この項目では、マメ科の植物について説明しています。その他の用法については「くず」をご覧ください。
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ツヅラについては「ツヅラフジ」をご覧ください。
春秋時代の葛?については「葛 (春秋)」をご覧ください。
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クズ
Pueraria lobata
(2005年9月、兵庫県川西市)
分類(APG III)
クズ(葛?[5]、学名: Pueraria lobata subsp. lobata)は、マメ科クズ属のつる性の多年草である[6]。山野に生え、半低木となる。日本では、根を用いて食材の葛?粉や漢方薬が作られ、花は万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている[6]。 和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛?粉の産地であったことに由来する。国栖の人が、この植物を売り歩いたため、いつしかクズとよばれるようになったという説がある[7]。漢字は葛?を当てる(「.mw-parser-output .jis90font{font-family:"Hiragino Kaku Gothic Pro","ヒラギノ角ゴ Pro","ヒラギノ角ゴ Pro W3","A-OTF 新ゴ Pro R","ヒラギノ角ゴ2","ヒラギノ角ゴ3","ヒラギノ角ゴ4","小塚ゴシック Pro R","小塚ゴシック Pro","SH G30-P","FC平成角ゴシック体","FA ゴシック","IPA モナー ゴシック","VL ゴシック","Droid Sans Japanese","MS PRゴシック","TGothic-GT01","東風ゴシック","さざなみゴシック","Komatuna","M+1P+IPAG","Mona","JSPゴシック","AR P丸ゴシック体M","EPSON 丸ゴシック体M","Osaka","CRPC&Gれいしっく","FGP平成明朝体W3","GT2000-01","和田研細丸ゴシック2000P","和田研細丸ゴシック2000P4",YOzFont90,YOzFontN90,"Yu Gothic UI","Meiryo UI";font-variant-east-asian:jis90}葛?」で表記する場合もある)。 日本の地方によって、ウマノオコワ[5]、ウマノボタモチ[5]、ウラミグサ(裏見草)[8][9]、カイコズル[10]、カズ[8]、カンコカズラ[8]、カンネ[10]、クズカズラ[8]、クゾフジ[10]、ゴゾバ[8]、タズネカズラ[8]、マクズ[5]などの別名でもよばれている。 中国植物名(漢名)は葛?(かつ)といい[10]、中華人民共和国等の中華圏では、鶏斉根(繁体字: ?齊根、簡体字: ??根、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: j?qig?n、?は鷄の異体字)とも呼ばれる[11]。 温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか[12]、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布している[6]。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。山野の林内や林縁、土手、河原などに自生しており[10][12][13]、山の斜面や道端[5]、荒れ地に多く、人手の入った薮によく繁茂する。 北アメリカでは、1876年にフィラデルフィアで開催されたフィラデルフィア万国博覧会(独立百年祭博覧会)の際、日本から運ばれて飼料作物および庭園装飾用として展示されたのをきっかけとして、東屋やポーチの飾りとして使われるようになった[14]。さらに緑化・土壌流失防止用として政府によって推奨され、20世紀前半は持てはやされた。しかし、繁茂力の高さや拡散の速さから、有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられている。現在ではクズの成育する面積は3万km2と推定されている[15](アメリカ合衆国におけるクズ も参照)。 大型のつる性多年生草本[12][5]。基部は木質化し、暗褐色で皮目が多く、半低木になる[16]。至るところに旺盛につるを伸ばして茂る[8]。地面を這うつるは、他のものに巻きつくか地面を這って10メートル (m) 以上に伸び、若いときは全体に褐色の細かい毛が生えている[6][5]。つるの上部は冬に枯れるが、大きい株の太いつるには冬芽がつく[16]。冬芽は卵形で2個並び、葉痕は円形や楕円形で大きく、両脇に托葉が残ることがある[16]。葉痕には維管束痕が3個つく[16]。 太く育った幹は径20センチメートル (cm) ほどになる[16]。地下では肥大した長芋状の塊根となり、長さは1.5 m、径は20センチメートル (cm) に達する[6]。 葉は大型の三出複葉で、長い葉柄で互生し[12]。小葉は直径15 cm超の菱形状の円形でさらに中裂することがあり[7]、受ける日光の強さで角度を変え[13]、草質で幅広く大きい[6]。小葉の縁はなめらかで、裏面は白い毛を密生して白色を帯びている[6][5]。 花期は夏から秋(7 - 9月ごろ)[8]。葉腋から総状花序が上向きに立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する蝶形花を房状に密集してつけ、下から順に咲かせる[6][12][7]。花色には変異がみられ、白いものをシロバナクズ、淡桃色のものをトキイロクズと呼ぶ[6]。 花後に褐色の剛毛に被われた枝豆に似た、長さ15 cmほどある扁平な果実(莢果・豆果)を結ぶ[6][13]。冬に残った豆果は、黄褐色の毛が多くてよく目立つ[16]。 つる性の多年草で[12]、絡みつく相手を求めながらつるを長く伸ばして[13]、広い範囲で根を下ろし、繁茂力が高い。
名称
分布
形態
茎
根
葉
葛の花穂は下から上へと咲いていく。写真は下部の花は終わって既に落ち、中間部が咲いているところ。上部のつぼみはまだ固い。
果実は莢果。
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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