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ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。
ツタという言葉は、ツタ属(Parthenocissus)の植物を総じて称することもある。なお、英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方は、ウコギ科キヅタ属の植物を指すことが多い。 葉は掌状に浅く裂けるか、完全に分かれて複葉になり、落葉性。まきひげの先端が吸盤になって、基盤に付着する。無理やり抜いた場合はポツポツと吸盤だけが残る。5枚の緑色の花弁を持つ小さな花をつける。 ツタの実 ツタ属植物は、アジアから北アメリカに15種が自生し、日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた[1]。建物の外壁を覆わせ、装飾として利用される。 また、日本では古来から樹液をアマヅラと呼ばれる甘味料として利用していた。ナツヅタの名は、ウコギ科キヅタをフユヅタと呼んだため、その対比で呼ばれた。 晩秋に紅葉するツタの葉 ツタに覆われる農試公園ツインキャップ ツタが絡まる校舎 立教大学池袋キャンパス本館 蔦紋(つたもん)は、ツタの葉・茎・花を図案化した日本の家紋の一種である。 家紋としての初見は不明であるが、江戸時代に松平氏が用い、8代将軍である徳川吉宗が用いたことから広まったとも言われる。現在は十大家紋に数えられるほどに使用家が多い。 『見聞諸家紋』には、椎名氏(蔦)、富田氏(蔓蔦)、高安氏(竹笹輪に蔦)が載せられている。 他に『寛政重修諸家譜』には、津藩藤堂氏が「藤堂蔦」、本荘藩六郷氏、西尾藩(大給)、小島藩(滝脇)、棚倉藩(松井)ら各、松平氏が「蔦」で載せられている。[2][3] また、ほかの樹木や建物などに着生する習性から付き従うことに転じて、女紋として用いられることがあった。蔦が絡んで茂るさまが馴染み客と一生、離れないことにかけて芸妓や娼婦などが用いたといわれる[2][3]。 .mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}中陰松皮菱に鬼蔦(ちゅうかげまつかわびしにおにつた) 丸に蔦紋 [ヘルプ]
目次
1 特徴
2 家紋
3 脚注
4 関連項目
特徴
(札幌市西区)
家紋
脚注
^ ⇒ツタ - 岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 植物生態研究室
^ a b 高澤等著『家紋の事典』東京堂出版、2008年
^ a b 新人物往来社編『索引で自由に探せる 家紋大図鑑』新人物往来社、1999年
関連項目
アイビー・リーグ - アメリカ東部の名門私立大学8校グループ。一説によると、ツタが絡まるほど伝統のある校舎をもつことより命名されたとされている。但し、このアイビーとはキヅタのことである。
阪神甲子園球場 - 外壁を覆っており、球場のシンボルである。
立教大学池袋キャンパス
リグレー・フィールド - 外野フェンスのツタ植生が有名
宮崎市生目の杜運動公園野球場(アイビースタジアム)
壁
塀
緑のカーテン
フルーロン - ツタに似た植物を模した印刷記号
更新日時:2019年9月6日(金)04:48
取得日時:2019/09/23 15:43
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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