華麗なるスパイ
ジャンルテレビドラマ・コメディ
脚本君塚良一
金沢達也
演出大谷太郎
岩本仁志
石尾純
『華麗なるスパイ』(かれいなるスパイ)は、日本テレビ系列で2009年7月18日から同年9月26日まで土曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマ。初回は2時間スペシャル。
前科13犯の天才詐欺師が国家の命令に基づきテロ工作を阻止すべく、諜報活動を繰り広げるヒューマンコメディー。主演の長瀬智也とヒロイン役の深田恭子のコンビでの共演は、同枠で放送された『彼女が死んじゃった。』以来となる。 13件の詐欺容疑で逮捕され、30年の懲役刑を言い渡され服役していた詐欺師・鎧井京介は、日本政府のスパイ組織・内閣情報室秘密諜報部部長の霧山誠一からスカウトされる。実は、現在世界中でテロが起きており、日本も例外ではないというのだ。 そこで、日本政府はテロから国民を守るために、ヒューミントを行う秘密諜報部員を集めることになったのである。もし、京介が13件のテロ工作をスパイとして阻止することが出来れば、罪状と相殺し特赦になるという。こうして、京介は特技の変装や仲間達と共に、テロ工作を阻止することになる。
あらすじ
キャスト
主要人物
鎧井京介(よろい きょうすけ)
演 - 長瀬智也(当時TOKIO / 幼少時代:土師野隆之介、中学時代:井之脇海)本作の主人公。様々なスタイルの詐欺を重ねてきた前科13犯の天才詐欺師。29歳。幼い頃に母親が失踪しており、形見のペンダントを握り締め、願うことで詐欺師としてのミラクルパワーが発揮され、全くの別人を演じきる事が出来る。結婚詐欺で逮捕され懲役30年の実刑にて刑務所に収監されていたが、その卓越した詐欺技術を秘密諜報部に買われ、仮釈放の形でスカウトされる。テロ事件を1つ解決するたび前科が1つずつ減刑され、13のテロ事件を解決して無罪放免とする約束となっているが、テロ事件解決のミッションに失敗すると前科が13にリセットされる。
ドロシー
演 - 深田恭子本作のヒロイン。変装が得意で、様々なコスプレを着てあらゆる場所に忍び込む絶世の美女。12ヶ国語を操る国際情勢のスペシャリストでMI6やモロッコ大使館に在籍していた事もあるが、日本語に難がある。当初は、ただの詐欺師だった京介が簡単に諜報部員になれた事が気に入らない様子だったが、次第に想いを寄せる様になる。素性不明だが、彼女を見た人物達から「圭一郎」なる名前で呼ばれたり、酔った時に「オレ」と話し、京介には男ではないかと疑われていた。実は圭一郎とは彼女の双子(異性一卵性双生児)の弟で、7年前に怪我を負い病院をたらい回しにされ死亡している。
平原三九(ひらはら みく)
演 - 杏源一と泉の娘。三流ゴシップ紙『東洋タイムス』の記者。好奇心旺盛で、諜報部の存在に興味を持ち、スクープを狙っていた(が、先に一般新聞紙に報道されてしまった為にスクープはとれなかった)。当初は京介を詐欺師ではないかと疑っていたが、次第に恋心が芽生え、彼に「私、京介のバディになれるように頑張る」と話している。
吉澤総一郎(よしざわ そういちろう)
演 - 渡哲也内閣総理大臣。秘密諜報部の創設者。日本国内の治安を危惧しての設立だが、ミスター匠曰く「自衛隊や日本の軍事力を知らしめようと自ら各国のテロ組織を買収して狙わせようとする為の設立」らしい。京介を「俺の息子」と呼ぶ。京介の十字架のペンダントは自身が彼の母親に送ったもの。元は警官だった。
内閣情報室直轄・秘密諜報部
来栖健一(くるす けんいち)
