてあがるのはまずは急性ウイルス性発疹症でありEBウイルス、サイトメガロウイルス、HHV-6などが多い。抗体価 確定診断としては薬物の投与により発症し、中止により軽快することで疑い、パッチテスト陽性、リンパ球刺激試験陽性、誘発試験陽性で確実となる。とはいえ、これらの検査は信頼度が低かったり、アナフィラキシー型などでは行いにくいのが実情である。重症度もコンセンサスを得られている分類はないが皮疹に比べて粘膜症状が強いものは要注意であり間質性肺炎の有無(画像診断、血中KL6値など)、白血球の低下は指標になると言われている。 重症型に移行した場合は死にも至るので治療は始めなければならない。治療としてはまずは原因と思われる薬剤(思い切って全部)の投与を中止する。アナフィラキシーショック型(例えばTEN)には気道確保、副腎ステロイドやアドレナリン投与、輸液といった全身管理が必要となる。発疹に対しては症状に応じて副腎ステロイドや抗ヒスタミン薬の内服を行う。最近、原因薬内服開始数ヵ月後に遅発性に発症し、肝・腎など多臓器症状を伴う重症薬疹、過敏症候群が注目されている。HHV-6の再活性化の関与が報告されており、皮疹発症2-3週後に抗体価の急上昇を認める、ステロイドが奏功するが、急激な減量・中止は好ましくない。
薬疹の機序
薬疹の法則
全ての薬剤は薬疹をおこしうる。
同一薬剤でも様々な発疹型をみる。
臨床型は固定されたものではなく、原因薬の中止にためらっていると急速に重症型に移行しうる。
薬疹の鑑別
薬疹の特徴
薬疹の鑑別疾患
薬疹の診断
薬疹の治療
関連項目
スティーブンス・ジョンソン症候群
中毒性表皮壊死症
薬剤性過敏症症候群
皮膚科学
アレルギー
外部リンク
表
話
編
歴
過敏症と自己免疫疾患
I型(英語版)/アレルギー/アトピー
(IgE)
外来
アトピー性湿疹
アレルギー性蕁麻疹
花粉症
アレルギー性喘息
アナフィラキシー
食物アレルギー
牛乳
卵
ピーナッツ(英語版)
木の実(英語版)
海産食品(英語版)
大豆(英語版)
小麦
ペニシリン(英語版)
自己免疫
好酸球性食道炎
II型(英語版)/ADCC
(IgM・IgG)
外来
新生児溶血性疾患(英語版)
自己免疫
細胞毒性
自己免疫性溶血性貧血
免疫性血小板減少性紫斑病
水疱性類天疱瘡
尋常性天疱瘡
リウマチ熱
グッドパスチャー症候群
ギラン・バレー症候群
"V型"/受容体
グレーブス病
重症筋無力症
悪性貧血
III型(英語版)
(免疫複合体(英語版))
外来
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病
過敏性血管炎(英語版)
反応性関節炎(英語版)
農夫肺(英語版)
連鎖球菌感染後糸球体腎炎(英語版)
血清病
アルサス反応
自己免疫
全身性エリテマトーデス
亜急性細菌性心内膜炎(英語版)
関節リウマチ
IV型(英語版)/細胞性
(T細胞)
外来
アレルギー性接触皮膚炎(英語版)
マントー反応(英語版)