蒼天航路
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蒼天航路
ジャンル
歴史フィクション、軍事・政治
三国時代中国史)、青年漫画
漫画
原作・原案など李學仁
作画王欣太
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表号1994年47号 - 2005年50号
発表期間1994年10月27日 - 2005年11月10日
巻数単行本 全36巻
文庫版 全18巻
極厚版 全12巻
話数全409話
アニメ
原作李學仁、王欣太
総監督芦田豊雄
監督冨永恒雄
シリーズ構成高屋敷英夫
キャラクターデザインチームいんどり小屋

加野晃

林祐一郎

Cindy H Yamauchi

吉田大輔

梅原隆弘

まつしたあきこ

音楽村井秀清
アニメーション制作マッドハウス
製作日本テレビバップ
D.N.ドリームパートナーズ
放送局日本テレビ(放送局参照)
放送期間2009年4月7日 - 9月29日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『蒼天航路』(そうてんこうろ、英名表記:Beyond the Heavens)は、李學仁(原作・原案)、王欣太(作画)による日本漫画1994年10月から2005年11月まで『モーニング』で連載された。
概要

中国後漢末期から三国時代の英雄曹操を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に据え、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作である。

キャッチコピーは「衝撃のネオ三国志」。三国志の正史と『三国志演義』のエピソードへの独自のアレンジと、臨場感溢れる豪快な迫力や作者が「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と語る[1] という緻密なキャラクター描写が特長。

王欣太が当時の編集長に「ブロードウェイミュージカルのように三国志を描いてみないか?」と言われたことをきっかけに連載が決まった[1]。王欣太は連載前は『中国仁侠伝』を愛読し[2]、古代中国に親しんでいながらも、三国志の知識は全く無く、曹操や劉備の名前も知らず、孔明に聞き覚えがある程度だった[3]

連載依頼の後、吉川英治の『三国志』を読むも、冒頭の段階で嫌気が差して読むのを止めた[4]。そして正史も読むも、著者の修飾が当たり前のように入っていることに違和感を覚え、「修飾が許されるならもっと面白く描くべき」という考えに至った。そのため、正史・演義はもとより、数多くの資料の綿密な考証をもとに、史実を主軸にストーリーを進めながら、作者曰く「史実の横を突っ込む」という想像を大いに盛り込んでの独自のアレンジがされている[5]

連載当初は、原作・李學仁、漫画・王欣太の分業により進行した。1998年9月に李學仁が死去して以降は、王欣太一人によって執筆された(クレジットは“原案”・李學仁に変わっている)。原作者の死去による作風の変化が語られることが多いが、第一話から既にほぼ原作原稿と離れた内容であり、王欣太は「原作とのスタンスは当初からフリーにしてもらった」「(外的要因で)影響が如実に出ていることといえば、編集者の交代」と語り、『三国志演義』では悪役とされていた曹操を主人公としたのはもっぱら李學仁の功績であると述べている[1]

1998年度第22回講談社漫画賞一般部門を受賞した。その後、王欣太自身の完全監修により製作された『画伝蒼天航路』が造本装幀コンクールにて入賞した。2017年2月時点で累計発行部数は1800万部を記録している[6]

2009年4月から9月まで日本テレビにてテレビアニメが放送された。
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登場人物

各登場キャラクターの詳細については各リンク先を参照。便宜上、三国鼎立以前に登場したキャラクターも、血縁や主に活躍した陣営によって魏・蜀・呉の項で記述する。なお、声優はテレビアニメ版のものを記述する。

魏の主要人物
曹操(そう そう、字・孟徳、幼名・阿瞞)
宮野真守[7](幼少期:井上喜久子) / 掛川裕彦(晩年期: 幸野善之)(三国志大戦) / 堀内賢雄(三国志大戦(第2期))本作の主人公。富士額と一本長く伸びた独特な下睫毛が特徴(この下睫毛の特徴は曹操の子供達にも現れている)。一人称は「俺」。既存の概念にとらわれない破格の発想と才覚を持つ英傑。一方で、虐殺も粛清も厭わぬ覇業から「乱世の奸雄」と評される。初期は自らの運命を天意として憚らなかったが、次第に自分の描く天下を目指すようになる。最高権力を握る立場に至った後も自らが皇帝になることは拒み続けた。極度の女好き[8]で水晶、丁美湖、卞玲瓏、その他大勢の女性と関係をもつ。が苦手。晩年は頭痛に悩まされる。「最も人に興味を示した英雄」として描写されており、国の要はあくまで人と考え貪婪なまでに人材を求める。「唯才」の思想の下、才能があれば出自や経歴に関係なく任用・抜擢する。人材の名と才能を瞬時に、完璧に記憶でき、数万あるいは数十万もの名前を覚えているが、才能を感じられなければ家族の名でさえも覚えることはしない。あらゆる物事に才を発揮する万能人。軍事・政治のみならず、文学・武芸・音楽・建築・調理・医学など幅広い分野で卓越した能力をもつ。徹底した現実主義・合理主義であり、屯田制を採用したり、文学、医学などの地位を向上させようとするなど、パイオニア精神も併せもつ。そのため、新しい価値観を拒む儒教を強く嫌悪し、物語の後半で激しく対立する。
曹操四天王
夏侯惇(かこう とん、字・元譲)
声:草尾毅[7] / 田中一成三国志大戦) / 三宅健太(三国志大戦(第2期))曹操の従兄・幼馴染であり、挙兵以来の最古参である「曹操四天王」の筆頭。他の四天王からは「惇兄(とんにぃ)」と呼ばれる。曹操陣営では唯一、曹操を字で呼び捨てにし、対等な口調で話すなど無二の親友として描かれ、曹操の型破りな言動に困惑しつつもそれを楽しみにしているきらいがある。剛悍にして柔軟であり、官渡の戦いにおいて曹操が将軍たちを皆暫定的に兵卒に落とした際、ただ一人忠実に兵卒としての役割に徹し、兵卒の視点から新たに戦を捉え直している。作中で夏侯惇が左目を矢で射抜かれたのは董卓討伐の時で、正史とは違って早い時期に隻眼になっている。


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