演 - 世界のナベアツ(現:桂三度)元自衛隊員で射撃の名手とされていたが、実は駐屯地のコックで、銃は持ったことがなかったことが発覚した。血が苦手。体力はあるが、頭が悪い。真面目な性格をしており、メンバーの中では一番の常識人。バナナが好物で、諜報部アジトや尾行先でもよく食している。小学校の頃、富士山の遠足で仲間2人と一緒に道に迷ってしまい、残ったバナナを一人で勝手に食べ生き残った。仲間2人の安否については「それ以上は聞くな」と語っている(本人曰く「バナナは裏切らない」)。彼のバナナには、無くしても位置が分かるようにGPS発信機が埋め込まれており、後に京介を助けることとなる。
オサム
演 - 藤原一裕(ライセンス)天才ハッカーで、コンピューターや情報解析のスペシャリスト。暗号解読も得意。諜報部アジトのセキュリティーシステムも彼の管理下。ペンタゴンなど世界の公的機関にハッキングし、FBIに目をつけられ捕まりそうになった所を霧山に助けられたことが発覚。
エリス
演 - 友近武器開発担当。麻酔針が発射される携帯電話や指輪型拳銃、そしてボタンを押すと発射される口紅などを開発しているが、実用性は無い。それらの武器は諜報部員達に配給されるのではなく、直接その場で(取っ払いで)販売する。
アンヌ
演 - 平手舞京介を監視する為『深川 安楽亭』でアルバイトをしている。
ジョセフィーヌ
演 - KIKI霧山の秘書を務める妖艶な美女。実は、彼の愛人でもある。秘密諜報部員のデータ削除は彼女が行っている。
霧山誠一(きりやま せいいち)
演 - 寺島進内閣情報室・秘密諜報部長。京介を秘密諜報部員にスカウトした張本人。かつては警視庁で総理のSPだった。ボスとして判断力に長けた人物だが、お調子者でいい加減、女性(特に愛人のジョセフィーヌ)に弱く、彼女達の意見やおだてにすぐ靡こうとする。愛車のオープンカーには、ラジオのボタンを押す事で助手席の人間を射出する007ばりの機能が搭載されている。
小牧勇夫(こまき いさお) / ペガサス
演 - 金児憲史吉澤総理の秘書官。
増本啓治(ますもと けいじ)
演 - 明樂哲典吉澤総理の秘書官。
ステファニー
演 - 峯村リエ内閣情報室・秘密諜報部の表向きのカモフラージュ玄関『亜細亜財政研究所』の事務員を務める女性。
秘密諜報部の女性
演 - 三原勇希、青山レイラ、岸田恵里子
京介の下宿先「深川 安楽亭」
平原源一(ひらはら げんいち)
演 - 高田純次定食屋『深川 安楽亭』の主人。三九の父親。情に厚く、料理も「人情が決め手」を信条とする。娘・三九に京介のこと(厳密には詐欺師について)を聴かれた時、「俺の過去の事を話したか?」などと泉に話していた。昔は詐欺師で霧島に逮捕されたことがあり、彼曰く「怪しい壺を売り、信者を集め金を集めていた。」韓流ドラマの大ファンで、放送が始まると厨房をほったらかしにして涙ながらに見入っている。
平原泉(ひらはら いずみ)
演 - 伊藤かずえ源一の妻。三九の母親。夫と共に店を経営する。夫・源一の過去を知っている。
深川 安楽亭の客
演 - 浜田道彦、恵有一、本多隆二、佐藤仙學
東洋タイムス
下田平助(しもだ へいすけ)
演 - 杉崎真宏雑誌編集長。三九が持ってくる陰謀ネタをほとんど相手にせず、変な事件ばかり追う。
国際テロ組織
匠沢長一(たくみざわ ちょういち)
演 - 柄本明通称:ミスター匠。国際テロ組織の首領。吉澤総理の秘書を務めていた過去がある。また、子供時代は裕福な家庭に育つも勉強も運動も苦手で、同級生に虐められていたが、いつも吉澤に助けられていた。吉澤総理や日本社会を憎み崩壊させるべくテロ工作を仕掛けたりしていると思われていたが、実際には吉沢総理への妬みが主な動機だった。彼も京介の事を「我が息子」と呼んでいる。
ミスター匠の付き人
演 - TERU背格好以外は、服装、髪型、眼鏡、ヒゲがミスター匠と同じである。ミスター匠の身の回りの世話をしたり、発言に拍手をしたりといった事が仕事。匠に「ウラガミさん(TERU本人の名字)」と呼ばれている。実は、ミスター匠の作ったロボットで、京介に頭を撃ち抜かれて機能が停止した。