この項目では、2005年3月27日まで存在した郡について説明しています。現在の同区域については「東葛地域」をご覧ください。
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千葉県東葛飾郡の位置(水色:後に他郡から編入した区域)
東葛飾郡(ひがしかつしかぐん)は、千葉県にあった郡。 1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、概ね以下の区域にあたる(公有水面埋立地を除く)。 本郡は明治時代に葛飾郡の一部が分割されて成立したが、葛飾郡を分割する考え方は江戸時代以前にもあった。代表的なのが太日川(江戸川)を境界として、東側を「葛東郡」(略して葛東)、西側を「葛西郡」(略して葛西)と呼ぶ考え方である。この葛東郡は現在の旧・相馬郡地域を除いた東葛飾郡とほぼ合致している。鎌倉時代の文永年間に仙覚によって書かれた万葉集の注釈(『万葉集注釈』)に葛飾郡を太日川を境に東西に分けると書かれ、永仁年間の香取神宮の造営記録にも、かつて(建長年間に)守護の千葉頼胤が葛東から人夫を調達したことが記録されている[1]。
目次
1 郡域
2 歴史
2.1 葛東郡
2.2 郡発足までの沿革
2.3 郡発足以降の沿革
2.4 町村制以降の沿革
2.5 変遷表
3 行政
4 郡名に関連する呼称
4.1 葛南
4.2 東葛市
4.3 葛飾村・葛飾町
4.4 気象庁予報警報区分
5 脚注
6 参考文献
7 関連項目
郡域
市川市、松戸市、野田市、流山市、浦安市の全域
船橋市の一部(東船橋、駿河台一丁目、東町、米ケ崎町、高根町、新高根、高根台、三咲町、南三咲、三咲、二和東、咲が丘以西およびみやぎ台の一部)
柏市の一部(大津川以東および根戸・宿連寺・布施・布施下・弁天下・布施新町・呼塚新田・根戸新田・松ヶ崎新田・柏堀之内新田・柏下・柏中村下・戸張新田を除く)
鎌ケ谷市の大部分(軽井沢を除く)
埼玉県幸手市の一部(西関宿)
茨城県坂東市の一部(木間ヶ瀬・古布内)
茨城県猿島郡五霞町の一部(山王・江川の各一部)
茨城県猿島郡境町の一部(桐ヶ作・新田戸)
歴史
葛東郡
郡発足までの沿革
「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での、後の当郡域の支配は以下の通り。●は村内に寺社領が、○は寺社除地が存在。(10町233村)
幕末の知行